概要
現代4コマは2023年3月以降に動向に用いられている呼称である。呼称にかかわらず、それ以前にも前衛的な4コマの活動は行われていたのであり、2022年7月ごろまでのいとととは、自身の動向をこのように呼称していた。
4コマを単に「何かを内側に描くための土台」と捉えず、より大味な手法の表現の土台と捉えたいとととは、2021年ごろより自身の4コマ漫画シリーズ「る」において風変わりな4コマを作り始めたが、2022年の2月に「Mr.マリックの4コマ」「ふじいあきらの4コマ」というマジシャン4コマにおいて、コマ枠自体に着目した作品を製作し、同テーマへの意識を高め始めた。
loading tweet...— いととと (@itototo1010) May 4, 2022
5月、「Mr.マリックの4コマ」を映像化したのを契機に、彼は多くの素朴な「4コマ」の製作に取り掛かりはじめ、「テトリスの長い棒」など次々と公開。つまり、漫画に囚われない4コマの形式の探求が始められ、現代4コマにおいて行われている多くの表現が確立したのはこの頃であった。
投稿企画の実施なども行っていた。だが、追随者はごく少数であった。顕著な例としては、んぷとらが、以前からいとととマンガのパロディ作品を制作してはいたが、この頃より追随する抽象的4コマ作品を製作し始めている。
この時期のいととと作品は一部だが自身によりmin.tにまとめられている(リンク)。また、Boothでのキャンバスアートの販売や、Instagramへのアカウント作成など手広く展開していた。しかし、やがて「自分を4コマ漫画だと思い込んでる4コマ(いとペディア)」へと活動を移行した。つまり名称が定着しなかった理由は、いとととが使うのをやめたためである。いとととは「だんだん対象物がある4コマが増えてきて『これ抽象じゃない、具象だ』となり抽象4コマと呼ぶのをやめた」と語っている。
「自分を4コマ漫画だと思い込んでる4コマ」時代の作品はしばしば再掲載されている一方、この頃の作品はあまり再掲されない傾向にある。
主な作品
いととと
- Mr.マリックの4コマ
- ルパン三世の4コマ
- 78コマ
- 泉こなた
- テトリスの長い棒
その他作家
- 目、鼻、口 / んぷとら
- 下から見上げた4コマ / んぷとら
- ロロロ / 零-ゼロ-
- 首 / ますぼっと
- スクラッチ / 相賀浩紀