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ワーケア
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gensousyusyu
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ワーケア/Wakea
ハワイ神話における天の男神・創造神。妻はパパ(ハウメア)。ハワイ島ではパパと共に、最初の王家ウルとナナウルの祖先とされる。
ワーケアはパパと交わってハワイ島とマウイ島を創ったが、パパの不在時にヒナと密通してモロカイ島を産ませた。パパはこの密通に怒り、ルアとの間にオアフ島を作った。ワーケアはパパの元に戻り、和解した2柱はカウアイ島やニハウ島などを産んだという。
ワーケアはパパとの間に儲けた娘ホオホク・オ・カ・ラニと交わり、その結果、根のような形の男児ハー・ロアが生まれた。彼を地面に埋めると、そこからタロイモが生えてきた。その後ワーケアはパパと交わり、ハワイの民を産んだ。そのため、ハワイの人々にとってタロイモは兄なのだという。
創世神話においては、パパが瓢箪(カラバシュという容器)と蓋を創ると、ワーケアは蓋を投げて天にし、果肉を太陽に、種を星に、白い裏面を月に、熟した白い肉を雲に、果汁を雨にしたという。また、ワーケアは生贄にされそうになった際、ハウメアの呪術によってパンノキを通り抜けて脱出したという神話がある。
ワーケアの原義は空気とされる。
ワーケアはパパと交わってハワイ島とマウイ島を創ったが、パパの不在時にヒナと密通してモロカイ島を産ませた。パパはこの密通に怒り、ルアとの間にオアフ島を作った。ワーケアはパパの元に戻り、和解した2柱はカウアイ島やニハウ島などを産んだという。
ワーケアはパパとの間に儲けた娘ホオホク・オ・カ・ラニと交わり、その結果、根のような形の男児ハー・ロアが生まれた。彼を地面に埋めると、そこからタロイモが生えてきた。その後ワーケアはパパと交わり、ハワイの民を産んだ。そのため、ハワイの人々にとってタロイモは兄なのだという。
創世神話においては、パパが瓢箪(カラバシュという容器)と蓋を創ると、ワーケアは蓋を投げて天にし、果肉を太陽に、種を星に、白い裏面を月に、熟した白い肉を雲に、果汁を雨にしたという。また、ワーケアは生贄にされそうになった際、ハウメアの呪術によってパンノキを通り抜けて脱出したという神話がある。
ワーケアの原義は空気とされる。
別名
参考文献
- 山北篤監修『東洋神名事典』新紀元社
- ロズリン・ポイニャント著/豊田由貴夫訳『オセアニア神話』青土社
- 松村一男,森雅子,沖田瑞穂編『世界女神大事典』原書房
- アーサー・コッテル著/左近司祥子,宮元啓一,瀬戸井厚子,伊藤克巳,山口拓夢,左近司彩子訳『世界神話辞典』柏書房
- 山本節著『神話の森 イザナキ・イナザミから羽衣の天女まで』大修館書院