同じ愚痴を三度繰り返してはならない――飽きられるので。
一度目は一緒に乗って味わってくれた友達も二度するときにはもう飽き飽きだ。
それなのにまたあれがつらいこれがつらいだのと、再び振られた日にはもう大変。相手の頭の中にじゃあ死ねばなどと渦巻いてること必至である。
だからといって見知った仲ですぐにでも死ねなんて言葉使ってはいけない。言った瞬間慣れてなければ気色悪い脳の浮遊感に苛まれるうえ、
言い慣れていれば相手の心中のエーミール君は君のことを辛らつな言葉で見限ってくるだろう。結局押し込めるしかないのだ。
そして、そんなことをしていると少しづつ互いにかみ合わない部分がすれてくる。あの人と話していると疲れるだとか、何か心に差し障るというのはこれが原因のことが多い。
ということで、結論。
愚痴を言うときはなるべく短く言い切って、楽しい会話の時間を続けよう! どうしてもつらいときにはつらい! と感情を一言で示して考えを整理しよう!
というのが先日沙織が講読した婚活雑誌における一足早いママ友コーナーに書いてあった。……話は変わる。
春先になると不審者が増えるのはある意味風物詩として周知されていることであるが、彼女の出身地でも度々注意喚起は起きていた。
朝は友人たちと共に登校し、教室でしばらくたあいのない話に興じた後、いざ朝の会という段階で担任は最近不審者が多いですが……
終わって授業が始まるまでの間に友人たちと集まり話をする。過剰に怖がる友人を見れば皆が付いてるよと返す。
どうってことがないよと先に強がられたならば気を付けないと駄目だよと諭す。存外否定から入ってる気がしても気遣いであることが伝わればよい。
出会わない限りは円滑で快適な学校生活は約束されているのだ。彼女はコミュニケーション能力に優れているのだから、出会わなければ。
出会ってしまったときのことを授業中に夢想していたのは中学生の時だったか、学生なら誰もがする他愛のない妄想で真面目に考えるのは最初だけ。
そのうち結局怯えて震えるか、それ以上想像が及ばなくなり助けに来る王子様のことやら王子さまは不審者様……疲れていればそのうちうつらうつらだ。
日常において運の悪い人が稀に襲われる。当事者意識を持つよりも日常においては優先することがある。明日の着衣について思い浮かべなければならないから。
対応は迫られている。
楽しい会話に誘導しなければならない……ということはない。これは例えば身内が死んだなどそういう類の神妙にしなければならない場面だ。
ならば慰めの言葉でもかけてみようか――混迷した意識での思案――華、私はきにしないよ! 例え華が……でもね! 五十鈴華は表情を消し武部沙織を殺す。
現在の状況について。
沙織は華に抱き着かれている。華は涙を流して身長の低い肉厚な体に縋り付き謝罪を繰り返している。いったい何のための涙、何のための謝罪か。
心に凛とした芯を持った彼女が外聞も気にせず呼吸を乱し滂沱している。一般的に言って慰められてしかるべき状況だ。彼女の服は真っ赤だが。
友人であっても、道徳に反したことがあれば批判し諭さなければならない。
どうして……なんかしたの? しちゃいけないことだよ? 五十鈴華が叫ぶ――あなたに何がわかるんですか! 発砲。
婚活雑誌のようなそれは――俄かにしか覚えていない提言を参考にするならば、感情のままに叫ぶということか。
もういやだ! 華、助けてえ。もうやだよう……。そのうち彼女が泣き止んでも繰り返すだろう。あんな悪意をもっている人が身近にいるなど考えたくもなかった。
麻子が死んじゃうよ。みぽりんも、ゆかりんだって! もうやだいやだ、誰かあ……さっきまでの自分自身の言動を繰り返す。きっと奥に潜んだ自分だろう物を
壊れたラジオのように泣き叫ぶ駄々っ子のように……自分がこんなものを持っているなんて知らなかった。いつも誰かと一緒にいたから、
その日常はいつもいつもより楽しかったから。明日は今日よりいい明日だって心を躍らせて帰る日の方が多かったのに。
五十鈴華はとっくに泣き止んでいる。沙織を軽蔑するように眺めている。あなたなんか沙織さんじゃないと、心底落胆するように言い――引き金を引く。
ああ、わかっているのに。 華が自分をころ、……殺すわけがないとわかっているのに。
一人はいやだよ、死にたくないよ。皆と一緒に過ごしてきた日々は、築いてきた友情は簡単に崩れるようなものじゃないはず。いつものように振舞えば……、
普段のように話せばいい、血濡れの彼女と。沙織はふっと自分の表情に気が付いた。泣き叫んでいたはずなのに、頬っぺたがひどく寒い。眦が伸びている。
