曲紹介
曲名:『シーラカンス』
歌詞
息継ぎすらも諦めて
重くなる水圧は鱗のよう
叶わない未来の眩しさも
届かないほどの闇に沈んでいく
寄せては返す波のような
悲しみの満ち引きに揺られている
深い海の底まで潜って初めて
微かに聞こえたシーラカンスの鼻歌が
間違えた正しさの尾を引いて
捻くれた心を気にも留めず
流れていた
何万マイル沈んだのだろう
潜水艇の発条は壊れたまま
記憶を喰らい膨らんだ
この自己嫌悪も泡と弾けたなら
嵐のような苦しみも
厭わず泳いできたはずなのに
暗い海の底から見上げた水面
再び聞こえたシーラカンスの鼻歌が
降り頻る涙の雨粒を
残らず掬うように
ひとつひとつ紡いでいく
差し込む光のメロディ
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最終更新:2023年12月12日 20:27