魚眼の君と灯と底と

ぎょがんのきみとひとそこと【登録タグ:2021年 VOCALOID き シアン・キノ 初音ミク 曲 殿堂入り】

作詞：シアン・キノ
作曲：シアン・キノ
編曲：シアン・キノ
唄：初音ミク

曲紹介

• シアン・キノ氏の2作目。
• イラスト、動画もシアン・キノ氏が手掛ける。

歌詞

（YouTube動画概要欄より転載）

右の目 視界が歪んで溺れたんだ
魚眼の国へと引きずり込まれていった

呼吸の仕方を忘れてしまうような
虚空をかき分けては潜ってゆく日

体温 奪われて
感情 すり減った
それでも深く降りていきたい

祈りは鼓動の深く

水面を底に眺めて
いつだって潜ってゆくだけ
美しさも 煌めきも
全部 全部 見ないフリした

途絶えて凍えた朝は
「いのち」を編んで紡いだ
過ちの末 もがいたって
確かなその灯を見るまで

ぼやけて滲む虹彩を憂いた今日日
行き先 曇らせているのは誰の所為？

視界が戻らないと知ったって
変われない

水平もどこかで乱れ
歪な弧を描くだけ
漂う黒い板 正義の仮面
電源を切った
 
潜れ 潜れ
光も酸素も尽きるところまで
灯せ 灯せ
言葉や心をその火種にして

当たり前を燃やせ！

張りぼてや如何様の舞台上で
虚像が躍っても

奇しくも膨れた網膜の裏に
刻んだ過去のあらすじを
手放してしまわぬ様 縫い付けた
浅はかなこと

水面を底に眺めて
今だって潜っているだけ
美しさも煌めきも
全部 全部 ここにはない

今日だって凍える朝だ！

空白や綻びを結んで
灯を宿すためのこの「生命」

私が私で在るための
この生命

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