表情を浮かべれることができない。……何が五十鈴華の地雷を踏むかわからないから。
何か、を言わなければ、あるいは行動しなければ。ありきたりでなく独自の特質を持ったことを、五十鈴華は武部沙織にとって何も変わらないはずだ。
友人の会話にとって必要なことは相手を楽しませ、飽きさせないこと。飽きたならば――、自分の益にこの関係がならないと思ったなら彼女は自分を切り捨てるかもしれない。
……そんなことはしないはずなのに、五十鈴華と武部沙織の友情はそんな軽いはずのものではない。それは確信を彼女は強くいだいている。
ただ、いつだって楽しい会話をしたい五十鈴華、それをずっと伸ばした先で、見たこともない怖い血濡れの五十鈴華がいる。
そしてそれはいつもの辛辣な発言のように――あきれの延長で簡単に己に対して振るわれるかもしれない。あの映像さながらに。
だから沙織は彼女にっての自己本位の行動しかとることができない。さっき気が付いた、成りたくもない自分のような。
結局、震えて話した、脈絡もない会話を打ち切り、縋り付いてくる華を抱きしめながら武部沙織は、沈黙することしかできない。
言うべき話もなすべき行動もある。しかし、蛇が出てきたなら今の自分では全く対応できない。存在しないだろうに。
無言でいれば、きっと伝わるはずだ。華との間の友情は固いのだから。だから、だから、……きっと華にとって都合の良い沙織を解釈してくれる。
あの楽しかった日々を打算に利用したくなかった。友情を汚しちゃった。
沙織は瞳が脳にせりあがるような感覚を覚え、しばらくは何も考えないことにした。
ずっと、ずっと。ずっとずっとずっとずっとずっとずっとずっと――
「ハーイ、サオリー? ……ああ、そう……彼女を放しなさい」
時間は進む。生きている以上行動しないことは許されない。不意に、人が立っていた。
サンダースの隊長で、初めて会った時にしたこの人との会話は楽しかったことを沙織は覚えている。この人もまた、見たことがないほど厳しい表情をしていた。
五十鈴華は素早く反応し、銃を取り先を乱入者にむけていてその有様はさっき程の様子とはまるで噛み合わない。噛み合ったのは自分を後ろに庇ったことだけ。
噛み合う自分はひどく情けなく思う。必死に漏れそうになった身体の震えを彼女は押しとどめた。
「良い? ハナ、これ以上あいつらの思惑に乗っちゃ駄目よ。友人まで手に掛けようとするのはやめなさい」
「……何のことですか」
金髪美人の大らかな表情はどこかに消えている。顰めそうな眉を必死に留めようする彼女は、しかし有無を言わせぬ口調で五十鈴華に相対した。
華の顔からも柔らかさが消え、ただ冷たい瞳だけを残している。ただ、ケイに対しては不十分であった。声が少し震えていて、ケイは見逃さなかった。
「その恰好で言い訳しようとしても無駄よ、……冗談でもないわ」
ビアホールで羽目でも外したの? あなたが? 正面からべっとりついた血痕の説得力は彼女を殺人犯だと立証するには十分な物的証拠だった。
今更気が付いた華の表情が歪んだ、一瞬だけ泣きそうな子供のような顔をして沙織の方を振り向く。精神的な優位がその瞬間は沙織に移ったので、大丈夫だよ、と小声で沙織が呟く。
その言葉の意味することも分からないまま、ただ身体的に強者である華に媚びるように言ったことで、彼女は自己嫌悪をさらに深くした。
「あなたが乗ってしまったのは残念だけど……サオリはまだ大丈夫みたいね。でもいくら何でもその恰好で抱き着いたら怖いよ?」
レディに対しての扱いはもっとソフトにしなきゃ……立てこもり犯人を説得するような声色で言う彼女に華が口を開いた。
「あなたは、どうなのですか?」
「ンー?……」
「随分念入りに綺麗になされたようですが」
拭き後が残ってましたよ。華の動揺が落ち着く。沙織も知っている、困難に立ち向かうときの彼女の姿、それだけにらしくもなかった動揺が際立った。
ケイは、間を開けた。それは、聞き分けのない生徒が唱えた屁理屈を、筋の通った理論で説得しようとする教師に似ていた。
「あまりクールとは言えないわ。矛先を逸らしたりするのは…質問を質問で返すと、返って隠したい秘密が露になる」
それよりも、彼女が可哀そうよ。深い友人であるあなたなら分かっているだろうと、ケイが沙織を示して語り掛ける。
五十鈴華は口を結び、ただ銃口をケイに向け続けている。この場で優位なのは明らかにケイであった。
「……あなたが泣き叫ぶ彼女を見て改心したのなら……、ただ償いのために立ち上がればいい。問題はサオリを殺そうとしていたとき」
