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ワコンダ
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gensousyusyu
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ワコンダ/Wakonda
アメリカ中西部のオマハ族が信仰する、偉大な原初の精霊。
原初の世界にはワコンダのみが存在しており、全ての物(植物や動物や人間)はワコンダの心の中(天と地の間にある空間だとされた)に存在する精霊だった。これらの精霊は、姿を伴って発現することを願っていたが、ワコンダの心の中からは出られず、試しに太陽や月に住んでみるが満足できずにいた。ようやく地に降りてきて東西南北を旅したが、地上はどこも水ばかりだった。すると突然、巨岩が水の中心に現れ、炎をあげ燃えだした。水は蒸発して雲になり、大地が現れた。こうして生きる場所を得た彼らは実在の物になり、ワコンダに感謝して彼を崇め奉ったという。
また、スー族にとってのワコンダは、全ての知恵と力の源であり、この世界を維持し呪術師を教え導くという、尽きることのない泉と考えられた。
ダコタ族には雷鳥(サンダーバード)として信仰され、ウンクトミの宿敵である。
原初の世界にはワコンダのみが存在しており、全ての物(植物や動物や人間)はワコンダの心の中(天と地の間にある空間だとされた)に存在する精霊だった。これらの精霊は、姿を伴って発現することを願っていたが、ワコンダの心の中からは出られず、試しに太陽や月に住んでみるが満足できずにいた。ようやく地に降りてきて東西南北を旅したが、地上はどこも水ばかりだった。すると突然、巨岩が水の中心に現れ、炎をあげ燃えだした。水は蒸発して雲になり、大地が現れた。こうして生きる場所を得た彼らは実在の物になり、ワコンダに感謝して彼を崇め奉ったという。
また、スー族にとってのワコンダは、全ての知恵と力の源であり、この世界を維持し呪術師を教え導くという、尽きることのない泉と考えられた。
ダコタ族には雷鳥(サンダーバード)として信仰され、ウンクトミの宿敵である。
参考文献
- D・リーミング,M・リーミング著/松浦俊輔訳『創造神話の事典』青土社
- アーサー・コッテル著/左近司祥子,宮元啓一,瀬戸井厚子,伊藤克巳,山口拓夢,左近司彩子訳『世界神話辞典』柏書房