MEGALOMANIA
メガロマニア
概要
あの世で俺にわび続けろ
オルステッドーーーーッ!!!!
本作はオムニバス形式で数多くの主人公を操作することになるが、それぞれの主人公のストーリーにおける各ラスボス戦および一部の強力な中ボス戦で流れる楽曲。
勇ましさを前面に押し出した明るい音と激しい音使い、そして「魔王オディオ」のフレーズを一部入れた微かな怪しさを感じさせる音とが混ざり合っており、ラスボス戦に臨むプレイヤーの緊張した胸中を表現したような楽曲である。
兎に角出だしからの勢いが激しい曲であり、『
UNDERTALE』の
Toby Fox氏との
スペシャルインタビューにおいても言及されている。
下村氏曰く、普段Aメロ、Bメロ、サビをあまり意識せず作曲しているが、この曲に至ってはそれらが一切ないとのこと。インタビュー内では「全部サビ!」と評されている。
それどころかイントロすらもなく、サビも足すのが無駄に感じるほど曲全体の勢いで完成させたことを振り返っている。
下村氏の概念に囚われない自由な発想が伺われるだけではなく、日本独自の概念であるAメロ、Bメロ、サビの内容を交えながらもなお会話を弾ませるToby氏の造詣の深さも分かるインタビューであり、一見の価値ありである。
『
UNDERTALE』の「
MEGALOVANIA」はこの曲のリスペクトで生まれたことが現在では広く知れ渡っている。
第15回みんなで決めるゲーム音楽ベスト100では、この2曲が隣接して並び立つちょっとした奇跡が起きた。
また
みんなで決める1990年代の名曲ランキングでは同世代の数多の名曲を抑えて1位を獲得している。
また、ラスボスに入る直前のイベントと合わせて良い意味でも悪い意味でも、兎に角印象に残る楽曲でもある。
近未来編の「そうだろ 松ッ!!」で熱くなり、中世編の「あの世で(ry」がトラウマになったプレイヤーも多いだろう。(ラスボス後のイベント展開も含めて)
功夫編はボイスが加わったことで、リメイク前と後で最も印象が変わった場面の一つとなっている。
『memoria!/
下村陽子25周年ベストアルバム』にはこの曲のアレンジが収録されているのだが、その内容は加瀬愛奈氏による熱唱というまさかのボーカルアレンジであり原曲を知る人ほど驚くこと間違いなしである。
また同年に発売された『
シアトリズム ファイナルファンタジー カーテンコール』にはDLCとして原曲が2015年2月18日から配信されている。
背景では中世編の魔王山頂上のクライマックスシーンの場面を忠実に再現しており、FFキャラ達がボスと戦う傍ら、背景奥の魔王像の前でオルステッドと中世編ラスボスが対峙している姿が見られる。
なお、本楽曲と言えばボス戦前会話の最後のセリフで流れ始め、そのままバシューンというエンカウント音と共に戦闘へ突入…という印象が強いプレイヤーが多いと思われるが(おそらく中世編の印象)オリジナル版においてはその流れに沿っているシナリオは意外と少ない。
またリメイクではこのボス戦前演出がいくつかのシナリオで変更されており、以下に情報をまとめておく。
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原始 |
幕末 |
功夫 |
西部 |
現代 |
近未来 |
SF |
中世 |
オリジナル |
戦闘前にBGM切り替え |
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〇 |
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〇 |
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〇 |
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〇 |
エンカウント演出 |
〇 |
〇 |
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〇 |
〇 |
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〇 |
〇 |
リメイク |
戦闘前にBGM切り替え |
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〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
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〇 |
エンカウント演出 |
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〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
〇 |
戦闘まとめ
時代 |
味方 |
相手 |
原始編 |
ポゴ・ゴリ |
キングマンモー |
原始編 |
ポゴ・ゴリ・べる・ざき |
おーでぃーおー |
西部編 |
サンダウン・マッドドッグ |
ディオ/デュオ・デ・チコ/ダットン兄弟/パイク兄弟 |
功夫編 |
心山拳師範(レイ・クウゴ/ユン・ジョウ/サモ・ハッカ) |
オディワン・リー |
幕末編 |
おぼろ丸・とらわれの男 |
魔神竜之介 |
幕末編 |
おぼろ丸・とらわれの男 |
ガマヘビ変化 |
現代編 |
高原日勝 |
オディ・O |
近未来編 |
ブリキ大王 |
大隠呼像 |
SF編 |
キューブ |
マザーCOM・スタビライザー |
中世編 |
オルステッド・ストレイボウ・ウラヌス・ハッシュ |
魔王 |
中世編 |
オルステッド |
ストレイボウ |
最終編・裏 |
おーでぃーおー |
ポゴ・ゴリ・べる・ざき |
最終編・裏 |
ディオ |
サンダウン・マッドドッグ |
最終編・裏 |
オディワン・リー |
心山拳師範(レイ・クウゴ/ユン・ジョウ/サモ・ハッカ) |
最終編・裏 |
ガマヘビ変化 |
おぼろ丸・とらわれの男 |
最終編・裏 |
オディ・O |
高原日勝 |
最終編・裏 |
大隠呼像 |
ブリキ大王 |
最終編・裏 |
マザーCOM |
キューブ |
最終編・表 |
任意4人 |
デスプロフェット |
最終編・表 |
キューブ・任意3人 |
ユラウクス |
最終編・表 |
高原日勝・任意3人 |
アポフィスフィオ |
最終編・表 |
ポゴ・任意3人 |
アムルクレチア |
最終編・表 |
サンダウン・任意3人 |
ジャギィイエッグ |
最終編・表 |
任意4人 |
ヘッドプラッカー |
(普通クリア:9回・完全クリア:24回)
+
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GIGALOMANIA |
な… なぜ勝てぬ!? これが我々の運命なのか!?