キツイことを言うようだけど、さっき響いて来た声を聴いたら、彼女がこの状況にまったく適応できないと思うでしょうね。
利己心でやることはないと思うけど、錯乱して今楽にしようと思う可能性も零じゃないわ。
「華、は、華はそんなことしないです! 人をころ、殺したり、いや、私を殺、……ウウッ」
言いたかった言葉は行った先から利己心に支配されてしまった。なんで言い切れないのか。何のために口を開いたのか。彼女を庇いたかったのに、
彼女に媚びを売っておかないと私も同じように殺されるって。……華はこちらを見てない。彼女を追いこんでしまった。信じ切れず、疑いもせず。
ただ自身を守るためだけにまた友情を捻じ曲げた。
「庇いたい気持ちはわかるわ。でも疑いがかかっている人物を野放しにする訳にはいかないの」
ケイが歩き出す。華が銃を構え直す姿をしり目に、彼女は窓を背にして近くにあったベッドに腰を掛けた。
彼女が緊張を緩めて笑顔を作る。無理やり作っていることはバレバレの笑みだが、しかし人を寄せ付ける笑み。
「私も同行させてもらうわ」
※
泣きわめく雛鳥は、自力で巣に戻ることはできない。
身を割くような悲鳴を聞いた彼女は、自ら手を下そうとは思わなかった。しかし、助けるようなこともしない。
殲滅戦に乗った以上は殺人という行為に対してもはや忌避感で手を緩めるようなことはできないが、
それでも、自身の中に残ってしまった戦車道を率先して消すことは、己のリズムを崩すことだ。
中途半端に置くことはないが、だからといって震える子兎を追いかけて残酷ぶろうとすることは、それこそ中途半端になれかねないのだ。
乗っておきながら? ……ただ、医薬品を持って立ち去るつもりでいたのだ。
西住みほは、彼女のような人物を見捨てることはできないだろうから。
きっと何もかもを抱え込んで残酷さで自壊するだろうから……醜い自分を引き延ばして自身に塗り、病院を後にしようと思ったのだ。
物陰から見た、血濡れの少女の涙交じりの謝罪を聞くまでは。
あれは――駄目だ。あんなに容易な転向を許してはならない。
血濡れの姿を見た瞬間に、彼女が自分と同じ立場にいる人物であることは確信した。
仲間と共に生き残るために殲滅戦に乗っている。そしてすでにその決意のもとで、人を殺している。
が、泣き叫ぶ自分の仲間を見てああも揺らいで、そして自身の罪に押しつぶされた。
あのままでほうっておけば、西住みほに協力したうえで、贖罪のためとして死を厭わない強力なカードになりかねない。
それどころか、更生のモデルケースとして利用され、それが西住みほの声望と合わさったならば、最悪此方への包囲網に発展するかもしれない。
それでなくとも彼女の説得には心揺らされたのだ。自分だって賛同者になりかねない。
可能性があるならばここでつぶさなければ、西住みほと合流する前にあの二人を殺す。そのための、介入であった。
………
……
…
それと、一つ、客観においてこの場の人命は平等であるが、主観においては差が出る。当たり前のことだ。
分かっていながらすぐさま人の命を奪い意気揚々と殲滅戦に乗っておきながら、身近な人が泣き叫んでいたならすぐに降りる。
そんなことは許されてはならない。心の奥底からの言行不一致はこの場であって彼女にはどうにも耐えることができない嫌悪の対象だった。
きっとこれも、中途半端に残っている自身の戦車道的価値観からくるものであって、真なる言行不一致は自分自身なのだろうが。
ここで、この価値観と縁を切らなければろくでもないことになる。
彼女が抱えたままでは精魂尽き果て破滅するだろうことを感じ取っていた。危機は、どこから襲い掛かってくるのかはわからないのだ。
そして――すぐに起った。火炎瓶、催涙ガス、スプリンクラー。ケイは、火炎瓶の時点で窓に向かって数発発砲。催涙手榴弾が転がってきたときに、
枕と布団を抱え込み――外に向かって飛び出した。先ほどの切ない悲鳴とは違う、まぎれもない人間の凄惨なる絶叫。肺がほじくり返されたような声を聴きながら。
※
病院には――災害時に断線その他による停電時における備えとして、予備電源用の発電機がある。
この強固な施設において籠城を決め込まれてしまったのなら、不測の事態が起こりかねない。
そして、もうすでに何者かが施設内にいる。彼女は先ほどのように排除し利用できるなら利用とまっすぐにその部屋を目指した。
かくして燃料は残っていた。発動機は二つ、ゴウン……という音を聞きながら、
ノンナは漸く――言わんばかりに謡う。
「Весело мы идем (鐘がなれば我先に……)……」
