曲紹介
二つ理由があった。
一つは正義感からだった。
自分の存在を理由に枷をかけるこの国が嫌だった。
寒気を感じる人々に毛布を配りたがった。
誰にでも好かれたかった。嫌われたくなかった。
だから必死だった。
そう、これこそが二つ目の理由。
知らない自分が怖くなったことだった。
全部知っている気でいた。
知らない「自分」を知ってしまう。
納得できない自分を「知らない」つもりでいた。
そんな正義が怖かった。
そうしてルルフは遺したのだという。
曲名:『ルルフの遺作』(るるふのいさく)
歌詞
寂れゆく貴方との思い出が
静かに"静か"に紛うでしょう
寒気と吐気が催すから
優しい私は死ぬのでしょう
明かり灯し尚も見えず憚る
日差し浴びる彼ら何も知らない
知らないこと幸せだからと無視
魔の手伸びるそれも知らず生きゆく
平和と平和と申すのならば
全ての全てがそうであるのだ!
見えずに蔓延る絶望は
つまりは彼らの幸せの糧だ
又
積み重ねた某書らが崩れる
自己に求むと全てが崩れる
明日を描くその筆が折れる
栞も外れて全てが嫌になる
友達の家にと置き手紙
彼女はもう帰ることはない
手紙を読む彼はいつかと待つ
見えずに働く情緒も知らずに
ここまでが彼女の筆跡
この後の展開は
誰も知らない
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最終更新:2023年12月12日 16:01