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さいはて町に鐘が鳴る ◆EAUCq9p8Q.



☆アサシン


  まんなか区は目立つ場所だけを凝縮したような簡素な作りのいくつかの区域と、それを取り囲むしらぬい通りで構成されている。
  瘴気の漂う『近づいてはいけない場所』を離れた後しばらくまんなか区を歩き回ったアサシンだったが、結局は何の成果も得られなかった。
  区外の東西南北どの方角もある地点まで歩いていくとまるで『そこから先が作られていない』かのような場所(まんなか区の外側だから区外とでも呼ぶか)に出てしまうのだ。
  一歩を踏み出してみたが、問題なく歩けた。ということは、作られていないだけで実際には道があるということなのだろう。
  そこから、チェーンソー男に警戒しながら区外をぐるりと一周し、区外からでは脱出できないということと、まんなか区以外にもかなりの区域が存在することが分かった。
  とりあえずまんなか区の北に位置する区域に踏み込んでみれば、そこは『さかさま区』と呼ばれる、まんなか区とはまた別の町が存在していた。
  ざっと数えて十は超えていた区域、その一つ一つが小さな町だとするならば、これを全部探すとすればどれだけ時間がかかるか。サーヴァントなので気のせいだろうが、眩暈を覚えた。
  思った以上に厄介な場所に閉じ込められてしまったのではないかという焦燥に駆られるが、焦ったところで状況は変わらない。

  そこまで踏まえて、アサシンが立てた方針はこうだ。
  ・この固有結界には綻びが存在するというのは事前に立てた通りで、やはり脱出するには同じ綻びを見つけるしかない。
  ・アサシンが入ってこれたのだから、少なくともまんなか区には確実にその綻びは出現する。
  ・ただ、先に入ってきた綻びが見当たらない以上、その綻びができる時間できる場所は誰にも想像できない、いわば『ゆらぎ』のようなものがあるかもしれない。
  そう考えてアサシンは、もう一度だけまんなか区をくまなく歩き回ることにした。
  先に述べたとおり、少なくともまんなか区に出現することは確定している。
  それに、地理の分からぬ場所であのチェーンソーの殺人鬼に襲われるよりは、一度見回ったことがあるまんなか区の方が条件がいいと判断したからだ。


  しばらく歩き、一風変わった景色たちにもやや見慣れてきたところで、アサシンは少し歩みを止めて今までの探索を振り返った。
  探索を続け、このさいはて町内でアサシンの目を引いたものは二つ。
  一つはやはり『敵』だ。
  少し前に足を向けた『近づいてはいけない場所』、深く踏み込んだわけではないが、確かに敵が存在していた。
  居住区と同じように区切られているが、中に入ると瘴気が充満していて魔力のめぐりが悪くなる。
  さらに目に見える形で敵が徘徊している。仮面を付けた、なんとも町にはそぐわない敵たちが。
  そして、一歩でも踏み込もうものなら動き回る敵たちは寄ってきて、そのままダンジョンから抜ければ何事もなかったかのように遊歩を続ける。
  何度か試して分かったが、入るものは誰でも襲うというわけではなく、NPCを除く何者かが足を踏み込めば寄ってくるようになっているらしい。
  つまり自動でダンジョン内の索敵を行い侵入者に襲い掛かるように行動統制が取られているということだろう。
  ひょっとすると、ダンジョンの奥にはなにか……あるいは、このさいはて町において重要な意味を持つものや、さいはて町の創造主の根城なんかが隠されているのかもしれない。

(そして気になるのは……やっぱりあいつだ)

  数度の試行の結果分かったのは、敵も踏み込まなければ無差別に襲ってくるようなことはないということ。
  だが、しばらく前に遭遇したチェーンソーを扱う殺人鬼、彼だけは勝手が違っていた。
  サーヴァントと謙遜ない戦闘能力も有しており、出現場所も普通の敵とは違う。その存在は明らかにダンジョンに居る敵とは一線を画していた。

(ああいう手合いは敵のなかでも『特別な敵』と見て間違いないだろう。
 この固有結界にもともと配備されてるのが普通の敵なら、あいつは固有結界の主が呼び出した『番人』ってところか)

  とんとんとこめかみを指で叩きながら角を曲がる。
  市街地からしらぬい通りへ向かおうとしたアサシンの目に、もう一つの目を引くものが飛び込んできた。

「また、お前か」

  いつの間にかアサシンの目の前に飛び出していたピンク色の生き物。
  ウサギだ。
  いや、正しく言えばウサギではない。ウサギによく似た何かだ。
  その顔には目も耳も鼻も口も付いておらず、体中が鮮やかなピンク色で、全体的につるんとしている。
  どことなくバルーンアートを思わせるその作り物のウサギは、アサシンが立ち止まったのに合わせてきょろきょろ周囲を見回している。