カチり、と音がする、くすねた燃料から作った火炎瓶が揺れる。声が聞こえるあの部屋へである。
ガシャリ、と音がする。火炎瓶が割れて一瞬の意識を奪う。赤い光がピカピカと点滅する。パンパンと銃声がなる。
キン、と栓が抜ける。投げ込まれた催涙手榴弾が煙を吹き出す。ガシャン! 窓ガラスが割れる音がする。ジリリリリと鐘がなる。
シャアアア――雨が降る。一瞬にして静まり返る。アラーム音はなっている。自分の声は聞こえている。
間。
「скремблирования если Белл(我らは突き進む)」
ギィ、アアアア、カッ、アガグコ、ォえガ、ゲ、グクアッアアアッゴボッグカッアキ、ォアビ、オベェカ、アアア。
人間の生の叫びというのも陳腐になってしまいそうな、肺から出ていく物が形とならず垂れながされていくような二重奏。
ABCの禁止兵器。禁止されるのなら理由はある。乾燥状態でさえ西住まほたちへ猛威を振るったそれは、高湿環境でこそ本領を発揮する。
ましてやずぶ濡れならば……濡れた皮膚に対して反応して発生する焼けつくようなくような痛みはおおよそ数時間程持続。
脳が受容しきれない痛みは地獄を味わって後に受け止めきれずに脳の電源を落とすだろう。吐瀉物で喉が詰まっていれば現世には二度と返って来ない。
ノンナが濡れた病室に足を踏み入れる。煙はある程度は拡散され薄まっているもののまだ油断はならない。彼女はマスクと院内にあった手術用のゴーグルといった出で立ちで、
ただ水音だけを鳴らしながらやって来た。彼女はあのときにガラスの割れる音を聞いている。よって一人が屋外に脱出し、此方に回り込んでくるかもしれない。
よって速やかに屋内にいる二人に止めを刺す。姿を見られている可能性は低いと彼女は判断しているが、もしかしたら、未だに窓の近辺に身を潜めいる場合もある。
警戒する彼女の前には、二人の少女が転がっている。二人とも大洗の生徒であり――しかも中核のあんこうチームの一員だ。
仰向けに口を開けて痙攣している武部沙織は――全身に胞と炎症、横には吐き出された吐瀉物が点在している。
瞳は白目をむいており舌かどこかを切ったのか血が口元から流れ出ている。
吐瀉物ですでに喉を詰まらせている可能性もあるが、関係がない。
うつぶせで倒れている五十鈴華は肌の状態は似たようなものである。
すぐ近くの汚れた水たまりには流れた血と噛み締めすぎて掛けたであろう歯の破片が浮いている。
表情は見えないがこちらも頬に血をこすった跡があり、口内をかみ切り出血したのだろう。
しかし現段階で彼女たちが生存していようがいまいが、ノンナの行うことは変わらない。
すなわち、速やか死亡状態を確定させる。万が一にも生存などありえない状態にする。
彼女はオンタリオを取り出し、武部沙織を見つめた。それを担ぎ上げると、ひと息に両断せんとして――
――後ろにて起き上がる気配に振り返る。
五十鈴華が上体を起こしていた。右手にはベッドの下に置いておいたのか? 包丁を握る。彼女は覚醒状態にあったのだ。歯を食いしばり、唇をかみ切り……
彼女の口元はボロボロだった。美しく整えられていた唇は傷だらけで、渾身の力で噛み締めていたせいが所々が離れそうだ。
大口を開けて呼吸をし、それでも詰まるのか喉が動くたびにゴボッ、ゴボッ、と、音がする。
しかしそれでもなお意識を保っている。――大洗の生徒の底力、五十鈴華は、極限状態において残ったものが献身であり、
華道家元五十鈴流の鍛えあげられた集中力である。もはや、生死の狭間に陥ったならば、最後に残るのは初志。
あんこうチームの仲間を――沙織さんを守る。
「……Страшно」
倒れかかるようにノンナによる華は、しかしそれが精いっぱいである。前に向かって崩れそうにな身体を無理やりに意志の力で支えていた。
ノンナは、足元後方に武部沙織が転がっているため、足を取られ致命的な隙を晒すことを考えると後退はできない。
だが、もはや華は一度崩れたならば立て直すことはできないだろう。体勢が崩れるか、もしく距離を取り銃により射殺する。
ノンナが中段に蹴りを放つ。華はとても反応できるようには見えない。右手の包丁がむなしく揺れ、そして――
ノンナの左足脛左側から血が流れた。
「……!」
五十鈴流の極限の集中力、そして鮮やかな手さばき。その跡取りの技量は最短距離で動き、かまいたちと見まごう程の速さでカウンターを放ったのだ。
あまりに俊敏なで正確な動きにノンナは驚愕を瞳に浮かべた。言いえぬ凄みのようなものを感じ取り、とにもかくにも距離を取るべく足に力を入れた瞬間に、
跳ねる動作を留めた。間髪入れずに包丁が移動方向に向けて振るわれている。鉄面皮の彼女の額に汗がにじんだ。
