モラトリアムの君へ

【検索用:もらとりあむのきみへ  登録タグ:2022年 VOICEROID んにゃ子 曲ま 結月ゆかり
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作詞:んにゃ子
作曲:んにゃ子
編曲:んにゃ子
唄:結月ゆかり

曲紹介

POEMLOID投稿祭参加楽曲です
曲名:『モラトリアムの君へ』(もらとりあむのきみへ)
  • POEMLOID投稿祭参加楽曲。

歌詞

動画より書き起こし)

そうして又、

そうして又君は夜更け過ぎに有り余る。

引き攣った自意識の鋭角さに自惚れながら、曖昧に。

自由律で編み出した奇天烈を児戯の如く弄んでは、

もうずっと何年も、この革命前夜を繰り返している。

とっくに背伸びですらなくなった悪癖に火をつけてみたり、

遠い国の戦争と裸の少女の絵を同時に眺めたり、

或いは、

ただ、何もしなかったりして、

日毎酷くなる青春の幻肢痛から、救われるのを待っている。

凡庸な癖に尊大で、

詩人の癖に訥弁で、

その割に自分が好きな

どこにでも居る君へ。

若者の憂鬱をジャズマスターの音色に乗せてささやくような

大学生くらいのありがちなロックバンドに脳内で舌打ちしながら

それをも幾ばくか希釈したような彩度で前頭葉が思い描くのは

君を見くびった彼奴等の

顔ばかり。

そうして又、君の赤茶けた脳に隙間風が吹いている。

最後に見えるのは、いつだって

混沌の、影法師

だけ

もう、どうでもよくなって

吸いさしの今日を、ごみ箱へ。

許されるその瞬間の、

君にだけ、聴こえるように。


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最終更新:2023年12月12日 20:53