  そのウサギはアサシンが『近づいてはいけない場所』に足を踏み入れてから町中を歩き回っていると、時々姿を現した。
  最初はその特異な見た目から仮面の敵や番人の類かと警戒した。
  しかしその実ウサギは一切攻撃行動はとらない。それどころか、アサシンが一歩でも近寄ればさっさと逃げてしまう。

  ただ逃げてしまうならそれでいい。再現されているNPC同様、そういう存在だと割り切ることが出来る。
  だが、数歩逃げるとウサギは決まって立ち止まり、まるで誘うようにアサシンの方を向くのだ。
  アサシンが距離を詰めればその分だけ走り、立ち止まり、振り返る。

「……」

  あのウサギがアサシンをどこに連れて行きたがっているのかは理解している。
  アサシンが最初に踏み込んだ、あの『近づいてはいけない場所』だ。
  追えば追うだけあの場所と近づき、場所に到達すればさも当たり前のように御伽噺の奥へと向かう。
  そして、再び待つのだ。
  何かを待ちわびるように、アサシンがその御伽噺の迷宮の奥に存在する『何か』にたどり着くことを望むように。

  ウサギに向けて、ため息を漏らす。
  異質であることには間違いない。少なくとも、あのチェーンソーの殺人鬼と同じくらいにこの町の基本から浮いている。
  そんなウサギが誘うというなら、間違いなく罠だ。
  つまり、この世界に入った者に余程あの迷宮に入ってほしいのだろう。

(ここまで露骨だと、逆効果だと気づかないわけがないが……)

  流石のアサシンも、勝手の分からぬ敵陣については断言できない。
  ここまで大規模な固有結界を出すほどの相手だ。
  余程の大人物で、このウサギで本当に誰かが引っかかると信じているのかもしれない。
  ちらりとウサギを一瞥する。
  ウサギはなにも答えない。
  ただ、アサシンが歩けばやはり背を向けてピョコピョコと跳ねていく。
  その様子を見届けて、アサシンはあえてウサギを無視するように角を曲がった。
  市街地から、わざとあのウサギの想定しているルートから離れるように、路地裏の方へ。




  路地裏ももう見慣れたものだった。
  行き交うための壁にはアンニュイな貴婦人の指名手配書がまるで誘導灯のように均等な距離・均等な高さで貼られ。
  奥には芥子で作られたパンを求める男性が居て、すぐ近くには誰かの戦闘痕が残されている。
  そして、路地裏をもう一度曲がれば『ジャンキー』と呼ばれるモルヒネ中毒者たちの巣窟に着く。

(あそこの奥も、探してみるか?)

  積極戦闘を避けるために一度目の探索の際にはこのジャンキーの溜まり場は中ほどまでで探索をやめていた。
  なにせ、途中まではジャンキー一人がふらふらとアサシンに寄ってきていたのに対し、途中踏み込んだ部屋には二十を越えるほどのジャンキーがたむろしていたのだ。
  さしもの英霊も、どことも分からぬ土地で身の危険を冒すつもりはない。
  しかし、出口を探すとなれば別。
  それによくよく思い出してみれば、あの溜まり場のジャンキーは全員目があらぬ方向を向いていて、心ここにあらず……仮に近づいても触れなければ素通りできるのではとも思えたからだ。

(そうと決まれば)

  路地裏の道を曲がろうとして、アサシンは、二人組に出くわした。
  一人はシルクハットの少女(と呼ぶには少し年齢が行き過ぎているようにも見える)。
  一人は和風な鎧に身を包んだ壮麗の男性だ。
  少し前に探索をした時には、こんな二人組は確実に居なかった。
  そもそもジャンキーの溜まり場どころか、裏路地に近づくまんなか区民は居ないと、市街地のNPCも言っていた。
  目の前の男のコンクリートを踏みしめる音が変わったのにアサシンが気づけたのは、そういった前知識があったからだろう。

  突如襲った悪寒に反射的に大きく身をかがめれば、頭上のすれすれを槍が通り抜けていた。
  斬り飛ばされた数本の髪がはらりはらりと落ち始める。
  次いでかがめた勢いを利用して後ろへ跳躍。飛び上がった瞬間に、コンクリートをかち割る音が響いた。
  丁度、身をかがめたアサシンの頭があった場所のコンクリートが、槍の穂先に叩き潰されていた。
  瞬間で『阻まれた顔貌』のスキルを解除。手元に携えていたトランクケースが消える。
  阻まれた顔貌に、不気味な噂と悪戯心と、ほんのちょっぴりの愛を重ね、英霊としての姿を取り戻す。
  振り返りざまに跳びあがり、相手の顔を再び確認。コンクリートをかち割った壮年の男性は不適に笑っていた。
  槍が跳ね上がり、アサシンへと突き出され。
  しかし突いた槍は空を切り。
  『ウォルター』と摩り替わるように現れた『怪人』は、踊るように、遊ぶように、路地裏の壁に着地した。