(ならば……)
次の一閃。ギリギリでオンタリオを引き上げ弾く。五十鈴華は揺るがない、左手がスペツナズ・ナイフを鞘ごと掴む、ゴボッという呼吸音の後、
包丁が振るわれる。受け止めた左手の下側を包丁が通過。前腕上側に僅かな傷。すぐさまふるわれる鞘、華は包丁ではじく。
カウンター。左肩を滑り鋭い痛み。ノンナが振るう、弾く。カウンター、反らす。膠着、ゴボッ。
「Страшно……!」
体力の消耗を待つだけでいい。もはや満足な動きも出来ないはず、視界も滲んでよく見えもしないはずなのだ。
それなのに、この超近距離射程、――においては、凄惨なる五十鈴華はノンナに拮抗し、感嘆すべくことに――上回っていた。
(………)
ノンナが守勢に転じる。決して踏み込まず、ただ体力をなくなるまで耐え忍ぶ、プラウダの戦術、相手が尽きるまで、相手が尽きるまで、相手が尽きるまで――。
(いや、)
華の一閃が顎下を通過する。万が一がある。死を前にした焼け付く集中力は最後の灯のように燃えている。万が一が見えた。あっただろう。技量においては勝っているのだ。
――ああ、惜しいかな。
ノンナの手からスペツナズ・ナイフが滑り落ちる。包丁が振るわれる。ノンナの左手は無手だ。閃光のように振るわれた包丁は――
受け止められていた。彼女の手に深く食い込んではいたが、しかし、切断するには至らなかった。返す刃で振るわれるオンタリオ。
五十鈴華の、視界が揺れた。
(沙織さん。)
今度こそ、糸が切れる。五十鈴華を構成していた意識がバラバラになって飛び散っていく。
(ふふふ、、さおりさん)
五十鈴華の昏い視界に、滲んで消えそうな武部沙織が見えた。くっきり見えるならば正視に耐えない顔がどうしてか華には美しく、かけがえのないものに見えた。
(あかいほお、てれたわらいこえ、きれいですよ)
あんこうチームを作った。西住みほと仲間の皆、それでも――最初の一歩を踏み出したのは紛れもなく沙織だった。
(きれい、さおりさん)
どしゃり、と華の身体が崩れた。ノンナの衣服に、真新しい血痕が飛んだ。
【五十鈴華 死亡確認】
【残り 27人】
※
けほ、と息を吐いた。切れた集中の糸から、額からはとめどなく汗が流れ、呼吸が乱れる。
崩れ落ちた五十鈴華の死体を見つめる。動かない。先ほどまで爛爛と輝いていた命の名残は消し去り、ただ水たまりに落ちる。海に揺蕩うように。
此処で仕留められてよかった――鉄面皮に少し疲労の色を見せながら、しかし座り込んだりすることもせず直立体勢を保っている。
辺りは静粛が支配し、ぽつりとノンナだけが立っている。集中力における損耗は激しい。援軍がやってくる前に一刻も早く目的を果たさなければならない。
ああああ、あああ、ああああ。
濁った声が聞こえる。武部沙織が意識だけを取り戻し、もがき苦しんでいた。彼女の脳裏にはさっきまで考えていた叙情的なものはすべて消し飛び、
ただ痛みと苦しみだけが支配していた。呻くようにはね、逃れらない苦痛に身をよじり、人体がストレスに対する防衛反応として、失禁させ、
ついに許容量を超えて意識を失う。ただひたすら憐れみをさそう物体となった沙織を、ノンナが冷たく見おろす。
そして再びオンタリオを担ぎ上げ、いざ振り下ろし葬らんと――
「……よく邪魔が入る方ですね」
機関銃が弾をばら撒く音。彼女は、意志を示さなければならなった。隊長の無残な死、そしてそれを謗る人たち。
何としても見返さなければならない。知波単の一員たる自分にしかできないことだ。あの人の無念を晴らし、その行動が無駄ではなかったことを証明しなけれならない。
――どうやって?
西隊長の仇を討つ。それはいい、仇をどうにか探し出して殺す。それはいい。仇をどうやって見つける? 地道に草の根活動でもして?
行動だけが先走っている彼女は考えることをひどく恐れた。自分が何に怒っているのかはわかる。しかしそれを解消する方法はひどく迂遠だ。
こんなことを考えてはいけない。もしも今の行動力の根源たる怒りが冷めだしてしまったら。方向を見失った難破船がただ漂うだけ。
それを防ぐためにも――意思を示し続けなければならない。敵を見繕い、弾を討たなければならない。とにかく、とにかく――
――突撃しなければ。
彼女を包む激情は引っ込み思案の根を覆い隠す活力を与えたけれど、代わりに大事なものをこそぎ取ってしまったかもしれない。
だからこそ、火事場に向かって正面切って飛び込んでいき、警告もせずに機関銃をばら撒く。しかし、撃ちたいだけ。
殺す殺さないではない。どこかにいる誰かさんに、示したいだけ。その後のことは何も考えていない。
