曲紹介
子供の頃に呑んだサイダーの味。バチバチと線香花火のような音を立てながら弾けていたあの味。
舌の根本に浸み込んで耳の裏まで届くような炭酸の刺激が喉を焼くようで、痛いはずなのに心地よくて。
甘いのに辛くて、苦くてしょっぱくて、味覚を強烈に刺激するのに爽やかで。たった一口で入ってくる情報が多すぎてなんとも言えなくて、なんとも言えない感動をーーそうだ、今で言う「エモい」を感じたのを覚えている。
今サイダーを飲んでも同じ味にはならない。
だってウィスキー混じってるし。
歌詞
(動画より書き起こし)
もうサイダーは 飲み干したので
空いた瓶だけ残ってる
キラキラの中身は もう無いからさ
空っぽの僕が残ってる だけ
生まれた時に思いました
僕は天才だ
きっと何かすごいことを
するために生まれてきた
けれどもどうも違いました
僕は凡才だ
そんな事に気付くまでに
何年も掛かりました
キラキラとただ輝いた
あのサイダーみたいに
僕も輝きたいと願ってみたのに
サイダーのように弾けた
もうなんなんだ 馬鹿みたいな
まぬけな面が写ってる
騙されてないのに 騙されたって
喚くその顔が写ってる
もうサイダーは 飲み干したので
空いた瓶だけ残ってる
キラキラの中身は もう無いのにさ
キラキラが何故か残ってる だけ
ふとした時に思いました
僕は僕が嫌い
ずっと何も出来ないまま
老いては朽ちて逝くんだ
けれどもどうも違いました
嫌いは嫌いでいい
そんな事に気付くまでに
何年も掛かりました
ツラツラとただ書き上げた
幼い頃の理想に いつか
サイダーがどうとか書いてたクセに
笑わない人も居たっけっか
もう散々と 不貞腐れた
惨めな面が写ってる
諭されて泣いては 大人になった
フリばかり上手になってく
もうサイダーは 飲み干したのに
空いた瓶握りしめてる
キラキラの中身は もう無いけどさ
キラキラが少し残ってる
キラキラの中身は もう無いけどさ
キラキラが少し残ってるから
そうだ あの日のサイダーは
誰かが注いでくれたからあったんだ
そんな事に気付くまでに
何年も掛かりました
もうサイダーは 飲み干したのに
空いた瓶握りしめてる
空いた瓶に周りの景色が
反射して綺麗に光ってたから
もう何回も 泣き腫らした
馴染みの面が写ってる
さあ決めてくれよと 煽るような笑みで
泣き晴れた目元隠してる
もうサイダーは 飲み干したので
空いた瓶だけ残ってる
キラキラの中身は もう無いけどさ
そこにこそ僕が残ってる だけ
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最終更新:2023年12月12日 17:01