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ロンゲリック
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gensousyusyu
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ロンゲリック
マーシャル諸島やカロリン諸島に伝わる物語の登場人物で、ロンゲラップの弟。
父はアルルエイで、ロンゲラップとロンゲリック兄弟は父から船乗りの修行を受けたが、兄ロンゲラップは結婚したばかりで、熱心に学ばなかった。そのため、弟ロンゴリックにいつも助けてもらっていた。兄弟はある時、カヌーを作る為にパンノキを切り倒したが、切った木は元通りに繋がってしまった。その木の傍に留まっている小鳥が、大工の神ソラングが変身した姿だということを父から教わったロンゲリックは、ソラングから進言を受け、女性たちにタコノキのむしろの帆を作ってもらうことにした。兄弟が出かけている間に、ソラングは蟻に命じてカヌーを仕上げた。ロンゲリックはアルルエイが作った島(砂地)を訪れたいと言った。父は島を訪れる際の注意点として、「そこに住む精霊たちに船を繋がせてはならないこと」「水浴びの際、綺麗な水と汚い水の選択を迫られたら、汚い方を選ぶこと」「夜になったら、起きていると見せかけるために、瞼の上にココヤシの果肉を1欠片ずつ置いておくこと」を忠告した上で、精霊に頼んでアルルエイの石を取ってくるよう言った。ロンゲリックが出航しようとした時、兄ロンゲラップが砂浜に来て、「自分が最初に島を訪れる」と主張し始め、弟を残して1人出航した。しかし、島に着いた兄は父の忠告とは真逆のことをしてしまった。その結果、夜になると、兄と乗組員たちは、家の丸い端のところに閉じ込められてしまった。ロンゲリックは兄を助けるために島に行き、父の忠告通り過ごして夜を乗り切った。そして精霊にアルルエイの石を持って来るよう要求すると、その隙に兄たちを解放し、島を脱出した。
イファリク島ではロンゴリックの名で呼ばれる。
名は「小さい頬」の意。
父はアルルエイで、ロンゲラップとロンゲリック兄弟は父から船乗りの修行を受けたが、兄ロンゲラップは結婚したばかりで、熱心に学ばなかった。そのため、弟ロンゴリックにいつも助けてもらっていた。兄弟はある時、カヌーを作る為にパンノキを切り倒したが、切った木は元通りに繋がってしまった。その木の傍に留まっている小鳥が、大工の神ソラングが変身した姿だということを父から教わったロンゲリックは、ソラングから進言を受け、女性たちにタコノキのむしろの帆を作ってもらうことにした。兄弟が出かけている間に、ソラングは蟻に命じてカヌーを仕上げた。ロンゲリックはアルルエイが作った島(砂地)を訪れたいと言った。父は島を訪れる際の注意点として、「そこに住む精霊たちに船を繋がせてはならないこと」「水浴びの際、綺麗な水と汚い水の選択を迫られたら、汚い方を選ぶこと」「夜になったら、起きていると見せかけるために、瞼の上にココヤシの果肉を1欠片ずつ置いておくこと」を忠告した上で、精霊に頼んでアルルエイの石を取ってくるよう言った。ロンゲリックが出航しようとした時、兄ロンゲラップが砂浜に来て、「自分が最初に島を訪れる」と主張し始め、弟を残して1人出航した。しかし、島に着いた兄は父の忠告とは真逆のことをしてしまった。その結果、夜になると、兄と乗組員たちは、家の丸い端のところに閉じ込められてしまった。ロンゲリックは兄を助けるために島に行き、父の忠告通り過ごして夜を乗り切った。そして精霊にアルルエイの石を持って来るよう要求すると、その隙に兄たちを解放し、島を脱出した。
イファリク島ではロンゴリックの名で呼ばれる。
名は「小さい頬」の意。
別名
参考文献
- ロズリン・ポイニャント著/豊田由貴夫訳『オセアニア神話』青土社