さまよえる紅い弾丸◆.dRwchlXsY
ルビカンテが世界樹に辿り着いたときには、既に世界樹は全身を巨大な炎で包み込まれ、その短い一生を終えようとしていた。
パチパチとどこか小気味よい音を立て、今にも崩れ落ちそうな状態だった。
火の勢いは止まることを知らず、周囲を明るく真っ赤に染め上げる。
うっすらと朝靄が立ち込める中、世界樹のあるそこだけが異様なほど赤かった。
辺りはしんと静まり返り、天までそびえるかの如く巨大な樹木が燃え崩れる音だけが響いている。
パチパチとどこか小気味よい音を立て、今にも崩れ落ちそうな状態だった。
火の勢いは止まることを知らず、周囲を明るく真っ赤に染め上げる。
うっすらと朝靄が立ち込める中、世界樹のあるそこだけが異様なほど赤かった。
辺りはしんと静まり返り、天までそびえるかの如く巨大な樹木が燃え崩れる音だけが響いている。
その光景を目にし、ルビカンテは自身に流れる血が強く脈打つのを感じた。
またルビカンテの纏いし炎も、世界樹に共感するかのように激しく陽炎のように揺らいだ。
ルビカンテは笑った。
強大な力を持つ者の存在を、この樹を通して確かに感じとったからだ。
またルビカンテの纏いし炎も、世界樹に共感するかのように激しく陽炎のように揺らいだ。
ルビカンテは笑った。
強大な力を持つ者の存在を、この樹を通して確かに感じとったからだ。
「少し、遅かったか……」
しかし、同時に少なからず落胆したのも確かだった。
周囲の気配から、相手が既にこの場を離れていることが分かったからだ。
殺し合いが始まって早数時間。
夜の闇はすっかり顔を潜め、この島には最初の朝がやって来ようとしていた。
周囲の気配から、相手が既にこの場を離れていることが分かったからだ。
殺し合いが始まって早数時間。
夜の闇はすっかり顔を潜め、この島には最初の朝がやって来ようとしていた。
ルビカンテはなかなか自分の全力を出せる程の相手に出会えぬことに不平を抱いていた。
事実、これまでにルビカンテが遭遇したのは、仇敵のカインと、年端もゆかぬ青年の花村陽介だけであった。
殺し合いの始まる直前に起きた惨劇、"ローザの死"により狂気に走ったカインとは一悶着あったが、あの時は互いに挨拶程度交えただけで、とても闘争と呼べるものではなかった。
花村陽介と別れたあと、燃ゆる世界樹に強者の気を感じそこに向かった時も、途中で誰か強敵と遭遇しないものかと期待していた。
しかしそれは叶わなかった。
それだけで終わることなく、たどり着いた世界樹も既にもぬけの殻だと分かった今、ルビカンテの闘争への期待が一気に下がったのは言うまでもない。
早く強者と戦いたいという自らの欲求が満たされないのは、残念至極でならなかった。
事実、これまでにルビカンテが遭遇したのは、仇敵のカインと、年端もゆかぬ青年の花村陽介だけであった。
殺し合いの始まる直前に起きた惨劇、"ローザの死"により狂気に走ったカインとは一悶着あったが、あの時は互いに挨拶程度交えただけで、とても闘争と呼べるものではなかった。
花村陽介と別れたあと、燃ゆる世界樹に強者の気を感じそこに向かった時も、途中で誰か強敵と遭遇しないものかと期待していた。
しかしそれは叶わなかった。
それだけで終わることなく、たどり着いた世界樹も既にもぬけの殻だと分かった今、ルビカンテの闘争への期待が一気に下がったのは言うまでもない。
早く強者と戦いたいという自らの欲求が満たされないのは、残念至極でならなかった。
だがそれでもルビカンテは笑った。
たとえこの場に誰もいないとしても、激しい戦闘の跡や濃厚な血の匂いは確かに此処には残っていたからだ。
削り取られた木々。地面に飛び散った幾つもの血痕。そして猛火に包まれた世界樹。
それを目にするだけで十分だった。
強者がいたという事実は確かなのだから。
たとえこの場に誰もいないとしても、激しい戦闘の跡や濃厚な血の匂いは確かに此処には残っていたからだ。
削り取られた木々。地面に飛び散った幾つもの血痕。そして猛火に包まれた世界樹。
それを目にするだけで十分だった。
強者がいたという事実は確かなのだから。
ルビカンテは思った。
今はまだ出会えなくても、殺し合いが続けばその時は必ずくる。
例え場所や時代が変わろうとも、いつの世も弱肉強食の定めにあるのは変わらないのだ。
最後に残るのは絶対的強者のみ。
それが自然の摂理、と。
今はまだ出会えなくても、殺し合いが続けばその時は必ずくる。
例え場所や時代が変わろうとも、いつの世も弱肉強食の定めにあるのは変わらないのだ。
最後に残るのは絶対的強者のみ。
それが自然の摂理、と。
ルビカンテは目線を上げて、炎にそびえる世界樹をしばらく見つめ、そして言った。
「雄大なる大木よ、見事であった。――今はただゆっくりと眠るがいい」
ルビカンテはそう告げ踵を帰すと、静かに、そして素早くその場を駆けていった。
全ては強者と闘うが為。
灼熱を纏いし、熱を帯びたその様はまるで弾丸の如く。
全ては強者と闘うが為。
灼熱を纏いし、熱を帯びたその様はまるで弾丸の如く。
【B-2 世界樹/一日目/早朝】
【ルビカンテ@ファイナルファンタジー4】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品未確認×2
基本方針:ゴルべーザ様を探し、指示に従う。強者との戦いを望む。
1:早く強者と戦いたい。
2:花村陽介か・・。
※作中からの登場時期はカインと面識がある以降、時期不明としておきます。
【ルビカンテ@ファイナルファンタジー4】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品未確認×2
基本方針:ゴルべーザ様を探し、指示に従う。強者との戦いを望む。
1:早く強者と戦いたい。
2:花村陽介か・・。
※作中からの登場時期はカインと面識がある以降、時期不明としておきます。
時系列順で読む
Back:The sadness will never end Next:一匹狼
投下順で読む
Back:The sadness will never end Next:一匹狼
| Back:FIRE FIRE | ルビカンテ | Next:勘違いの連鎖 |