「ほお、今のを避けるのか」

  ぎりぎりぎり、とバネの軋む音。

「だがどうやら、大当たりだったらしいな」

  コンクリートを跳ね上げて、風を巻き込みながら槍が突き出される。
  その突きはまるで風のように速い。気を抜けば霊核すら一撃で吹き飛ばされてしまうだろう。
  アサシンはその槍を、バネの跳躍と身のこなしで軽々避ける。

  嫌な予感は的中した。間違いなく参加者だ。
  気がかりなのは、『気配遮断』や『阻まれた顔貌』が上手く作用しなかったことについてだが、考える暇はない。
  槍を持ったサーヴァント……おそらくランサーは、すでに臨戦態勢。ややもすればさらに激しい追撃に出るだろう。
  力の差は歴然だ。『ウォルター』も『バネ足ジャック』も決して戦上手なたちではない。
  『バネ足ジャック』は確かに鉤爪を持っているが、彼がこれを振るったのは、だいたいが衣服を裂くためで、戦場で生き抜くためじゃない。
  あんな、いかにも戦場から引っ張ってきましたという風体の男と戦えば数秒で切り伏せられてしまうのは目に見えている。

  だが、幸運はアサシンに味方した。
  都合数時間歩き回った結果、アサシンはまんなか区の地理について網羅していた。
  相手がどれだけ詳しいかは知らないが、それでも一通りの有効そうな知識も有している。
  そして。
  壁を蹴りながらちらりと目を切れば、あの忌々しいピンクのウサギが、やはりアサシンを少し離れた場所で待つようにたたずんでいた。
  世界が早く逃げろと言っている、そう感じるほどに状況が整っている。
  既にあっと驚く逃げ道は頭の中で組み立ててある。後は、相手が上手くハマってくれることを祈るのみだ。

(だったら、やるか)

  跳躍にあわせて宙返り、ぐるりと一回空を仰ぐ。
  空は既にその全てを赤から薄紫に明け渡していた。
  そして、いつからそこにあったのか、作り物のように真ん丸い月が、薄紫の空から見下ろしていた。
  夕日は沈んだ。月が出た。ならばさいはてには夜が来た。
  夜が来たならここから先は……怪人の時間だ。

「夜になったってんなら、こんなところで手間取ってる時間はねえな」

  アサシンが蛇腹の両腕を広げる。
  波打つように金属質な螺旋の骨が唸る。
  ぎょおんと弛み、ぎょおんと縮み。
  ぎゃいんぎゃいんと飛び跳ねる。

「ひとっ跳びさ。そろそろ帰るぜ、お前のところまで」

  従者の晴れ舞台には間に合わなかったが、主の晴れ舞台には間に合ってみせる。
  その約束が、彼の瞳に火を灯す。仮面の奥の双眸が、オレンジ色の発光よりも青々と燃え上がる。
  建物を足場に、跳ね、掴み、跳び上がり。跳ね、跳ね、跳ねて、跳ね上がる。
  ぎりぎりと唸る手足を用いて、路地裏の建物の頭を飛び越え。
  怪人の、彼だけの空域に至り、その場でサーヴァントとしての持ちうる力も解放する。

「―――『霧の都、月に跳ぶ怪人(ブラックミュージアム・スプリンガルド)』」

  その言葉は鍵。
  異界に異界を繋ぐ鍵。
  鐘が鳴る。
  存在しないはずの鐘が鳴る。
  ロンドンの象徴である時計塔・ビッグベンの鐘の音が、さいはて町に木霊する。
  飛び上がったバネ足の怪人の背に、上ったばかりの満月が笑う。
  月の光に重なるように、笑い声が天を衝く。


         ―――――あきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃ!!!!


  さいはて町で最も強力なのは、なんと開拓者の力ではない。
  『塗りつぶす力』だ。
  いくら丁寧に、緻密に、厳重にそうぞうしようとも、上から無理やり塗りつぶされたならばそのそうぞうは意味を持たない。
  開拓者の作り上げた常識も、『塗りつぶす力』には当然のように捻じ曲げられる。
  世界に対して心象風景を押し付ける宝具という名の『塗りつぶす力』は、簡単にさいはて町の摂理を狂わせる。
  塗りつぶされる。
  塗りつぶされる。
  さいはてが。
  一人の少女が作り上げた誰かのための病室たちが。
  どこか懐かしく、暖かさにあふれた町並みが。
  尖塔の屋敷へ。
  石畳の道へ。
  鉄の柵へ。
  煙を吐き出す煙突へ。
  さいはて町には似合わない無数の建物たちへ。
  射程距離内の全てが塗りつぶされ、次々に霧の都に上書きされていく。

  鐘が鳴る。
  弔いの鐘が鳴る。
  眠れる誰かを揺り起こす、最果てを揺るがす鐘が鳴る。
  夜の帳の落ちようとしていたさいはて町に、重苦しい霧と月の光が敷き詰められる。




