古代祐三

こしろゆうぞう

日本で活動しているゲーム音楽作曲家。現在は株式会社エインシャントの代表取締役を務めている。
音楽家の母の子として生まれ、母親からピアノを習い、その他にもバイオリン、チェロを習う。
また、久石譲氏に師事し、音楽の手ほどきを受けた。
大のゲーム好きとして知られ、ストリートファイターIIを基板ごと所有していたり、
ドルアーガの塔の音楽に惹かれ、電波新聞社刊の「ベーマガ」のサウンドコンテストに応募していた。
エインシャイント設立後は作曲だけでなく、ゲーム作品の企画や制作にも関わるようになる。

以前はオニオンソフト、日本ファルコムに所属していた。日本ファルコム時代の主な名義は「YK-2」。
ゲーム制作スタッフになりたくてファルコムへ行った際自作の曲を収録したカセットテープを持参した所、音楽スタッフとして即採用された。
高い楽曲センスで有名なファルコム社のゲーム音楽の基礎を作り上げた、同社を代表する人物であった。
現在同社で活躍しているFalcom Sound Team jdkは氏が退社した後に結成されたサウンドチームである。
彼の影響を受けたゲーム作曲家も多く、彼にあこがれて日本ファルコムに入社した作曲家の卵も多い。

使用するゲーム機の音源を最大限まで活用して作られる音のクオリティはそのハード全盛期と比較しても考えられないほどに高い。
特にクインテット開発のアクトレイザー(SFC)はそのあまりの音色のクオリティの高さからとんでもない逸話を持つ。
「キーボード・マガジン 2017年7月号 SUMMER」のインタビューで以下のように回想している。

スーパーファミコンが出たばかりのときは、みんなどうやってプログラムを作っていいか分からないじゃないですか。だから任天堂からサンプルのドライバーが提供されるんですよ。それを組み込んで、最初は作っていたんです。でもスーパーファミコンで新しくなった仕様を全く生かせてないことに、私がすぐに気が付いて。“なんでこのスペックなのにこの音しか出ないんだろう”と。その原因を探っていったら、スーパーファミコンに対してそのドライバーは貧弱だったんですよね。それをプログラマーに相談して、“これくらいのポテンシャルを持っているチップ”だったらこれくらいの音が使えるはずだから、メモリーを有効に使えるようにプログラミングし直してほしい”ってお願いして、作ってもらったんです。そのことによって、当時ほかのメーカーでは全く出せなかった音が出せるようになったんですよ。みんなその壁の前で諦めていたんですけど、それを超えて非常に高品質な波形が入れられるようになったんですね。それで『アクトレイザー』が作れた。だからプログラマーとは本当に二人三脚ですよね。それでないと、当時はいい音が出なかった。

この作品を聴いた植松伸夫氏は衝撃を受け、当時開発中だったファイナルファンタジーIV(SFC)に使われる曲をサンプリングし直しているのは有名な逸話の一つであるが、この逸話に古代氏は以下のように答えている。

逆に言えば、そこで衝撃を受けて行動に出たのは、当時植松さんだけだったんですよね。普通は“すごいね”で終わっちゃうところを、変えなきゃいけない!って言ってチームを動かしたわけですからね。それはすごいと思います。

近年では世界樹の迷宮シリーズのBGMを担当していることで有名。
歯ごたえのあるゲームバランスと共に音楽も高い評価を受けており、ランキングにも多くの曲が上位にランクインしている。

作曲作品の一例



代表的な曲



外部リンク

最終更新:2020年09月11日 21:23