「ひ、卑怯であります!」
人質という名の弾除け、気持ちよく復讐心を解消できる場所がなくなってしまえばパニックに陥る。
結局新たな決断の時に直面した彼女はその場での決断を先送りする。盾として沙織を抱き上げたノンナから背を向けて逃げる、そして屈辱がまた安易なる決断を促す。
すなわち――強固なる意思を示すのならば、人質ごと撃ち抜く気概が必要なのではないか? 復讐についての許容を求める方がおかしいのだ。
無理やり作った型に無理やりに自分を押し込んだ彼女は、今度こそノンナを撃てるだろう位置に待ち構える。どんなことがあろうと撃つ、撃つ。絶対に、絶対に――
『偉大なるカチューシャが命じるわ! 全員、争いを止めて中央の病院に集まりなさい!』
『これは、命令よ! 無視したら許さない――』
終戦。
「えっ……?」福田は、まごついた。まごついた、隙に――声の下に向けて、ノンナが猛然と走りだしていた。
※
果たして、大洗生徒会長角谷杏が大洗女子学園の廃校問題について、かけていたのは戦車道だけだったのだろうか。
抜け目ない彼女が戦車道一点掛けのみで学園全体の問題を背負わせるような真似をするだろうか。
彼女が目論んでいたのは、最初は手打ちだったのではないだろうか、戦車道を初めその他学生花形競技における優秀な成績を残す。
優勝しなければ廃校にするというのは、角谷杏にとっても口約束であり、本当ならばその他多数の種目において最善で準優勝――二回戦突破をずらりと並べ、
その功績を持って文科省と交渉を行い、廃校を撤回させる。あるいは、廃校を免れなかったとしても不当な扱いを受けないようにする。
戦車道はそのための布石の一つ、最重要であることは間違いがないだろうが
――たまたま現れた西住流の次女を半ば脅し交じりに勧誘したのもその計画の一環に過ぎなかった。
むちゃぶりを行った。ある程度の成果を出してくれればよかった。
だからこそ他についての交渉を行わなければならなかった彼女は、その能力を戦車道だけに費やすことはしなかった。
西住流の次女が本当に奇跡をもたらしてくれるまでは――。
彼女の才能は、見つけた戦車道は奇跡を起こすに相応しい道だった。彼女の旗の下に他校の生徒たちが率先して集い、
そして向かい来る困難を打倒したのだ。今まで夢想を抱くなどしてこなかった彼女が、初めて無責任に投げつけられる少女が、西住みほという存在だった。
「そんでさ、ケイ。五十鈴ちゃんたちは――」
「ごめんなさい、アンジー。私一人で逃げるだけで精いっぱいだったわ」
悩むカチューシャは――とにかく動いたら、という言と、あの子を追いかけなくちゃというアンチョビ、そして己が信念のために福田を追って北上した。
逃げてきていたケイと出会ったのはそのときであり、カチューシャを見ておそらくノンナであろう人物を止めるように頼んだのだ。
ケイが嘘をつき、こちらを嵌めようとしている可能性を考えた彼女は、病院周辺を偵察すること主張し、そのうえで真偽を確かめるべきだとした。
「ちびっこ隊長ー」
「何よ……」
「いやあさ、考えたんだけど、ちょっと信用できないよねー」
カチューシャが押し黙る。先ほど威勢がいいことを言っていたにもかかわらず部下を暴走させ、
自校の部下がフルスロットルで殲滅戦に乗っている疑いがあるのは事実だ。
「こんままじゃーちょっと一緒の行動はできないかなーって思うんだけどねー」
「信用しなさいよ。カチューシャの目的は最大多数の生還、それは――」
「へー部下をあばれまわしておいて、後で漁夫の利として全部持ってくーとかじゃなくてー? そういえば、もしいたらクラーラって子も怖いよねー」
やめろ! とアンチョビの仲裁が入った。カチューシャが表情を消し、冷たい怒りを抱いて杏を睨んでいる。
「やめなさい。カチューシャの部下の侮辱は、……許さないわよ」
しかし、さっきを受けた杏の態度は変わらない。へらへらしたようなつかみどころのない態度のままだ。
謝るよ。やー五十鈴ちゃんたちが殺されちゃったかと思うと不安でさーと、あっけらかんと言う。
そうして、言った後に急に引き締めて言うのだ。
「でもさ、信用できないってのは事実なんだ。多分プラウダ生徒以外は同じように思うよ。このままじゃ全員の統率を取るなんて夢のまた夢だねえ」
少なくとも自分は乗んないなー杏が低く笑った。これはアンチョビがさっきから底冷えするほどの恐怖を味わう笑い方だった。
カチューシャの目つきが険しくなる。涙さえ浮かびそうな表情だ。それで、カチューシャが静かに話し出した。それで、カチューシャに何をして欲しいの?
