概要
会場には大勢の来場者が訪れ、現代4コマの認知拡大に大きく貢献した展覧会である。
外国人来場者もおり、展示作品を見て驚いた様子を見せるなど、グローバルな反響も。
外国人来場者もおり、展示作品を見て驚いた様子を見せるなど、グローバルな反響も。
会期中、SNSへの展示作品掲載はOKとされた。
同時にX(旧Twitter)上では「第二回現代4コマ投稿祭」が開催された。
開催日程
日程:2023年6月20日(火)〜6月25日(日)
場所:美術紫水(ギャラリー)
在廊日:いととと本人が初日と最終日に在廊
開催の経緯
いとととはかねてより「現代4コマで個展を開きたい」と考えており、Twitterにてその思いを投稿。
そのツイートに対し、ギャラリー美術紫水のオーナーから「うちでやってほしい」というリプライが届いた。
そのツイートに対し、ギャラリー美術紫水のオーナーから「うちでやってほしい」というリプライが届いた。
このやり取りをきっかけに、いとととはすぐ現地に足を運び、開催が決定された。
美術紫水による紹介文(抜粋)
4コマ漫画はここまで来た。
謎の概念を創作し続ける作家 いとととを代表する概念『現代4コマ』の個展を開催する。4コマの内容から4コマという形式への創作対象の変遷は、近代絵画の抽象表現主義へと至る道のりそのものだ。内容は形式に溶け、4コマの主題が何であるかということへ注意を逸されることはもうない。我々はここで紛れもなく、ただ純然たる『4コマ』を目の当たりにするだろう。これは日本の大衆芸術、漫画の、モダニズムだ。
土曜日18:00よりグリーンバーグ『アヴァンギャルドとキッチュ』読書会を行います。
印象的なエピソード
- 8枚展示する予定だった純粋4コマ主義の内、何枚かが床に落ち1枚は破損してしまった。しかし、それっぽいので落ちたまま展示した。
- 国旗4コマのスウェーデンが逆さまに展示されていたのに気付かず、来場者から指摘を受けて「あ、逆だった」と言って直して、その一連の様子をそのままTwitterに載せる。
- 来場者に「これのどこが4コマなのか」と問われた際、いとととはうまく説明できなかったが、別の来場者が何故4コマなのかを解説。いとととも思わず感心してしまう。
- その後、いとととは客のフリをして他の来場者に「これって何で4コマなんですかね」と質問していた。
- 日本語も4コマ漫画という文化も知らない海外の方が来廊し、作品を眺めてコンセプチュアルアートを見ているかのようなリアクションをしていた。
- 来場者にカステラの差し入れを頂き、家でカステラの4コマを完成させる。
- カステラ以外にも、ワッフルや4つセットのクリップなど、4コマグッズがいろいろと差し入れられ、一部は展示された。
- 現代アートっぽい4コマが多いゾーンにて、来場者にここだけ切り取られたらただの現代アートかぶれの展示だと思われるのではないかと相談したところ、そう思われないような作品を展示したらいいとアドバイスを受ける。そうして展示されたのが「mo■■er f■■ker」と書かれた伏字の4コマ。
- 来場者の1人に「いとととは個展を開催するハードルを下げている」と言われる。
展示の意義
この展覧会は、「現代4コマ」が単なるウェブ上の概念ではなく、実空間でのアートとして成立しうることを証明した画期的なイベントだった。
来場者との相互作用や偶発的な展示の変化も含め、現代4コマのライブ性が強調された展示となった。
来場者との相互作用や偶発的な展示の変化も含め、現代4コマのライブ性が強調された展示となった。