玉響インフェクション

たまゆらいんふぇくしょん【登録タグ:2020年 VOCALOID 途轍ちた 鏡音レン 飴霰P

作詞:途轍ちた
作曲:飴霰P
編曲:飴霰P
唄:鏡音レン

歌詞

PIAPROより転載)

最後の抵抗を終えた翼は 卵が割れる様に夜の底へと落ちた
剥がれた体の熱も 周りの悲鳴も
みんな他人事で もう忘れているのに
こちらを見た あなたの瞳の色だけがこの目に感染って 離れない
透明な生地に色をつけて 暗い影に居場所を与えて
失くした意味も思い出した
こんなものが欲しかったんじゃないよ

暗転する世界に縛られ続けて
掴んだ光は矢庭に消えてく
どこまでも続く呪いのようなこの存在に意味はあるのか?



記憶の証明を求め歩いた 柩の外側で孤独に沈みながら
当てはめる途中式に 見つけた値は
暗闇の奥で静かに振り向いて
こちらを見た あなたの瞳の色だけがこの目を捕らえて 離さない
あなたは「誰?」と僕に尋ね 僕は「僕」だと応えるけれど
答えた体はどちらのもの?
  • 1とiで余る数は何だ?

最初から無くなるものだと解った
それでも存在に理由を求めた
誰かに捧げる最期ならこんな答えは上出来だろうか?



微睡む魂が目覚める刹那
瞼の裏側で君は別れを告げ
踏み出した細い足も 微かな数字も
僕に預けたら どこかへ消えていた

黄昏ゆく 紫黒の夕暮れ 懐かしい星たちの輝き
その中に
君の姿が見えた気がした
その色はまだ覚えてるから
光を目指して走り出した
ねえ見えるかな? 僕もここにいるよ

暗転する世界が朝を忘れても
帳を剥がして夜を越えてゆけ
モノクロの日々に祈りを込めたこのピアノよ光を放て
完全たる世界を否定し続けて
厭世する未来も全部焼き捨てて
どこまでも歌い続けよう 君にこの声が届きますように

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最終更新:2023年12月12日 17:16