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ングンザ
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gensousyusyu
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ングンザ
アンゴラのムブンド族に伝わる人物・精霊。
ングンザは家を離れている時、弟が死ぬ夢を見た。家に帰って母に誰が弟を殺したか尋ねると「死」だと言う。ングンザは「死」と戦うことを決め、鍛冶屋に大きな鉄の罠を作らせて藪の中に仕掛けた。寝ずの番をし、「死」を捕まえた。「死」は放してくれるよう嘆願したが、ングンザは「死」がいつも人を死なせているからと言って断った。「死」はこれを否定し、人間が死ぬのは自分あるいは他人の所為だと言った。そして、もし解放してくれるなら死の国に連れて行くから自分の目で確かめるといいと言う。ングンザは承諾し、4日後に「死」と共に死の国に行った。ングンザは死の国の人たちに死んだ理由を聞いて回った。すると、自分がくだらないことをしたからだとか、夫の嫉妬のせいだと聞いたため、「死」を責めるのは筋違いなことが分かった。ングンザは死の国で弟に会ったが、彼は現世と変わらず暮らしていた。ングンザは2人で元の世界に帰ろうと言うが、弟は死の国にいる方がずっと幸せだと言って拒んだ。ングンザは「死」から植物の種を貰って家に帰った。この種は、現在アンゴラで栽培されているすべての植物の種だという。後に「死」はングンザを探しに彼の家までやってきてしつこく追い回した。ングンザはこの仕打ちに抗議したが、「死」は彼に斧を投げつけて精霊にしてしまった。
ングンザは家を離れている時、弟が死ぬ夢を見た。家に帰って母に誰が弟を殺したか尋ねると「死」だと言う。ングンザは「死」と戦うことを決め、鍛冶屋に大きな鉄の罠を作らせて藪の中に仕掛けた。寝ずの番をし、「死」を捕まえた。「死」は放してくれるよう嘆願したが、ングンザは「死」がいつも人を死なせているからと言って断った。「死」はこれを否定し、人間が死ぬのは自分あるいは他人の所為だと言った。そして、もし解放してくれるなら死の国に連れて行くから自分の目で確かめるといいと言う。ングンザは承諾し、4日後に「死」と共に死の国に行った。ングンザは死の国の人たちに死んだ理由を聞いて回った。すると、自分がくだらないことをしたからだとか、夫の嫉妬のせいだと聞いたため、「死」を責めるのは筋違いなことが分かった。ングンザは死の国で弟に会ったが、彼は現世と変わらず暮らしていた。ングンザは2人で元の世界に帰ろうと言うが、弟は死の国にいる方がずっと幸せだと言って拒んだ。ングンザは「死」から植物の種を貰って家に帰った。この種は、現在アンゴラで栽培されているすべての植物の種だという。後に「死」はングンザを探しに彼の家までやってきてしつこく追い回した。ングンザはこの仕打ちに抗議したが、「死」は彼に斧を投げつけて精霊にしてしまった。
参考文献
- ジェフリー・パリンダー著/松田幸雄訳『アフリカ神話』青土社