【設定】
地球連邦軍の量産型モビルスーツ。
ジム系の後期生産型ジム・コマンドをベースに開発された。
頭部のバイザーには精密射撃用センサーと高倍率カメラを備えており、専用の狙撃ライフルによって遠距離の敵を撃滅する。
狙撃性能が一番の特徴だが、機体本体だけでも十分なスペックであり、一部の性能は
ガンダムを超えている。
ザクI・スナイパータイプや
ジム・スナイパーと違って狙撃専用機というわけではなく、狙撃が得意な万能機という機体に仕上がっている。
有名所ではホワイト・ディンゴ隊の白い機体、リド・ウォルフ少佐の黒い機体がある。
ジオン側にも同じコンセプトで
ゲルググを発展させたゲルググJ(イェーガー)が存在する。
グリプス戦役でのエゥーゴの主力量産機
ネモはこの機体のデータが参考にされている。
【武装】
バルカン砲
60mm口径の小型機関砲。
連邦系MSの標準武装だが、本機の場合は外付けのオプション装備となる。
ビーム・サーベル
接近戦用のビーム兵装。
リア・スカートに2本マウントされている。
ビーム・ライフル
型式番号「XBR-M-79S」
後の
百式に発展型が装備されている。
ロングレンジ・ビーム・ライフル
ジム・スナイパーが使用していた狙撃用ビーム・ライフル。
【原作の活躍】
第4話に登場。連邦軍のペガサス級グレイファントム所属のMS部隊であるスカーレット隊の機体の1種である。
ケンプファー出現の報を聞き、グレイファントムから量産型
ガンキャノンと共にカッコ良く降下するも、次のシーンではもう消えている。
その後、オペレーターが「スカーレット隊、全滅!」と言うシーンがあるので撃破されたのだろう。
セリフどころか撃破シーンすらなかった。
原因は、コロニー内の戦闘だったために狙撃用ビームライフルを使えなかったこと、スカーレット隊と百戦錬磨のパイロットであるミーシャとの操縦技術の差などが挙げられる。
原作では上記のような扱いだったが、設定上ジム系では最高と言える能力を持つので、一年戦争系の他のゲームでは連邦系最強の量産機として扱われていることが多い。
『コロニーの落ちた地で…』では、ジオンが地球から宇宙へ撤退する作戦「月の階段」と地球上の植物を死に至らしめる生物兵器「アスタロス」の宇宙搬出阻止のため、集結しているヒューエンデン基地襲撃の際にホワイト・ディンゴに3機が配備。連携行動でヒューエンデン基地のジオン残存勢力を壊滅させた。
【搭乗者】
マスター・ピース・レイヤー
CV:山寺 宏一
地球連邦軍オーストラリア方面軍特殊遊撃部隊「ホワイト・ディンゴ」の隊長、コールサインはファング1。
戦闘機乗りから転身した経歴を持ち、格闘よりも射撃を得意とする。
自分を過信せずに常にベストを尽くすという信念をもち、部下からの信頼も厚い。
なお、彼の名前の由来は「マスタープレイヤー」であり主人公、即ちプレイヤーの分身である事を意味している。
【VS.シリーズの活躍】
ガンダムVS.ガンダム
アレックスのアシストとして登場。
アレックスの両サイドに現れ1発ずつ同時に狙撃用ビーム・ライフルを撃つ。ちなみに狙撃用ビーム・ライフルだが
ガンダムデュナメスと違って所謂普通のビール・ライフル。
しかし射撃武器が貧弱なアレックス、特にチョバム装着時の中で唯一まともな射撃武器といえる、今日もスカーレット隊はクリスのために強敵達を狙撃していることだろう。
ガンダムVS.ガンダムNEXT
引き続きアレックスのアシストとして登場。
EXVS.シリーズ
引き続きアレックスのアシスト武装として登場。
ライフルの発射回数が増え、きっちり最初から当てれば、強制ダウンまで持っていけるようになっている。
EXVS.2では高弾速のスナイパーライフルを発射するようになり、同時にCPU機も登場している。
GVS
ホワイト・ディンゴ隊仕様がプレイアブル機として参戦。
ケルディムやアルケインを彷彿とさせる超弾速ビームを持つ文字通りのスナイパー。
更に特殊格闘で精密射撃モードとなり、赤ロックと射撃火力が強化される。
【勝利・敗北ポーズ】
勝利ポーズ
通常時:片膝立ちでライフルを肩に担ぐ。
精密射撃モード時:バイザーを降ろしライフルを構える。
敗北ポーズ
崩れ落ちながら、シールドを地面に突き立てる。
【その他の活躍】
ガンダムビルドファイターズ
本機をベースにした改造ガンプラ「ジム・スナイパーK9」が登場。
状況に合わせて機体を変えていたアルゼンチン代表レナート兄弟の切り札であり、アビゴルバインやケンプファーアメイジングと対戦。
様々なトラップ戦術を駆使し、対戦相手を追い詰めた。
ガンダムビルドダイバーズRe:RISE
クガ・ヒロトを雇ったフォースのメンバーが使用するガンプラとして登場。
ガンダムNT-1アレックスと共に信号弾に反応したモビルアーマー「
アカツゲー」に追撃されていた。
最終更新:2023年09月06日 18:11