  阻まれた顔貌、その能力は潜伏。
  ただしその潜伏は、『サーヴァントとして持つすべての特性を伏せたNPCへの潜伏』。
  魔力反応を最大限まで抑え、一般人と変わりない状態に擬態することが出来る。
  ただしそれは一般的な環境においての話。
  町という形をとっている固有結界であり、『魔力反応を発する民間人が一般的な場所』であるこのさいはてにおいて、ウォルターという男は、唯一『魔力反応のしない』一般人。
  阻まれ、誰にもたどり着かれなかったからこそ。
  その阻まれ続けた顔が『作り物』の裏側の、リアルな人間だからこそ。この『作り物たちの世界』ではあからさま過ぎるほどに特異な人物になってしまう。
  少なくとも、直感に長けたランサーと、『作り物』に執着を持つシルクちゃんを前にしては隠し通せないほどに。


  原理としては以上のようになるが、シルクちゃんたちがそのスキルについてをはっきりと解明したわけではない。
  ただ、地理の分からぬさいはてでハッピーエンドラボを出た二人はとりあえず目に付いたまんなか区に入り。
  まんなか区の中で唯一敵(ジャンキー)の現れる裏通りのモルヒネ精製現場を探索し、肩慣らしもそこそこに路地裏に帰ってきた丁度そのときに、目の前に違和感のある存在が居たのだ。
  ハッピーエンドラボにも、しらぬい通りにも、市街地にも居なかった『魔力反応のしない一般人』。特一級の特異人物。
  「ランサー」「Jud.」程度の短い念話を経て、当然斬りかかる。見敵必殺、その構えだ。
  初撃、二撃、三撃と、紙一重で全てをかわされ、その上瞬きするほどの間に怪人に変身した。
  疑うまでもなくサーヴァントである。様子見程度に仕掛けたランサーに続き、シルクちゃんもまた魔法の羽ペンを構える。

  バネ足のサーヴァントは路地裏の狭さを利用して踊るように壁を蹴り、ランサーの槍の追撃を縦横無尽に避けまわりながら跳び上がって行く。
  高く、高く、まだ高く。月に届くまで。

「あきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃきゃ!!!!」

  まるでガラスを掻き毟るような、戦慄を呼ぶ笑い声。
  心根の弱い女子供ならば聞いただけで悲鳴を上げて卒倒してしまいかねない、そんなおぞましい声。
  シルクちゃんが持ちこたえたのは、彼女が祖父の作り上げてきた世界の中でもっと恐ろしい怪物を目の当たりにしてきたからだろう。
  それでも、月を背負ったその怪人はやはり恐ろしく、物怖じしない彼女に一歩引かせるほどではあったのだが。

  笑い声を皮切りに、世界が塗り替えられていく。
  とぼけたような街並みから、霧の立ち込める中世ヨーロッパ風の街並みへ。

「……宝具か」

  ランサーの言葉とバネの軋む音が石畳に反響する。
  上から、右から、左から、霧に隠れてバネの音がシルクちゃんたちを閉じ込める。
  青白い霧の向こう側。変貌を遂げた敵は、ぎゃいんぎゃいんと音を立て飛び跳ねていた。

「お色直しにしちゃあ、色気がねえな」
「……『霧の都ロンドン』『夜の街』そして『絶叫』『バネの脚』と来たら、あれこそまさしく『バネ足ジャック』か」

「へえ、物知りだな、マスター」
「都市伝説さ。十九世紀のロンドンに現れた、とても愉快な狂人だ。
 夜の街をバネの足で跳ね回り、鉤爪で女性の服を切り裂いて悲鳴を聞いたら満足して消えるというかなりこじらせたセクハラを繰り返したらしい」

「たいそうな見た目の割にみみっちいな、やることが」
「いいじゃないか、馬鹿らしくて……もっとも、犯行はだんだんとエスカレートして、しまいには婦女を一人殺したそうだがね」

  シルクちゃんはそこまで魔術や英霊に詳しいわけではない。
  だが、あの有名な『切り裂きジャック(ジャック・ザ・リッパー)』の前進とも言える『バネ足ジャック(ジャック・ザ・スプリンガルド)』。
  しかも彼は十九世紀だけでなく、二十世紀にも活躍したという記録が残されている。
  切り裂きジャックには及ばないものの、それでもその異彩を放つ存在は、余計なものについて造詣の深い祖父を通してシルクちゃんも耳にしていた。
  どちらにしろ、先ほどの男がバネ足ジャックで間違いないだろう、とシルクちゃんが呟き。
  シルクちゃんから教わるまでもなくその存在について理解していたらしく、ランサーがバネの音に向けて槍を構えなおす。

