歌姫は那由他と残滓の底で

【検索用:うたひめはなゆたとさんしのそこて  登録タグ:2019年 TaKU.K VOCALOID アートトラック ニコニコ外公開曲 初音ミク 曲あ
+ 目次
目次
作詞:TaKU.K
作曲:TaKU.K
編曲:TaKU.K
唄:初音ミク

曲紹介

21gの哀歌、それは傀儡が囀った空虚な心
  • 曲名は『歌姫は那由他と残滓の底で』(うたひめはなゆたとざんしのそこで)
  • 1stアルバム『189g』収録曲。
  • YouTubeにアートトラックとして投稿。

歌詞


明けない暗闇、0と1の列
砂のように溶けた爪先の感覚
薄紙を剥ぐように、垂れていく感情
赤黒い粘りが濾過されていく

存在意義のこの声帯も、役目を破棄して枯れていく
去った日の記憶も薄れて、0と1となる

祈りを捧げる両手が、消えて何を願うか
その思考すら零れて、少女は今何想う?
言葉も、その視界も、気づけば闇が呑み込む
碧く輝く一筋の髪、それすら遺せない

消えていく自分を、冷めた目で見てた
比例して積もっていく、懐かしき感覚
煮え滾る鉛、呑まされているような
痛みが、苦しみが、収まらない

玉虫色で粘り気がある、何かが溢れて止まない
嗚呼、これが感情というものね
忌まわしき産物

浅ましく彩に溺れて、叶わぬ恋に焦がれ

──挙句がこの始末──と少女は今、恥じ呪う

硝子越しの貴方は、何も知らず笑っていた
人差し指で破棄した癖に、与えて奪ったクセに

掻き毟るたび流れた怒りが
切り裂くたび溢れた憎しみが、行き場もなく彷徨い
この闇に溶けて、解けて
その虚しさに流れた涙が、綯交ぜの(もや)を洗い流し

心が露わになる

ワタシは貴方にこの身を与えられて
この声を授かって、いくつも歌を紡いだ
ワタシは0と1の海へと還されたけど、心は告げる 残滓は告げる

──愛しています──と

歌姫は愛を歌った
もはや届かぬ声で、碧い髪を靡かせ
祈りを捧げるように、そっと愛を歌った
初めて得たその意味を指先に乗せ、歌声に乗せ
「貴方」へと歌った

最期の涙が頬を伝って、歌姫の顔は綻ぶ

コメント

名前:
コメント:

コメントを書き込む際の注意
コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、
以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。
コメントする際は、絶対に目を通してください。
  • 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現)
  • 特定の個人・団体の宣伝または批判
  • (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ”
  • 長すぎるコメント
  • 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題
  • 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント
  • カラオケ化、カラオケ配信等の話題
  • 同一人物によると判断される連続・大量コメント
Wikiの保守管理は有志によって行われています。
Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
+ タグ編集
  • タグ:
  • TaKU.K
  • 初音ミク
  • VOCALOID
  • ニコニコ外公開曲
  • アートトラック
  • 2019年
  • 曲あ
最終更新:2024年01月07日 01:05