アベック

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曲紹介

曲名:『アベック

歌詞


握り締めたわたしの心のアルバムが、
いつまでも両の手を塞ぎ続けている。
握り潰し歪んで錆付いたアルバムが、
緩やかに我が身を包んで沈める。

少しずつ減り続けていく、
思い出にいつ 気づくのでしょう?
ただ二人きり 肩を寄せ合い、
地図が破れる日を待ち続けていた。

元通りに繋げられたら、いつか帰れますか?


黒ずんだ雪山が朽ち崩れてゆく、
秘密裏に貫かれていたマキャベリズム。
現実から目を背けているこの刹那が、
ただ一つのわたしの生き甲斐なのです。

少しずつ減り続けていく、
思い出にいつ 気づくのでしょう?
たった一人で 膝を抱えて、
残ったのは壊れた傘だけで。


いまだにゆめは
ふくらみつづけ
もしもあえたなら
ほほもゆるむよ
よるからあさを
めでおうだけで

孤独は変わらず根を張る。

元通りに繋げようとも、決して帰れはせず。


ダビングした歴史はもはや、
味を忘れたガムボールのよう。
更地と化した思い出の場所、
そこに「燃やせぬ廃棄物」として埋めました。

それでも探しています。
あの日の涙の址を。
空っぽだったはずなのに、
死に至るまで、
彷徨うのでしょうか?

それでもやめないでしょう、
鍵を温めることを。
空っぽだったはずなのに、
死に至るまで、
浸り続けるでしょう。

言葉なしに暦をめくる、
あてもなく漂う。

今もまだ
元通りに繋がる時を、
追い続けています。

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最終更新:2024年02月12日 21:19