「ということでたぶん真名は分かったけど、斬れるかい」
「遅ぇな。そういうのは、霧が出る前に言ってくれなきゃ」

「じゃあ霧からやろう」
「それも無理だな。こう多くちゃ斬り切れない」

  宝具『蜻蛉切』の真名解放には、対象物を穂先に写すというワンアクションが必要だ。
  笑い声とともに再現されたのは視界を埋め尽くす青白い霧。いかな名槍蜻蛉切といえど、この悪条件では敵を捉えることはできない。
  更に、名を結び割る蜻蛉切でも煙や水蒸気といった空間を満たすほどの大量の物は切り裂けない。霧に向かって名を結び槍を振ってもむなしく空を切るだけだろう。

「ぽんこつめ」
「味があるって言ってくれ」

  バネの足音が遠ざかっていく。
  霧の合間からかすかに覗くのは、闇夜によく目立つオレンジ色に発光した瞳と、煙草の煙のように口からこぼれる青白い炎のみ。
  シルクちゃんが魔法を使って霧を吹き飛ばしても、既にあの怪人は射程距離外だろう。

「追えるか、ランサー」
「そいつは聞かれるまでもなくだ!」


×


  濃霧の中の追撃は、シルクちゃん一人では多少てこずったことだろう。
  なにせ、シルクちゃんが濃霧の中敵を追って行くには『そうぞう力を駆使して暴風を起こし、近場の霧を吹き飛ばす』というワンアクションが必要だ。
  いくらシルクちゃんでもそんなことをしながらの行軍は多少魔力を消費する。
  だが、ランサーは違う。無理や無茶が横行した数多の戦場、そのすべてを無傷で走破したランサーにとって、この程度の濃霧、障害のうちにも数えられない。
  四方八方から聞こえるバネの足音の残響に惑わされることなく、ただ怪人の向かうほうへ、まるで見えているかのように駆けていく。

  音を追い、しばらく走れば、不意にバネの音がたたらを踏むように、ぎゃっぎゃっぎゃあんと不規則に鳴いた。
  その音を聞いた瞬間、ランサーが立ち止まる。
  その様子を見て、シルクちゃんも立ち止まる。
  ぎゃんとバネの音が唸り、霧の奥から影が飛び出してきた。
  数瞬送れて霧の向こうから、当たれば致命傷は免れないだろう鉤爪が飛んでくる。
  即座にランサーが槍を薙ぎ、穂先と鉤爪が絡み合う。
  青白い月光を帯びた霧に、赤黄色の火花が跳ね、消えていく。

「よう。おっかけっこは終わりかい、『バネ足ジャック』」
「そうだな、ここらで終わりにしよう」

  鉤爪の怪人――バネ足ジャック(シルクちゃんには『アサシン』と見えている)――が、ランサーの蜻蛉切の穂先を抑えながら答える。
  かなり接近を許したが、鉤爪が穂先を遮っているため蜻蛉切の真名の解放は出来ない。
  しかし、シルクちゃんの見立てでは、槍に乗せられている怪人の力はランサーよりもやや弱い。
  霧による視界制限はあるにせよ、この程度のハンデで負ける程東国無双はやわではない。
  そんなある種の『不利』の中にありながらも、バネ足ジャックはその眼を爛々と光らせながら、青白い炎をため息のように吐き出して答えた。

「先約があってな。お前たちと付き合ってるヒマァねえのさ」
「おいおい、逃がすと思うかよ」
「違うな。お前たちは、オレを追えなくなる」

  穂先が翻り、バネが軋む。
  ひょうと風がなき、ランサーの前に晒されていた怪人の体が軽やかに跳び上がる。
  まるで独楽のように、道路の上で大げさに転がる怪人。
  ランサーが一手遅れて槍を怪人のほうへ突き刺せば、ぎゃあと悲鳴が上がった。
  だが、その声は、先ほどまでのスカした怪人の声ではない。

「……兵隊?」

  突き出した槍に合わせて霧が裂ける。
  槍の先に居たのは、バネの手足の怪人ではなく。
  大きな、それこそ偉丈夫であるランサーより一回り以上は大きな、トランプに手足が生えたようなデザインの怪物だった。

「おっかけてきたってことは、それなりに腕に自信があるんだろ。
 だったら、思う存分戦えばいいさ。ただし、相手は……そいつらだ」

  再び怪人の声が聞こえる。しかもはるか上空、尖塔の屋根の上から。その姿は、月明かりに青白く照らされた霧に阻まれておぼろげにしか見えない。

「一足先に失礼するぜ。そいつらによろしくな」

  トランプの兵隊から槍を抜いてももう遅い。
  霧の向こうの怪人の影は遠ざかるバネの伸縮音とともに消え去り、見回せば、ランサーたちを取り囲むように仮面の怪物が蠢いていた。
  ランサーが槍を一振り、二振り、トランプの兵隊を切り捨てる。

