新古典4コマとは、現代4コマをはじめとする、新しい4コマムーブメントの一つ。
コマによる分割は基本的に行わず、一連のストーリーが読み方によって4分割されうるという蓋然性を重視する。
コマによる分割は基本的に行わず、一連のストーリーが読み方によって4分割されうるという蓋然性を重視する。
概要
L'histoire précède le cadre(物語はコマ枠に先立つ) -名も無き4コマ哲学者
従来の古典的な4コマ漫画は、4つのコマ枠の中でストーリーを展開させるという形式で制作されている。
そんな中で興ったいとととによる現代4コマのムーブメントは、4つのコマ枠という要素を再解釈し、既存の4コマ漫画の発想に囚われない自由な作品を生み出してきた。
一方で新古典4コマは、現代4コマとは対照的に、コマ枠よりもそのストーリー性を重視する傾向にある。
新古典4コマは、一般に物理的な4分割を行わないため、一見すると連続的なストーリーを持つ作品かのように見える。
しかし、その内容は明らかに4つの互いに不連続なパートに分割されており、そのギャップを最も重要な要素の一つとしている。
そんな中で興ったいとととによる現代4コマのムーブメントは、4つのコマ枠という要素を再解釈し、既存の4コマ漫画の発想に囚われない自由な作品を生み出してきた。
一方で新古典4コマは、現代4コマとは対照的に、コマ枠よりもそのストーリー性を重視する傾向にある。
新古典4コマは、一般に物理的な4分割を行わないため、一見すると連続的なストーリーを持つ作品かのように見える。
しかし、その内容は明らかに4つの互いに不連続なパートに分割されており、そのギャップを最も重要な要素の一つとしている。
例
- カールの作り方
1. トウモロコシを、細かくくだきます。 2. 強い圧力をかけて、空気中に吹きだすと、急にふくらんで、カールの形になります。 3. オーブンで乾燥させます。 4. 味をつけます。 (株式会社明治「カール」のパッケージより抜粋)
原材料から製品になるまでの変化は連続的なものであるが、そこに介在する製造工程は4つの不連続なパートに分割することができるという新古典4コマの例。
- 江戸時代の三大改革と田沼時代
- 享保の改革
- 田沼時代
- 寛政の改革
- 天保の改革
時間の推移や権力の盛衰はあくまで連続的なものであるが、18世紀から19世紀にかけての政治改革には一定程度の不連続性があり、新古典4コマの一種ととらえることができる。
- 四つの力
- 重力
- 電磁力
- 強い力
- 弱い力
自然界には、素粒子間に4種類の相互作用が存在している。
現代物理学では、これらの相互作用がビッグバン時には単一の力であったという超大統一理論という考えが存在する。
よって、これらの分岐の過程を新古典4コマととらえることが可能である。
1種類の力が4種類に分岐するのであればそれは3コマ漫画であるという批判も存在するが、最初の単一の力を1コマ目とカウントすることで4コマ漫画になるという反論がなされている。
現代物理学では、これらの相互作用がビッグバン時には単一の力であったという超大統一理論という考えが存在する。
よって、これらの分岐の過程を新古典4コマととらえることが可能である。
1種類の力が4種類に分岐するのであればそれは3コマ漫画であるという批判も存在するが、最初の単一の力を1コマ目とカウントすることで4コマ漫画になるという反論がなされている。
主張
新古典4コマの制作者は、4コマの本質をストーリーが4分割されているということ自身に見出しており、物理的なコマ枠はそれを再定義しているに過ぎないとしている。
また、4コマ漫画のストーリーの中には、分割される前から「4コマ性」が内在しており、それを可視化するために枠が存在すると主張している。
こういった考えのもと、あえて枠を描かず、ストーリーの中の4コマ性から読み手の中に4コマが誘発されるという構造を美として捉えている。
また、4コマ漫画のストーリーの中には、分割される前から「4コマ性」が内在しており、それを可視化するために枠が存在すると主張している。
こういった考えのもと、あえて枠を描かず、ストーリーの中の4コマ性から読み手の中に4コマが誘発されるという構造を美として捉えている。
批判
しかし、彼らの言う4コマ性という概念を疑問視する声も多い。
4コマ性はそもそも、コマ枠や段落などによって区切られて初めて発生するものであるという考えもある。
そういった立場からは、新古典4コマは単にコマ枠を省略しただけの4コマ漫画か、あるいは単なる一続きのストーリーを各人が共通のルールで分割したものに過ぎないという批判がある。
4コマ性はそもそも、コマ枠や段落などによって区切られて初めて発生するものであるという考えもある。
そういった立場からは、新古典4コマは単にコマ枠を省略しただけの4コマ漫画か、あるいは単なる一続きのストーリーを各人が共通のルールで分割したものに過ぎないという批判がある。