幻想用語データベース @ ウィキ
ワタ・リアン
最終更新:
gensousyusyu
-
view
ワタ・リアン/Wata Rian
インドネシアのケダング族が信仰する英雄。
かつてある山の頂にボタ・イリという野性の女が住んでいた。彼女は全身体毛で覆われ、手足には長い爪が生えており、自分の尻を石に擦りつけて火を起こして蜥蜴と蛇を炙って食べ、暮らしていた。ある日ワタ・リアンがボタ・イリの焚火の煙に気付き、調べようとした。彼は酒と魚を持って山に登ったが、焚火の周りには誰もいなかった。そこで彼は木に登って待つことにした。しばらくするとボタ・イリが獲物の爬虫類を持って帰ってきた。彼女は尻で火を起こそうとしたが失敗し、ふと上を見た時にワタ・リアンを発見した。彼女は金切声を上げ、「木から下りてこい、噛み殺すぞ」と叫んだ。ワタ・リアンは落ち着くよう説得し、また犬をけしかけると脅した。やがて2人は火を起こし、共に持ち寄った食物を料理した。すると酒を飲み過ぎたボタ・イリは寝てしまった。ワタ・リアンはその隙にボタ・イリの体毛を剃った。するとボタ・イリが女であることが分かったので、2人は結婚した。
かつてある山の頂にボタ・イリという野性の女が住んでいた。彼女は全身体毛で覆われ、手足には長い爪が生えており、自分の尻を石に擦りつけて火を起こして蜥蜴と蛇を炙って食べ、暮らしていた。ある日ワタ・リアンがボタ・イリの焚火の煙に気付き、調べようとした。彼は酒と魚を持って山に登ったが、焚火の周りには誰もいなかった。そこで彼は木に登って待つことにした。しばらくするとボタ・イリが獲物の爬虫類を持って帰ってきた。彼女は尻で火を起こそうとしたが失敗し、ふと上を見た時にワタ・リアンを発見した。彼女は金切声を上げ、「木から下りてこい、噛み殺すぞ」と叫んだ。ワタ・リアンは落ち着くよう説得し、また犬をけしかけると脅した。やがて2人は火を起こし、共に持ち寄った食物を料理した。すると酒を飲み過ぎたボタ・イリは寝てしまった。ワタ・リアンはその隙にボタ・イリの体毛を剃った。するとボタ・イリが女であることが分かったので、2人は結婚した。
参考文献
- レイチェル・ストーム著/山本史郎,山本泰子訳『ヴィジュアル版 世界の神話百科 東洋編 エジプトからインド、中国まで』原書房