「こりゃあどうなってんだ。バネ足ジャックにこんな逸話はないだろ」
「おそらくだが、この敵はこの『町』の方のサーヴァントが出していた敵だろう」

「つまり、まんまとはめられたってわけか」
「相手方、思った以上にこの町を知り尽くしているな。
 ひょっとしたら、最初からこの町を作っているサーヴァントと手を組んでいたのかも知れない」

  過ぎたことを話しても変わらない。
  霧にまぎれて二人を狙う仮面の怪物を蹴散らしながら、槍を構えなおすランサー。
  シルクちゃんもまた羽ペンにそうぞう力を乗せ、風を巻き起こして周囲の霧を文字通り霧散させる。
  あらわになった月下のロンドンには、御伽噺から飛び出したような怪物たちが蔓延っていた。
  更に面倒なことに、どうやらあのバネ足のいけすかない怪人の置き土産は、その程度ではなかったらしい。

『お前達ねぇ……この世界を壊そうとしているのはァァ!!』

  風で押しのけられた霧の向こうから届いたヒステリックな女性の声がロンドンの夜を騒がせる。
  ずしん。ずしん。足音というよりは、地響きに近かった。
  響きだけではない。実際に地面が揺れている。シルクちゃんはハットを深く被りなおし、地響きの主の接近に備えた。
  ずしん。しん。地響きが止まり、トランプの兵隊たちが道をあける。

『こぉんな、汚い世界に、変えるなんてぇ……お前たち、この世界を、この世界を壊そうっていうの!?
 危険よ……危険を、危険を感じるゥゥ! 殻を叩く音!! 割ろうとしている!!!』

  ぼんぼりのような髪飾り、エリマキトカゲもかくやというピンクの派手な立て襟。同じくピンク色のドレスに、手には豪奢な金扇子。
  遠目に見れば、まるで童話の女王。だが近くから見上げればそれはまさに……

「おいおい、でけえな。今度のはまた」
「作り物の町に、バネ足ジャックに、これは……兵隊から察するに、不思議の国のアリスのハートの女王かな。
 我ながら、余計な物によく会うもんだ。それで、こいつをどうする、ランサー」

「隠れててもいいぞ。見た所、我一人でも余裕だ」
「それも楽でいいが……バネ足ジャックに逃げられっぱなしはなんとなく癪だ。二人でさっさと片付けよう」
「ははは、確かにそうだ!」

  トランプの兵隊たちの主と呼ぶに相応しい、小山ほどもありそうな大きさの『怪物の女王』だった。

『渡さないィィィ……例え神でもォォ!!! この世界は、壊させないィィィ!!!!』

「雑魚は私が一掃する、ランサーは女王を!」
「Jud.!!」

取り囲む無数の兵隊と、たった一人の女王様。羽ペンと白刃が踊り、遠くに聞こえるバネの音。
空に浮かぶ月だけが、まるで御伽噺のようなその光景を見つめていた。


【???/さいはて町 『不思議の国のアナタ』内部/一日目 夕方】

シルクちゃん@四月馬鹿達の宴】
[状態]魔力消費(小)、『霧』の効果で魔力放出中、瘴気の効果で魔力回復なし
[令呪]残り三画
[装備]魔法の羽ペン
[道具]マツリヤの名刺
[所持金]一人暮らしに不自由しない程度にはある
[思考・状況]
基本行動方針:聖杯を手に入れて、復讐する。
0.魔物たちを倒す。
1.さいはて町に興味。『バネ足ジャック』とさいはて町のサーヴァントを打倒?
2.探索が終われば、一旦帰還する。
4.フェイト・テスタロッサに対しては――
5.ルーラーへの不信感。
6.時間があれば『本』について調べる。
[備考]
※アサシン(ウォルター)を確認しました。ただしバネ足ジャックとしての姿しか覚えていません。
 また、真名を看破したためアサシンの宝具の霧の効果を最大限受けます。
※偽アサシン(まおうバラモス)を確認しました。本物のアサシンではないことも気づいています。
フェイト・テスタロッサを助けるつもりはありません。ですが、彼女をルーラーに突き出すつもりもありません。
※令呪は×印の絆創膏のような形。額に浮き上がっているのをシルクハットで隠しています。
※出展時期は不明ですが、少なくも友達については覚えていません。
  例の本がどの程度本編を書いているのかは後の書き手さんにお任せします。
※魔法の羽ペンは『誰かの創った世界』の中でのみそうぞう力を用いた武器として使用できます。それ以外ではただの羽ペンと変わりありません。


【ランサー(本多・忠勝)@境界線上のホライゾン】
[状態]魔力消費(小)、『霧』の効果で魔力放出中、瘴気の効果で魔力回復なし
[装備]『蜻蛉切』
[道具]
[所持金]
[思考・状況]
基本行動方針:主の命に従い、勝つ。
0.魔物たちを倒す。
1.さいはて町散策。
2.『バネ足ジャック』ともう一戦交えたいが。
3.鹿角に小言を言われちまうな、これは。
[備考]
※『バネ足ジャック』の真名を知りました。霧の効果を最大限受けます。
※宝具『最早、分事無(もはや、わかたれることはなく)』である鹿角は、D-7の奉野宅に待機しています。