「いやあ、簡単なことだよ。さっきの西ちゃんみたいにー拡声器で争いを止めて集えー! って一言言ってくれればいいのさ」
「バッ……そんなことできるわけないでしょ!」
あんなの、集まってきた反対派も含めて一網打尽よ! カチューシャが語気を強めて言う。ノンナたちが近くにいたらきっと我を忘れてすっ飛んでくるわよ。
皆を危険に回すものに隊長の資格はないわ。それよりも、さっさと――
「そーだねー五十鈴ちゃんたちの死体見つけて、残念でしたーじゃあ団結して頑張ろうって切り替えるんだ」
「おい、杏、」
「そんなの、……ケイが本当のことを言ってるかもわからないでしょ!」
「おい! やめろよ、お前ら!」
「カチューシャ、あなたの立場ならそういうしかないでしょうけど、でもあの背格好はあなたの部下で間違いないと思うわ」
「やめろって、おい……」
アンチョビの悩みの種はつきない、そもそもこの三人はもう殲滅戦前提の話しかしていない。それでも言い争いを止めて欲しくて、口を挟む。無駄だとわかっていても。
「ああ、はっきり言うよ。これは脅しだ。」
杏の口調が今度こそ変わった。ぐーたら会長ではなく、抜け目ない外交官の顔に。
「最大限多数での生還。そりゃあいい夢だと思うよ。思わず協力したくなるくらい魅力的だ」
「でもさ」杏が続ける。
「カチューシャ、おまえはもう信用がない。手足が勝手に動き始めるさまをまじまじと見せつけられちゃった。一時あそこまで、心中食い込んでたのを台無しにする」
大したことだと思うよ。杏が言う。カチューシャは黙って聞いている。
「プラウダ連中まで狂信的にはなれないからさ、証明してほしいんだよ。統制も取れずバラバラに突っ込んで全滅するのはごめんだよ」
「それでも――」
「なあ、頼むよ、もしかしたら、大洗の皆は、まだ助かるかもしれないんだ」
頼む、と神妙な顔をして頭を下げる、一方でまあ乗るしかないだろうなとも考えていた。確かに彼女のカリスマは大したものだ。
ただ、そのカリスマゆえに集ってきた部下が勝手な暴走を初め、それが拾ってしまうだけで彼女は詰む。立派な王冠だけでは、戦争はできないのだろう。
結局B、カチューシャは乗らざるをえなくなった。彼女は大望ゆえに、小さくまとまることはできない。
杏にとって全てを飲み込むことが、できるのは――
※
カチューシャが声を張り上げる。
いいえ、間違いだったわ。正々堂々。戦車道の王道を引きずってきていたことが本当の間違い。
殲滅戦という戦場にさっさと適応しないとならなかった。相手の善意に漬け込み、信用され、白蟻のように相手の柱をかじり落としていく。
ふーんなかなかうまいもんだね。まあ、やっぱり小娘たちに国を相手取って反乱おこそうだなんて、土台無理な話しだよねー。
奇跡をが起こるっていうには簡単だけれど、奇跡の内容も思い浮かばないようじゃ先は見えてるか。
わからない、どうして倫理を引きずっている自分が彼女たちに何週も差をつけられているんだ?
命は、大切だろう。そんなこと言わなくてもわかることじゃないか。どうして、そんな簡単に引き金を引ける。
私はどこまで同じところで迷い続ければいいんだ……。
カチューシャの声が続いている。夏の昼に差し掛かった体感はただただ不快なものを生み出すばかりで、考えることを止めたくなるような。
それでいて青空はどこまでも広がっていてカチューシャの声はどこまでも届きそうなのだ。
伝わっていく340m/Sの音波が弾けては反響して伝わっていく。
今にして思えば、ミホに対する対応から間違っていた。あそこで何食わぬ顔をして心の底に忍び寄り、集団を作る。
そして彼女が覚悟を固め、その才能を発揮する前にひと息に集団を瓦解させればよかった。
……彼女はどんな道を選ぶのだろう。もしも、あれでも、戦車道を貫き続けるというのなら、反省したといって彼女の胸元に忍び寄り、どんな厚顔無恥な真似でもする。
西住ちゃんはどーしてるかなーもし賭けるんなら、賭けてもいいけど。彼女に対しては変な幻想を持っちゃてるかもしれないな。
彼女は私が育てたーなんて言うつもりはないけど、皆を巻き込んで形にする。まあできそうならやればいいし、
出来なさそうなときのためにフツーに勝利のことも考えときゃあいい。表は彼女裏は私。いやあ、いい関係だ!
西住は、どうしているだろう。あいつの戦車道はこんな殲滅戦なんかとは相いれないものだ。押しつぶされてしまってないだろうか?
それとも、彼女でさえ、変質してしまっているのだろうか。それだったら、いやだな……。
響く、響く、声が――届く。
「カチューシャさん?!」
『ミッ――』
ぱあん、と乾いた音が鳴った。カチューシャの身体が、崩れ落ちていく。
小さなからだの胸に当たったから、これからどう死ぬのか、眺めていてもいいけれど、それより先にやることがある。
『えーノンナさんへノンナさんへ! カチューシャは預かった! さっさと来ないとどうなっても知らないよー!』
もう死んでるけどね。
「さあ、西住ちゃん!」
そういえば、あの時も同じだった。嫌がる彼女に無理やりに戦車道を履修させた。
今は、あの時とは違う。彼女には立派な芯がある。殲滅戦という舞台で折れるなら、それでも良い。
ただグダグダしてこの盤面をプラウダのものにするよりはマシ!
一緒に夢を見ようじゃないか。西住ちゃん!
