廃頽の旋律は、優しい依存の終る頃

【検索用:はいたいのせんりつはやさしいうそのおわるころ  登録タグ:2022年 VOCALOID 中谷ジン_ 曲は 結月ゆかり 鏡音リン
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曲紹介

懺悔の時に意味は無い。

曲名:『廃頽の旋律は、優しい依存の終る頃』(はいたいのせんりつは、やさしいうそのおわるころ)
  • 中谷ジン_のオリジナル4作目。
  • ボカコレ2022春ルーキー参加作品。

歌詞

動画より書き起こし)

日常に藍色を挿すのだ。

先にゴールした君が駆け寄ってくる。

そして僕を抱きしめて「ごめんね」と云うのだ。

下腹部のぬくもりを幸福と形容して

優越の湯舟から

背徳が流れ出るのを堰き止めた。

目の前に広がる快楽の海で、

二人で水死体になれたら楽なのに。

私がそれを選ぶ事ができないのは

朝六時二十分が

等しく私を

殺しに来るからだ。

ひと時の情事に身を焼かれた私は、

今日も一人で盛大な演奏会を開演する。

秒針が固着した時計のない森で。

もう聴くことはない笑い声に向けて。

「お待たせしました。」

「それでは。」

「廃頽の旋律をはじめましょう。」

愚か者の逃避行。

ノノノノさをミルクで薄め飲み干す正午。

救えない。

ふたり、懺悔の時に意味はない。

「僕を叱ってよ。」

恋と依存、同じと履き違えた僕を。

そう。

じゃあ、さよなら。

悪夢の到来の傷心と、

同棲の爪跡の歯ブラシ。

想起するあなたの言葉と、

霧散する惜別の湧出。

袋菓子を、屑籠の上で開けるという言いつけを、

今日も守り、

目から溢れたそれを

レジ袋で受け止める。

ねぇ

数えてみて、

今まで楽しかったことを。

そこから今も残っているものを、

同じように数えるの、

いくつ残ってる?

ひとつも残らないと思うの。

これからも御都合良く変わって、

結局は何も残らない。

サウシーに汚れてしまった、

僕の純潔と、

枯れ果てる愛憎。

欲しがっている枷、

バニラをまとわせて、

貪っては跨る。

この香りは、生涯、当該、

消えない盟律。

魅力的に見えたあなたを嘘で繋ぎ留めた。

優しい依存の温もりが

愛おしくて。

振り返った君の瞳は、深海の群青。

でも、わかったの。

最初からあなたは

自分しか見えていなかった

使い果たした言葉、手遅れ。

僕のせいか?

ガラクタの部品、

切って、貼って、

理想のあなたを

象る。

ほんもののきみと

ちょっとだけ違う

けど。

私が恋した廃頽、

憧憬。

呆れた顔で見つめ

ている正午。

救えない。

またも

懺悔の時に意味はない。

縒れたTシャツ、

仕舞う香水。

古いシャンプー、

破けたシーツ。

君のことを

まだ、

時計のない森で。

貴方が好きそうな綺麗な嘘を紡いだら、

この関係がほつれることは無いと思ってた。

枯れ果てたカスミソウの大群の中から、

一凛だけ残ったあなたを未来へ添える。

綺麗なガラクタ、

切って、貼って、

いまのあなたを

重ねる。

ツギハギになって

ちょっとだけ

壊れた。

「もう、離れましょ。」

吐いた言葉。

古い子供は、

まだ繰り返す正午。

「救ってよ。」

もはや、

懺悔の時に意味はない。

これからの

私の将来。

君もずっと、

憂うだろうか?

部屋の残骸、

消えぬ空想、

「すべてぼくのあかしだ。」

古びたTシャツ、

仕舞う香水。

古いシャンプー、

破けたシーツ。

君のことを

ただ、ただ。

日常に藍色を挿すのだ。

先にゴールした君が駆け寄ってくる。

そして僕を抱きしめて

「ごめんね」

と云うのだ。

下腹部のぬくもりを幸福と形容して

「さよなら」

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最終更新:2022年12月01日 12:14