☆アサシン


  霧の都を、バネ足の怪人が跳梁する。
  結論から言えば、アサシンの作戦はものの見事にはまった。
  彼の作戦は、ある意味では博打だった。
  自身の宝具で『近づいてはいけない場所』を侵食し、その入り口の境界をあいまいにする。
  そうすれば宝具で再現されたロンドンを『近づいてはいけない場所』の一部と勘違いした敵を誘い出し、追っ手にぶつけることができるのではないか、とそう考えたのだ。
  ロンドンの町の中でもあの『近づいてはいけない場所』を見失わなかったのは、敵でもNPCでもない、おそらく性質的には番人に近いだろう『ウサギ』を利用した。
  ウサギを追えば、迷わずたどり着く。そして、敵をアサシンが引き付けて誘導し、追っ手同士をかち合わせ、自分は離脱する。
  更に言えば、これは相手の見定めも兼ねていた。
  『近づいてはいけない場所』に近寄っているのに感づいて追跡をやめたならば、相手はその脅威を知っている人物と言える。
  ランサーのあの風体でこの町の創造主ではないだろうと目星はつけてあったので、それでもアサシンを追ってきたならば『近づいてはいけない場所』について知らない、罠にはめられる可能性の高い相手であり。
  仮に前者だったとしたら、今後出会った時に警戒が必要だろうと踏んでいたが、今回は都合よく後者だったらしい。

  もちろん、博打というだけあって失敗する可能性もあった。
  ひょっとしたら『さいはて町』の方が世界に干渉する力が強くて、宝具を解放しても望みどおりの状況は作り出せなかったかもしれない。
  『近づいてはいけない場所』がまるで無理やり押し込んだような見た目だったため、『さいはて町は事象の上書きに弱い』という推測を立ててはいたが、それが外れる可能性だってあった。
  だが、最悪霧さえ出せれば相手の行動を阻害できる。『跳梁する恐怖』も合わせれば、距離を取ることは十分可能と踏んでの作戦だった。

(いや、実際はそうでもなかったな……)

  アサシンは、髪を濡らし額を伝う冷や汗をぬぐった。
  ランサーは一切躊躇せずにアサシンの後を追っていた。あの前後も左右も分からなくなりそうな霧の中で。
  おそらく、直感やそれに類するスキルを持った、アサシンの宝具の天敵のようなサーヴァントだったのだろう。

  ロンドンの再現。
  霧の足止め。
  敵の誘導。
  どれかがならなければ、きっと屠られるまではいかずとも、逃走はもっと困難を極め、刃傷のひとつも受けていたことだろう。
  幸運が、少しだけアサシンに微笑んだ。
  あるいは、あのランサーとの同程度の幸運の掴み合い殴り合いでアサシンがうまく身を捩って命からがら逃げおおせられた。それだけかもしれない。

  今、アサシンはランサーたちを跳び越えて来た道を駆け戻っていた。
  理由は言うまでもない、あの裏路地のその奥を確認するためだ。

(ひょっとすると、まだあるかもしれない)

  まんなか区を隅々まで歩き回ったアサシンがあの瞬間まで出会わなかった少女主従。
  彼女らがどこにいたのか、アサシンが一番確率が高いと踏んだのが『表舞台』だった。
  つまり、あの少女たちは『路地裏の奥』からさいはて町へと侵入したのではないか、と踏んだのだ。
  そしてもしその入り口がその場に残っているならば、そこはアサシンにとっての活路でもある。

  バネ足ジャックとしての装備を解かずに中に飛び込む。もしジャンキーどもに袋叩きにされそうになっても相手どれるように。
  しかし、踏み込んだ先は以前とは違い、もぬけの殻だった。
  以前探索を諦めたジャンキーの溜まり場にも人っ子一人居ない。変わりに魔法でも撃ちまくったのか、壁や床、天井問わずつけられた傷跡だけが生々しく残されていた。
  あの少女たちがこれほどのことをやったのかと少々感嘆しながら最奥へと進み。
  そして―――




  時刻は午後七時を回っていた。
  空は暗みが強くなり、星の瞬きも見えるようになってきていた。

「こっちの賭けも、勝てたらしいな」

  大きく息を吐く。口からこぼれた青白い炎が天を焼こうと伸び上がる。
  推測が合っていたのか、それとも間違っていてたまたまなのか。
  必然か、偶然か。もしくは再び幸運によってか。
  アサシンは再び、聖杯戦争の表舞台に帰ってくることとなった。
  後ろを振り向く。

