曲紹介
曲名:『トリアージ』
歌詞
銘々が集った、
大人たちの都合が詰まった、
幽った。63㎡にこびりついた、
不整合な汚い感情が、
まるで霧みたいに散らかって、
肺の中へ入り込んでゆくから!
そのうち息もできなくなって、
倒れ込んだ。そんな死体が、
モルグの様に、あちこち積み重なった、
事実だけがそこにあるから!
死体に擬態することでしか、
生きられなくなってしまって!
そんな「今日」を何千回と、
数えきれない「昨日」へ、
壁際に佇んで歩調を合わす。
偽造できない鼓動を裏に隠す。
傀儡の迎合が織りなした、
体裁のネットワークに、
抗う術などぼくは要らないから!
ぼくへの不可侵が保つならば、
いいや、いいやって、
また今日、を昨日に回した。
往々彷徨った、
もう来た道も見えなくなった、
縋った。道徳的コンセプションなんて、
ありやしないかの様に前に広がった、
惨憺たる有様の骸に、
黒色のタグを振り分けて!
緑色の傘下で、自分を欺罔して、
全てを止んだ。
壁際と同化して気配を消す。
決して緩まぬ様、口を塞ぐ。
敢え無くなりそうな君と、
目が合って、ぼくは左を向いた。
積み重ねた「昨日」がぼくを責めて、
心の臓を押し殺して、それを、
知らないと、諭した。
だからそんな、
悲しい顔で、ぼくを見つめないで!
壁際に佇んだ呼吸を薙ぐ。
偽造できない鼓動の踵を返す。
ごちゃ混ぜになったぼくの、
感情はもう行方知れずで。
ただぼくみたいな死体の一つでも、
この両の手で救えた「生」が、
あるとして!それは簡単に、
手放せやしないと気づいた。
君の黒いタグを、僕の緑と置き換えた。
壁際から離れ、震える足を前へ。
今日の自分が昨日より一歩でも、
優しくなれたらいいな。
そんな情を抱え、
また今日、を昨日に回した。
コメント
- かっけえ… -- 名無しさん (2024-03-05 23:46:53)
最終更新:2024年05月12日 20:49