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ロワラニ
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gensousyusyu
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ロワラニ/Lowalangi
インドネシアのニアス島における至高神。男神。生と死を司る、全知に近い神である。
天上に住む。太陽や光など、あらゆる善いとされるものの源泉とされるほか、人間を創造したとされる場合もある。妻はシレウェ・ナザラタ。兄ラトゥレ・ダネとは敵対関係にある。
世界の始まりの際、神から樹が生え、多くの実がなった。ラトエレという神が、一番下の2つの実の所有権を主張した。するとバリオエが、「その実で人間を造ることが出来たらお前の物だ」とけしかけたが、ラトエレは造ることが出来なかった。ロワラニがバラシ・ロエロエに人間を造るよう命じ、男女を造らせたが、それらにはまだ命がなく、動かなかった。そこでロワラニは一握りの風をバリオエに与え、「これを全て吸い込ませれば永遠の命を与えられる」と言った。しかし人間は途中で吸い込むのを止めたので、命には限りがあるようになったという。
また、人間はロワラニの所有物=豚を意味するため、豚を大切に扱えば人間のことも大切にしてくれる。雄鶏・ライノー鳥・鷲を聖鳥とする。人々の祈りや厳粛な誓いにおいても、ロワラニの名が登場する。
天上に住む。太陽や光など、あらゆる善いとされるものの源泉とされるほか、人間を創造したとされる場合もある。妻はシレウェ・ナザラタ。兄ラトゥレ・ダネとは敵対関係にある。
世界の始まりの際、神から樹が生え、多くの実がなった。ラトエレという神が、一番下の2つの実の所有権を主張した。するとバリオエが、「その実で人間を造ることが出来たらお前の物だ」とけしかけたが、ラトエレは造ることが出来なかった。ロワラニがバラシ・ロエロエに人間を造るよう命じ、男女を造らせたが、それらにはまだ命がなく、動かなかった。そこでロワラニは一握りの風をバリオエに与え、「これを全て吸い込ませれば永遠の命を与えられる」と言った。しかし人間は途中で吸い込むのを止めたので、命には限りがあるようになったという。
また、人間はロワラニの所有物=豚を意味するため、豚を大切に扱えば人間のことも大切にしてくれる。雄鶏・ライノー鳥・鷲を聖鳥とする。人々の祈りや厳粛な誓いにおいても、ロワラニの名が登場する。
参考文献
- 山北篤監修『東洋神名事典』新紀元社