我々とお前達… 一体何が違うというのだッ!!
GIGALOMANIA
ギガロマニア
概要
我は…オディオ…
我は…死なぬ…
憎しみは…消えぬ…!!
28年の時を経て発売されたリメイク版では原作のラスボスを倒してもなお終わることはなく、その先には真のラストバトルが控えている。
実はこのラストバトルの曲のイントロ、なんと「Nintendo Direct 2022.2.10」での映像のイントロそのものである。
メインテーマの「 LIVE・A・LIVE」へうまく繋げることで巧妙にぼかしつつ、リメイク版発表の段階からこのラストバトルの伏線を張るというとんでもないことが行われていたのである。
これに加えて、原作のディレクターにしてリメイク版のプロデューサーを担当した時田貴司氏からは事前に「 追加要素や大きな変更点は、基本的にはありません」と告知されていたことが重なり、最後の最後に待ち受けていた極大のサプライズに数多のプレイヤーが驚愕することになった。
このラストバトルをクリアするとサウンドルームで解放される曲の名は「GIGALOMANIA」。
プロデューサーの時田氏が下村氏に今回唯一発注した新曲である。
明らかに「MEGALOMANIA」を意識した曲名であり、 スペシャルインタビューにおいて、時田氏より「「MEGALOMANIA」の”さらに次”」という要望が出されたことを明かしている。
曲名は時田氏が発注の時点ですでに決めていたものであり、16「 メガ」ビット時代の原作では現れなかった存在が、5「 ギガ」バイトのリメイク版にて遂にその姿を現したこと、及び原作での憎しみをはるかに超えた憎悪の化身たる 真のラスボスを意識したものと思われる。
ソロピアノのイントロから始まり、「MEGALOMANIA」と「魔王オディオ」のフレーズが混ざった荘厳で悲愴な音色は、コーラスによって更に重く激しいものになっていく。
終盤の「届かぬ翼」のフレーズが前面に出てきた先の盛り上がりとアウトロでの「MEGALOMANIA」のフレーズ、そしてこの戦いの結末をもって、四半世紀の時を超えて中世編から続いてきた最終編の、真の終局が示されることになる。
原作において果たされなかった使命に、リメイク版が28年の時を超えてケジメをつける、この衝撃のラストバトルの結末をぜひその目で確かめてほしい。
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過去ランキング順位
ライブ・ア・ライブ「MEGALOMANIA」
ライブアライブ「MEGALOMANIA」
ライブアライブ「GIGALOMANIA」
サウンドトラック
ライブ・ア・ライブ オリジナル・サウンド・ヴァージョン
memoria!/下村陽子25周年ベストアルバム
LIVE A LIVE HD-2D Remake Original Soundtrack
関連動画
ライブ・ア・ライブ オリジナル・サウンドトラック
memória! The Very Best of Yoko Shimomura
ピアノソロ:「LIVE A LIVE(ライブ・ア・ライブ)」より「MEGALOMANIA」by Yuki Kishida
『ライブアライブ』発売発表トレーラー
冒頭で「GIGALOMANIA」のイントロが、終盤で「MEGALOMANIA」が使われている。
最終更新:2024年08月24日 15:42