ようせいのうた

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作詞:thus
作曲:thus
編曲:thus
唄:初音ミク

曲紹介

 どうも、妖精を宥めるthusです。
 どういう訳か、団体の旅行ツアーの隊列の最後尾にいた私は、商業スマイルと明るい声を湛え乍ら先導する腹黒い人についていくのにまあまあ嫌気がさしていました。連続した吊り橋を此から渡るぞと差し掛かった辺りで、「元々参加したくなかったし」と思った私はこっそり道を外れて、寂れた記念館みたいな建物の前で流れている噴水邊りに座って、煩くなくなる迄休憩しようかと思いました。もう夜に差し掛かり空がピンク色になってきていました。
 ずっと吹き上げている噴水に近づいて、せめてツアーの人々に見えない様にと、噴水の反対側に回ると、噴水の2段目辺りにしくしくと泣いている2等身の凄く小さな女の子がいました。ぱっと見全身肌色を認めたので、虐待で服を着せられていないのかと一瞬思い周囲を警戒し、児童相談所への連絡が頭を過りましたが、よく見るとあくまで着ている物が肌色タイツな近未来宇宙服の様な生地物であり、そして背中に羽が生えていました。于この子は妖精なんだと理解しました。見た感じどうも、仲間と逸れて了って泣いていたみたいでした。私は、せめて寂しさが紛れる様にと、その子の手元に置いてあった音程が出せる不思議な三角鉄を使って、歌を教えました。その時に教えた歌が、この曲です。
 寂しくなったらこの曲を歌うんだよと告げ、不思議な三角鉄を手渡し返すと、嬉しそうに私が教えたフレーズを何度も何度も繰り返し演奏していました。其を見て私は大丈夫そうだと思ってその場を去り数十歩程歩くと、教えた歌の声量が徐々に大きくなってきた事に気づきました。妙だなと思い振り返ると、噴水には沢山の妖精が集まってきていました。奏でられた音楽を頼りに無事仲間と合流できたみたいでした。そしてまるで感謝を伝える様に、私が教えた歌を仲間の妖精達と共に私へ歌ってくれていたのでした。私は于良かったと思い乍ら、手を振り返しつつその場を去り、元の道へ戻りました。
 吊り橋前へ戻ると、一つ目の吊り橋だけ落ちていました。多分団体旅行者全員、渡る最中に吊り橋と共に落ちて了ったんだと思われます。吊り橋の代わりに、妖精達の贈り物か、宙に浮くターザンロープがゆったりと降りてきたので、其を伝って私一人だけ先に進む事ができました。

 いつだったか、こんな夢を見ました。今でも結構鮮明に覚えています。そして幸いにも、妖精に教えた曲を何と吃驚記憶していたので、こうして形にできました。
 今もあの小さな妖精が、仲間と逸れずに過ごしている事を願う許りです。
曲名:『ようせいのうた
  • thus氏の69作目。

歌詞

YouTube動画概要欄より転載)

ああ なんかね みあげたんだ いま ここに いるのが
ああ なんでね ここに いるの
ぼくは そう つぶやくのを きいた

ほしぞらを みても もう はねが ない
いきを しても こころが いないと
わたしは だれの たいせつじゃないんだって
それじゃ みていてごらん ほら

しゃるら しゃるら しゃるらりらりら
もう ひとりでは ないよ
しゃるら しゃるら しゃるら しゃるらりらりら
しゃるら しゃるらりらりら

しゃるら しゃるら しゃるら しゃるらりらりら
もう ひとりでは ないよ
しゃるら しゃるら しゃるら しゃるらりらりら
しゃるら しゃるらりらりら

ああ ないてて つかれたんだ そう
ああ なんかね つかれたんだ そう

ああ なんかね つかれていた そう ひとり たつのが
ああ なんかね そばに いて
ぼくは そう つぶやくのを きいた

むねの すきは ふうせんみたい
せせらぐ おとは はくちょうみたいだ
それなら わたしも おおきく なれるかなって
ともに てを とりあえば ほら

しゃるら しゃるら しゃるらりらりら
もう ひとりでは ないよ
しゃるら しゃるら しゃるら しゃるらりらりら
しゃるら しゃるらりらりら

しゃるら しゃるら しゃるら しゃるらりらりら
もう ひとりでは ないよ
しゃるら しゃるら しゃるら しゃるらりらりら
しゃるら しゃるらりらりら

しゃるら しゃるら しゃるら しゃるらりらりら
もう ひとりでは ないよ
しゃるら しゃるら しゃるら しゃるらりらりら
しゃるら しゃるらりらりら

だからさ もう ひとりでは ないよ
だから もう さびしくは ないよ
だからさ もう ひとりでは ないよ
ともに うたう しゃるらりらりら

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最終更新:2023年12月13日 00:32