曲紹介
曲名:『シーラカンス』
歌詞
息継ぎすらも諦めて
重くなる水圧は鱗のよう
叶わない未来の眩しさも
届かないほどの闇に沈んでいく
寄せては返す波のような
悲しみの満ち引きに揺られている
深い海の底まで潜って初めて
微かに聞こえたシーラカンスの鼻歌が
間違えた正しさの尾を引いて
捻くれた心を気にも留めず
流れていた
何万マイル沈んだのだろう
潜水艇の発条は壊れたまま
記憶を喰らい膨らんだ
この自己嫌悪も泡と弾けたなら
嵐のような苦しみも
厭わず泳いできたはずなのに
暗い海の底から見上げた水面
再び聞こえたシーラカンスの鼻歌が
降り頻る涙の雨粒を
残らず掬うように
ひとつひとつ紡いでいく
差し込む光のメロディ
コメント
- 包み込んでくれるような曲調と歌詞が好きです。しずむなかでも明かりやそこでしか感じられないことがあると希望を感じられるようで好きです。辛いときにこれを聞いています -- 七紙 (2025-08-05 01:07:31)
最終更新:2025年08月05日 01:07