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ヲモトオナリ
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gensousyusyu
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ヲモトオナリ
日本の沖縄県の伝承に登場する神女。
神がヲモトオナリに乗り移り、「3姉妹の神が沖縄へ渡り、姉は首里の弁ノ嶽に住み、2柱の妹は久米島に渡って分かれて山に住むようになった。真ん中の姉は、自分の住む山が妹の山より劣っていたために八重山島に移ってオモト嵩(於茂登岳)に垂迹し、大アルジと呼ばれ島の守護神として信仰される」と託宣を下した。これを聞いたヲモトオナリの兄は神を試そうとし、「海や山に住む大きな生き物を見せてくれ」と言った。するとヲモトオナリは大猪や大鮫が見られる場所を示した。次に兄は「神を実際に拝んでみたい」と言った。ヲモトオナリがオモト嵩の神の御座所に導くと、現れた神の威光に兄は驚き、その祟りにより体から虱が湧いて半死になってしまう。怒った兄はヲモトオナリを殺すが、兄も死んで名蔵野の石になった。ヲモトオナリの遺骸は神によりオモト嵩に取り上げられた於茂登岳と一体化したという。
神がヲモトオナリに乗り移り、「3姉妹の神が沖縄へ渡り、姉は首里の弁ノ嶽に住み、2柱の妹は久米島に渡って分かれて山に住むようになった。真ん中の姉は、自分の住む山が妹の山より劣っていたために八重山島に移ってオモト嵩(於茂登岳)に垂迹し、大アルジと呼ばれ島の守護神として信仰される」と託宣を下した。これを聞いたヲモトオナリの兄は神を試そうとし、「海や山に住む大きな生き物を見せてくれ」と言った。するとヲモトオナリは大猪や大鮫が見られる場所を示した。次に兄は「神を実際に拝んでみたい」と言った。ヲモトオナリがオモト嵩の神の御座所に導くと、現れた神の威光に兄は驚き、その祟りにより体から虱が湧いて半死になってしまう。怒った兄はヲモトオナリを殺すが、兄も死んで名蔵野の石になった。ヲモトオナリの遺骸は神によりオモト嵩に取り上げられた於茂登岳と一体化したという。
参照
参考文献
- 吉田敦彦,松村一男編著『アジア女神大全』青土社
- 松村一男,森雅子,沖田瑞穂編『世界女神大事典』原書房