曲紹介
曲名:『溶ける金魚──思考の中で溶解しうるもの』(とけるきんぎょしこうのなかでようかいしうるもの)
- 歌詞は自動筆記(エクリチュール・オートマティック)によって構成されている。
- 「作詞は他人に任せました。私の私でない部分に。」
歌詞
死んでしまったその後で、
右と左だけ覚えた夜の抜け殻が「寂しい」と言う。
愛の言葉は長い五月雨ね。
少年!たなびく新世界、
仮初めの公園で鉢合わせ。
すべてを密室の今日に
しまっておけばいいのに、そうでしょ?
三時の約束、メーテルリンクと夜の夢、空の器。
診断書に書くカトレアと隠し事の順番教えて。
命短い小説は
ズルい洋菓子の
形を取って忍び寄り
笑っている。
瞬く間に笑う羊の影は
風と区別がつかない。
ケダモノたちの遠吠えは
金曜日よりも美しかった。
三角の鳥居の中で
枕の形を思い出すかのように
死んでいるテクスト、
ずっと天国の小道を進む。
山と谷、4と5、AとBの間に隠れてる。
剥製にされた知らない言葉を綺麗に写して。
まじないを信じてアンセムを唱えろ
錆びた呼び鈴は革命の準備の音だ。
あなたの湾岸の下では醜い舞台を開いてまだ友達になろうとしているのね?
陽炎は四時すぎに形を変えては
幻灯外交官に連れ去られて消えゆく。
非常ベルの鳴く夜に
電波が混ざる
怪異たちの住む部屋で
また会いましょう。
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最終更新:2023年12月12日 22:38