ストマックブック

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作詞:背脂部
作曲:背脂部
編曲:背脂部
絵:高津マコト
唄:波音リツ

曲紹介

物語の続きを読むために、少女は殺人鬼になった。
曲名:『ストマックブック
  • サークル 背脂部 の5作目。

歌詞

piaproより転載)

人は本来本棚で
胃袋の陰 一冊隠している
通りかかった殺害現場で
少女は黒猫に教わった

活字中毒患者のセブンティーン
ストマックブックに取り憑かれ
しるし ある人殺めては
夢中でページを貪った

切り裂いて
引きちぎって
取り出して
ただ読みたいんだ

脳神経
疼いて
いつだって
新作を求めている

読みたいよ見たい読みたいよ見たい
読みたいよ見たい読みたいよ見たい 


「文章で人を殺せたら
素敵だなあって思わない?」
人体(からだ)に本埋めた張本人
人気作家は怪しげに笑う

「大多数に読まれるのは飽きた」
少年は悲しげにつぶやく
「僕の作品読むためなら
人を屠ることも厭わない
最高の読者がほしいんだ」


操られ
仕向けられ
ページ開くため
体切り開く

手が汚れ
息が切れて
それでも常に
活字追っかける


「きづかなかった? 最終巻は
君の体に埋まってることを」
首筋に汗が流れ
震える手で刃物突きつける


痛みに震え
視界が霞んで
腹からわたし本を取り出した


ページ開いて
文字が見えた
たったの二行しか書かれてない


「おめでとう。君は最高の読者。
本当の結末は、僕のなか」


少年は両手広げ、ただただただ笑ってる 

読みたいよ見たい読みたいよ見たい
読めない見えない読めない見えない


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最終更新:2023年12月12日 23:02