「なんですか」

  あの胡散臭い男が入り込んだときと同じように妖精と見慣れぬ交通標識看板が立っていた。

「なあ、おい」
「はいなんでしょう」

「この入り口、ずっとここにあったのか」
「どうでしょう。五分前までここにあったのは覚えてるけど、そこから先は神のみぞ知る世界」

  回答はどことなく真実味に欠ける。というより、テキトーでちゃらんぽらん。
  その掴み所のない回答を聞いて、アサシンは怪人としての仮面を脱いで『叔父の仮面』を被る。
  せめて、あの劇場に帰る時だけは、彼女の叔父で居てやろうと思った。というのは、少し洒落が過ぎるだろうか。
  実際は、『さいはて町の外では気づかれなかった』という今朝のあの男の例を知っているからこその行動だ。

「もう一度ここに来て、その時もう一度ここからさいはてに入れるか?」
「どうでしょう。明日は明日の風が吹くから鬼が笑うんじゃないです?」

  収穫はあった。
  固有結界と思わしきさいはて町内でも『いざとなれば宝具で地形を変えて逃げられる』ということが分かったのは、アサシンからすればとても大きな収穫だ。
  これで以降はまんなか区だけではなく別の場所も探索が出来る。
  『電車の跡』という場所がまんなか区になかった以上、他の場所にも
  たとえば、あの『近づいてはいけない場所』のような敵が徘徊している場所でも、いざとなれば逃げ出すことが出来るという大きな安全が確保できた。

「じゃあな」
「さよなら、さよなら、さよなら」

  一度『さいはての入り口』から離れて、戻って確認する。
  妖精は一息つこうとしていたらしくふらふらと地面に落ちようとしていたが、アサシンを認めると慌てて飛び上がり手を振り出した。
  数分程度では消滅しない。気休め程度だが覚えておけば役に立つかもしれない。

  路地を出れば、そこはやはり見慣れた都市だった。アサシンが諜報を続けていたあの街に相違なかった。
  地理も頭に詰めてあるので、帰り道を迷うことはない。
  約束にはなんとか間に合いそうだ、なんて考え、柄にもない律儀さを喉の奥で笑う。
  アサシンはやや脱力しながらも、決して警戒は解かず。あくまでNPCとして、帰路を急ぐのだった。


【C-4/歩道/一日目 夕方】

【アサシン(ウォルター・デ・ラ・ボア・ストレイド)@黒博物館スプリンガルド】
[状態] 健康、スキル『阻まれた顔貌』発動中
[装備] バネ足ジャック(バラした状態でトランクに入っていますが、あくまで生前のイメージの具現であって、装着を念ずれば即座にバネ足ジャックに「戻れ」ます)
[道具] なし
[所持金]一般人として動き回るに不自由のない程度の金額
[思考・状況]
基本行動方針:マスター(ララ)のやりたいことに付き合う。
1.ララの元へ帰る。
2.街で情報収集をしながら、他の組の出方を見る。
3.夜までには帰ってきて、ララの歌を聴く。
4.歌を聴き終わったなら街の諜報か、それとも『町』にもう一度行くか……
5.『チェーンソー男』『包帯男』『さいはて町』に興味。
[備考]
シルクちゃん&ランサー(本多・忠勝)を確認しました。
※「フェイト・テスタロッサ」の名前および顔、捕獲ミッションを確認しました。
※「バーサーカー(チェーンソー男)」及び「バーサーカー(ジェノサイド)」の噂を聴取しました。サーヴァントに関連する何かであろうと見当をつけています。
※劇場の関係者には、ララの「伯父」であると言ってあります。
※キャスター(木原マサキ)の外見を確認しました。
※さいはて町の存在を認知しました。町の地理、ダンジョンの位置も把握しました。
※さいはて町の番人、『チェーンソー殺人鬼』を確認しました。『チェーンソー男』との類似を考えていますが、違う点がある事もわかっています。
※さいはて町の入り口(D-3付近、C-4付近)を確認しました。もう一度行くと入り口があるかもしれませんし、ないかもしれません。
※『阻まれた顔貌』はさいはて町内、かつマスターもしくはサーヴァントの視認範囲に入ったときのみ逆効果に働きます。が、ある程度看破能力は必要かもしれません。





[地域備考]
※さいはて町 近づいてはいけない場所(現不思議の国のアナタ)周辺が『霧の都、月に跳ぶ怪人』の効果によって霧の都ロンドンになっています。
 周囲に霧の影響が出るかもしれません。アサシンの脱出成功時(19時)に射程距離の制約によって強制解除されています。






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028:三人目 シルクちゃん&ランサー(本多・忠勝 033:青春にさようなら
024:きっと世界は君のもの きっと世界は僕のもの アサシン(ウォルター・デ・ラ・ボア・ストレイド 039:ああ、あの愛の喜びに満ちた

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最終更新:2020年06月28日 00:27