曲紹介
「どうにも汚いな」
曲名:『メモリーホリック』
歌詞
(YouTube概要欄より転載)
Mer chante
笑ってよ
最終列車の警笛が夜を裂く前に
訪って、其の儘、連れ去って
私に恋を忘れさせないで
馬鹿だ
まだ私は優しい言葉を受け入れられずに喚いては
不幸せだなんて嘆くんだ
何も彼もを誰かの所為にして
嘘みたいだった
此の奇麗な日々すらも
私の思い出の中だけ
また、遠くへ叫ぶんだ
君が私を忘れないように
うるさいんだ
黙ってよ
私の心を見透かした振りをしないでよ
贖った言葉を捨て去って
私が好きな君の儘でいて
奇麗なものだけを
大切に抱えて生きたいのに
私がどうにも汚いのだ
悲しい夢は要らない、要らないのだ
静かな夜に揺蕩う儘
彼の日の聲がまだ消えない、消えないのだ
何時迄も私に錆びついて
耳鳴りがまだ癒えない、癒えないから
車輪の廻る音の中で眠るのだ
征く先も見えない線路の上から
眺めた水際に歌うのだ
ちゃんと壊してよ
私の記憶に君の影を残さないでよ
暗涙よ蕭やかに損なって
透明な空をまた着飾って
蔓延った清けさと
仮象の愛が
正しさのように振る舞うから
白日夢を夜半に押し遣って
慈しい音だけを摘み取って
羅針盤は疾うに意味を成さず
雲は星を隠して
聞こえた聲だけを頼りに歩くのだ
暗澹はまだ深く、深く
晴天はまだ遠く
足取りがまだ拙い、拙いのは
淡い夢許りを追って仕舞うから
太陽を知らない棺の中
何時かの愁いが染み付いて
韻律の上で踊ったメロウが
また祈りの色を寫したのだ
寂寥に弛み素気無い、素気無い
夜の隨に聲を潜めて眠るのだ
嗚呼、神々も照覧あれ!
実に滑稽な私の生だ
何も変わらないのは
退屈だけど
此の日々が愛おしいのだ
悲しい夢は要らない
悲しみがまだ冷たい、冷たい指の
触れた潜熱を憶えているから
今はただ足りない幾許かの
心が綻んで零れ征く
息継ぎすら稚い
赤褐色の夕に焦がれて甚だ厭わしく
ただひとつ言えない、言えない儘の
言葉を胸に仕舞って沈むのだ
去って仕舞ったの?
私の心に君の言葉が響もすのだ
追憶が悲しみを纏わって
何時迄も私に錆び付いて
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最終更新:2023年12月12日 23:11