曲紹介
見捨てて逃げ出した女の子のお話です。
曲名:『呼び声』(よびごえ)
歌詞
どうしようもなかった。手の施しようがなかった。こうするしかなかった。投ずる石すらもなかった。
切り札も、敵わない。叶わない。適わない。かなわない。
傍から見れば仲違い。きっとあなたは嘲笑う。
矮小な人間風情に大層ご立派な心電図。エビデンスなしで信じないで。
あたしたち以外で知ってる人はいない。ただただつのる後悔。
悲鳴に背を向けて、死刑を免れて、
手にした快晴も、題名も、有体に言えばモノクロのままだった。概形が見えるだけだった。
一つの電話 記憶のジレンマ
あの時確かに死んだところを見たの
死霊の狭間? 墓場の中?
「そばにいる」とわかってしまうの
どこへ逃げてもあなたの姿が視界をちらつく。死体がちらつく。
決まり切った勝敗には抗えない。逆らえない。
あの化け物の勝利。賭け事の不条理。チップはあたしたちの命。
テーブルにすらつかず逃げ出したあたしたちをあなたは恨んでいるのかな。
何処へ巡る?ふと思い出して嘔吐く。助けてくれないデウス・エクス・マキナなんていらない。
舞台の端の端の端の端で生きていられればよかった!
価値も、解も、差異も、全部灰になって。 願いも愛も最後、すべて彩度を失って。
あなたの声が聞こえる。
呼び声が。
一つの電話 記憶のジレンマ
あの時確かに見捨てて逃げ出した
聞こえる連夜 怨嗟の声
「むかえにいくね どこまでも」
コメント
最終更新:2023年12月12日 20:45