黒春

こくしゅん【登録タグ:2021年 VOCALOID v flower こ 万唐 曲 神威がくぽ】

作詞：万唐
作曲：万唐
編曲：万唐
唄：神威がくぽ / flower（リメイク版）
コーラス：神威がくぽ（リメイク版）

曲紹介

• 万唐氏の処女作。
• 映像も万唐氏が手掛けている。
• 黒春とは、暗い青春という意味の造語である。

どうか教えてくれ、無償の優しさの色を

• 2021年9月5日、リメイク版が投稿された。

歌詞

（動画概要欄より転載）

日陰に迷いし春疾風　綾なす幻視の才
袖口残した墨汁の沫　衝天『希望』の字
嗚呼、黒春　去りし彼の日　矜持の凝固歪んだ芸術
嗚呼、黒春　去りし彼の日　陽の目を浴びた十四歳の希死

見事な咲き様春の花　背後の日本晴れ
穏和に流るる大和川　足早駆ける今日
嗚呼、黒春　去りし彼の日　天花乱墜　道化の華
嗚呼、黒春　去りし彼の日　膚浅な過信十五歳の雪
嗚呼、黒春　去りし彼の日　正義と微笑我が理想
嗚呼、早春　去りし彼の日　悲劇の間際十六歳の夏

死に急ぐ歩幅の通学路　追い越す他人の背
軍靴引き摺る戦犯の　煢然たる友誼
嗚呼、黒春　去りし彼の日　ランセル姿、靄の奥
嗚呼、黒春　去りし彼の日　慙愧抱えた十七歳の渦中
嗚呼、黒春　去りし彼の日　膾炙と蕭条、霧の先
嗚呼、晩春　咲かぬ桜梅　血反吐の上の十八歳の妬心

気付けば独り廃墟の二階　憐れむ此岸の眼
穏和を湛えた姥桜　往事の記憶のよう

嗚呼、黒春　去りし彼の日　昇華の捷路過去の跡
嗚呼、黒春　去りし彼の日　真理掴んだ十九歳の初夏
嗚呼、青春　来るいつか　悲願叶うと進むなら
嗚呼、惜春　来れいつか　染み行く夏日二十歳の葉

歌詞（リメイク版）

（動画概要欄より転載）

日陰に迷いし春疾風　噤んだ加勢の求
解れた理想と革命旗　戦端、藤の孤軍
涙で満たした硝子皿　揺らめく黄金の鯉
死に急ぐ歩幅の通学路　足早駆ける今日
嗚呼、黒春　去りし彼の日　奴らは知らぬ膚受の雨
嗚呼、黒春　理論と手引き　君の手触れた十四歳の希死

見事な咲き様春の花　背後の日本晴れ
穏和に流るる時の外　苦痛の朝は黒
嗚呼、黒春　去りし彼の日　ひとり閉ざした午後の居城
嗚呼、黒春　悲嘆の末期　確かに過る十五歳の予感
嗚呼、黒春　去りし彼の日　辺り排した心の許容
嗚呼、早春　忌憚の雪後　悲劇の最中　十六歳の渦中

拳を振り上げ砕く窓　引き摺る漆の身
柚子の花煌めく軍刀が　敵愾込め吼える
嗚呼、黒春　去りし彼の日　淡き期待も露と落つ
嗚呼、黒春　朱殷の果実　堕ちた楽園の十七歳の怒声
嗚呼、黒春　去りし彼の日　涙す君よ何を想う
嗚呼、晩春　咲かぬ桜梅　血反吐の上の十八歳の自刃

気付けばひとり廃墟の二階　憐れむ此岸の目
穏和を湛えた姥桜　往事の記憶のよう　　　　
嗚呼、黒春　去りし彼の日　いつかの問いが前を行く
嗚呼、黒春　在りし彼の灯　真理掴んだ十九歳の初夏

嗚呼、青春　来れいつか　悲願叶うと進むなら　
嗚呼、惜春　来れいつか　染み行く夏日　二十歳の葉
あぁ、どうか　教えてくれ　無償の優しさの色を
あぁ、君よ　光の人よ　誠の友誼　愛の風

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