「戦車道、やろうか!」
【カチューシャ 死亡確認】
【残り 26人】
【D-4/病院】
【福田@フリー】
[状態]かなり怒ってる
[装備]タンクジャケット M2カービン(装弾数:5/30発 予備弾倉3)不明支給品(ナイフ)
[道具]基本支給品一式 不明支給品(その他)
[思考・状況]
基本行動方針:仇討ち。
1:隊長の仇討ちをしないと。
2:疑問を抱いてはいけないのであります。
【ノンナ@フリー】
[状態]疲労中・血塗れ 四肢に細かい傷
[装備]軍服 オンタリオ 1-18 Military Machete 不明支給品(銃)
[道具]基本支給品一式 M7A2催涙手榴弾 7/10・広報権・近藤妙子の不明支給品(ナイフ)、アキの不明支給品(銃・ナイフ・その他)
[思考・状況]
基本行動方針:同志カチューシャの為、邪魔者は消す
1:まずカチューシャの無事を確認する。
2:見付けた参加者をあらゆる手を使って殺害する
【D-4/病院周辺】
【☆角谷杏@チーム杏ちょび】
[状態]怒り 高揚
[装備]タンクジャケット コルトM1917(ハーフムーンクリップ使用での装弾6:予備弾18) 不明支給品-ナイフ
[道具]基本支給品一式 干し芋(私物として持ち込んだもの、何袋か残ってる) 人事権
[思考・状況]
基本行動方針:少しでも多く、少しでも自分の中で優先度の高い人間を生き残らせる
1:西住ちゃんのもとに大きなグループを作る。崩壊するようならなるべく西住ちゃんを助ける。
2:アンチョビに関しては人質にするか、外すか……臨機応変に!
3:西住ちゃんが受け入れてくれないならかーしまたちを探すか
4:やっちゃったね。結構怒ってたんだなあ。 ……人殺しだよ
5:ノンナがいるならおびき寄せて殺す。
【アンチョビ@チーム杏ちょび】
[状態]大きな不安と劣等感+西の死による動揺+杏の豹変による動揺。
[装備]タンクジャケット+マント ベレッタM950(装弾数:9/9発:予備弾10) 不明支給品-ナイフ
[道具]基本支給品一式 髑髏マークの付いた空瓶
[思考・状況]
基本行動方針:皆で帰って笑ってパスタを食べるぞ
1:もう何もわかんないよ。
2:誰も死んでほしくなんてない、何とかみんなで脱出がしたい
3:例え手を汚していたとしても、説得して一緒に手を取り脱出したい(特にアンツィオの面々)
4:杏の考え方は分からない。何をしようとしているんだ。
5:カチューシャと共に戦うというのならそれでもいい。それでもいいのだが……
6:……どうするのが正しいんだ? 私に仲間の想いを、受け止めることはできるのか?
【ケイ@フリー】
[状態]脇腹に刺し傷(止血済み)疲労小 少し催涙弾を吸ったような…
[装備]パンツァージャケット S&W M500(装弾数:5/5発 予備弾丸【12発】) M1918トレンチナイフ
[道具]基本支給品一式 不明支給品-は S&W M36(装弾数5/5) 医療道具 ファーストエイドセット
[思考・状況]
基本行動方針:生きて帰る
1:正々堂々としていない戦いをする
2:西住みほの名で不安定なチームを作り、瓦解させる。
3:自分は、甘かった。
3:状況に応じて合理的な選択をする。
4:アンジー、何を……!
【
逸見エリカ@†ボコさんチーム†】
[状態]勇気+ 背に火傷 精神疲労(中) 頬から首筋にかけて傷
[装備]血の滲むパンツァージャケット(小梅の死体に巻いてある) 64式7.62mm小銃(装弾数:13/20発 予備弾倉×1パック【20発】) M1918 Mark1トレンチナイフ(ブーツに鞘ごと装着している)
[道具]基本支給品一式 不明支給品(その他)
[思考・状況]
基本行動方針:……それでもやっぱり、隊長のところへ行きたい
1:何を……!
2:死にたくない。殺したくない。戦いたくない。
3:みほと共に、市街地に抜ける。当面は彼女の副隊長として振る舞う。
【☆西住みほ@†ボコさんチーム†】
[状態]勇気+ 顔面の腫れ 奥歯が1本折れている
[装備]パンツァージャケット スタームルガーMkⅠ(装弾数10/10、予備弾丸【20発】) 九五式軍刀 M34白燐弾×2
[道具]基本支給品一式(乾パン入りの缶1つ消費) S&W M36の予備弾丸15発 彫刻刀セット(三角刀抜き)不明支給品(その他)
[思考・状況]
基本行動方針:みんなともう一度、笑いながら戦車道をする
1:会長……?!
2:ケイさんを止める。絶対に
3:可能な限り犠牲を出さない方法を考える
ああああ、あああ、ああああ
【D-4/病院】
【武部沙織@フリー】
[状態]全身に炎症 失明状態 吐瀉物まみれ 口元がズタズタ、強い悲しみ、激しい恐怖と人間不信
[装備]大洗女子学園の制服
[道具]基本支給品一式、不明支給品(ナイフ、銃器、その他アイテム)
[思考・状況]
基本行動方針:痛い
1:ころして
備考
※病院の二機の発電機のうち、一機が動いています。
※病室に包丁と二人の持ち物が置いてあります。
※D-4周辺に拡声器が鳴り響きました。
登場順
最終更新:2019年05月01日 12:58