現代4コマオールスター展2024(英: Contemporary 4koma ALLSTARS 2024)は、2024年8月2日から4日まで、東京都渋谷区のデザインフェスタギャラリー原宿WEST 2-Aで開催された現代4コマの展示イベントである。主催はX(旧Twitter)アカウント「現代4コマ」運営チームで、代表は人生(@unagi_mp4)。本展は、現代4コマの複数作家による初の合同展示であり、グッズ販売や作品販売も行われた。3日間で累計236人の来場者を記録し、現代4コマ史上最大規模のイベントとなった。
概要
会期:2024年8月2日(金)〜8月4日(日)
会場:デザインフェスタギャラリー原宿 WEST 2-A(東京都渋谷区神宮前3-20-2)
入場料:無料
主催:現代4コマ運営チーム(代表:人生、運営補佐:最中猫)
会場:デザインフェスタギャラリー原宿 WEST 2-A(東京都渋谷区神宮前3-20-2)
入場料:無料
主催:現代4コマ運営チーム(代表:人生、運営補佐:最中猫)
参加作家と運営体制
本展には、いととと、んぷとら、ぷらりね、なむさん、アワダ、桜桃、アラヤマ、鯏副社長、qpdb、視力、雀100、トウソクジン、九本、きのじ、リタ伯爵、最中猫、朽羊歯ゾーン、:)、城ぶどう、人生の計20名の作家が参加した。運営チームには、人生、最中猫、いととと、んぷとら、視力、トウソクジン、九本、ケフィアが名を連ね、作品タイトルの英訳にはきのじが協力した。
展示内容
展示作品は160点を超え、そのうち31点は新作として寄稿された。展示方法は壁面展示を中心に、キャンバスアートやプリント作品の展示が行われた。
グッズ販売
本展では、現代4コマ関連イベントとして初めてグッズ販売が行われた。販売されたグッズには、キーホルダー、アクリルスタンド、しおり、1点もののキャンバスアートなどが含まれた。特にクリアしおり4点セットは完売するなど、グッズ販売は好評を博した。
来場者数と反響
3日間の会期中、累計236人の来場者を記録した。来場者層は、現代4コマのファンに加え、原宿という立地から若者や外国人観光客、美大生など多岐にわたった。SNS上では、展示の様子や感想が多数投稿され、現代4コマの認知拡大に寄与した。
評価と意義
現代4コマオールスター展2024は、現代アートとインターネットカルチャーが交差する地点に立ち上がった、きわめて象徴的な展示である。本展は、現代4コマというSNS発の表現文化を、リアルな空間に持ち込み、合同展示・物販・原宿開催という要素を融合させることで、その表現の幅と可能性を大きく押し広げた。
これまで「漫画」や「同人」の文脈で語られがちだった4コマという形式を、「複数作家が共通のテーマ意識を持ちながら、それぞれ異なる表現を展開する場」として提示した本展は、ジャンルを超えて運動体としての現代4コマの存在感を明らかにした。そのあり方は、かつてのインディペンデント・アートや実験的ムーブメントを彷彿とさせる側面を持つ。
また、キーホルダーやアクスタ、キャンバスアートといった物販を通じて、作品が「鑑賞されるもの」だけでなく「所有されるもの」「日常に持ち帰られるもの」として流通した点も、本展の特徴のひとつである。これは、ネットで見るものだった現代4コマが、生活に入り込むものへと変容した瞬間とも言える。
3日間で236人の来場者を迎え、SNSでも広く拡散されたことは、本展が単なる展示イベントではなく、現代4コマという文化の地上化に成功したターニングポイントであったことを示している。
現代4コマオールスター展2024は、これからの表現がどのようなかたちで共創され、共有されていくのかを体現した、記念碑的な展示であった。その余韻は、インターネットのどこかで、今も静かに波紋を広げ続けている。