ハロ、オーヴェル。

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目次

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作詞：nenene,
作曲：nenene,
編曲：nenene,
動画：nenene,
イラスト：1:09
唄：初音ミク

曲紹介

『はやくきづいてよ、もう。』

曲名：『ハロ、オーヴェル。』

• nenene,氏のVOCALOID処女作。

歌詞

其れは綴じた透鏡が、
切落した映画みたい。
祈って睡る、後幾つ算える？
翳り往く窓から跳ぶ事を夢視た。
愛を呑んで酔い痴れたくて。

目蓋の裏と亜麻に御伽の筆は踊る。
其の眼が眩む程の朝を待ってる。

向日葵の夜は 描きかけの暈を捜す。
私は此処だよ、はやくきづいてよ、もう。
水無月は、独り振えてた私を嘲ってる。
其れでも待望む、君のこと。

其れは賭した日々が、
砂に描いた合図みたい。
崩れ落ちる、後幾つ失う？
夢に視た両掌を何時迄も唄ってる。
誰にも頷ける様に。

綴じて継ぎ接いだ透鏡は、
未だに私を避ける。
何れだけ色を食んでも朝は呼ない。

向日葵の夜が心拍を雨に晒す。
私は何処にも往けやしない、嗚呼。
三日月は、独り怯えてた私に泣いてる。
耳朶を擦る声が煩くて。

街の温度に爪先が焼ける
冷たい引鉄は青く吼える
枕元の紅い常夜燈が
泣き腫らした私を染める

鈍色が暈に噛み付く胸許から、
糸の様に細く毒が溶ける。
途切れそうな夜を指一つ算えて、
『此の儘 閑かに往けるなら』

向日葵の夜は 描きかけの暈を捜す。
私は此処だよ、はやくきづいてよ、もう。
剥がれ落ちぬ様に 繋いだ掌と
最後の窓辺に 霞む瞳の奥
ねぇ、其れでも待望む、君のこと。

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