曲紹介
「幸福であるのは、たやすいことではない。自分自身の中に幸福をみつけるのは至難のわざであり、他の場所でみつけることなど不可能である。」 -ニコラス・シャンフォール『性格と逸話』(作者ブログより)
曲名:『幸福でも不幸でもない平凡で幸福な日々と幸福でも不幸でもある非凡で不幸な日々』(こうふくでもふこうでもないへいぼんでこうふくなひびとこうふくでもふこうでもあるひぼんでふこうなひび)
歌詞
人生がもしも一つの作品ならば
完成はそれ即ち、死のその時だろうか?
それならば完成した作品を
私自身は鑑賞も評価もできないだろうな
写真の中、咲く無時間の花々
枯れることを許されずに冷たく美しい
切り取った"最高の瞬間"という亡霊
それを愛している限り、先には進めない
失う不安や痛みは
倖せに触れた証でしょう
月冴ゆる河原は白々と光りました
それは彼岸と此岸の境界線のように
一等、綺麗であった翡翠を拾えども
掌上でぢっと見ると瑕が目立つのでした
手にしなければその美は私の中で完全であったでしょう
人生がよしや、競争だとしても
ビリでいいから自分の歩幅で歩きたいな
「自分は他の誰より自分らしく生きる」
という競争をしていることにも気づかないで
斜陽が野道に私の影を生む
じゃあ足と地面の間に影はあるのか?
「影はある」でもないし、「影はない」でもない
君の悩みの答えのように"真でも偽(どちら)"でもない
泣かないで、君は孤独を
孤高に変えられる人だよ
狂い咲きの櫻、ぴかぴかと灯りました
花びらに命の燐光を宿すように
ぼうと花明りにまなこを巡らして
予め失われた春を想うのです
みなさん、挙りて、通俗な
くだらない春を歌っています
「幸福になるために生きる」という過ち
幸福以外のものを得る過程に幸福はある
月冴ゆる河原は白々と光りました
それは彼岸と此岸の境界線のように
一等、綺麗であった翡翠を拾えども
掌上でぢっと見ると瑕が目立つのでした
美しさに隠れた醜さが見える距離まで近づくことを
「選択」と呼び、選択せずにいたものこそ最善だと
思い違うことを「後悔」と呼ぶのでしょう
閑かな宵でございました
不仕合わせだけが響いています
コメント
- ミステリアスでなんかいいな() -- @。 (2023-12-29 12:19:23)
- 雰囲気が良さげ...!! -- 名無しさん (2024-03-26 20:43:39)
- 「失う不安や痛みは 倖せに触れた証でしょう」という歌詞が本当に刺さる -- 名無しさん (2025-05-31 15:08:15)
コメントを書き込む際の注意
コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、
以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。
コメントする際は、絶対に目を通してください。
- 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現)
- 特定の個人・団体の宣伝または批判
- (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ”
- 長すぎるコメント
- 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題
- 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント
- カラオケ化、カラオケ配信等の話題
- 同一人物によると判断される連続・大量コメント
Wikiの保守管理は有志によって行われています。
Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
最終更新:2025年05月31日 15:08