曲紹介
曲名:『TRACE』(トレイス)
歌詞
(動画より書き起こし)
降り止まぬ雪、
断つは地平の輪郭、
信号が誰かの筆跡を蔑んでいる。
影の動きを終えた人形を轢き摺って、
名前を嘆きもせず。
翌檜の鉋に切り取られた、
シリンダーの蓄えを絶えず削っているから。
在るべき街も遺に沈めばいいさ、
遠く夢幻となれ。
絆された手足、
躾糸は水面を尻目に遊ばされ続く。
うら微かにも錯視した笑みも眠らで、
錆の無い白き部屋、
無量空虚はペテンなる意思か?
検閲の上に咲く容姿は、
産み落とされた場所を何処とも知らぬ儘。
この手この嗚咽は何の為だったと、
夜もすがら想うのです。
鳴いた秋鶴の許嫁ですら、
紅を乗せて殿に墜えて了うのか。
月を待つ荒んだ跡の装束を拵えて、
流離もいづくにか迷い込むと聞く。
煩いの罷れる朔まで。
蹉跌が毒の廻って死んだ性根と、
縢ることを忘れた幕切れ。
匙を見て見ぬふりして、
喉を濡らしては去ってゆくだけ、
冥土の理屈は斯く語りき。
愚慮の佇む油の上は、
理性の威嚇がひたすらに迸るだけで、
雨は僻みに礼を言って、そこに根を張るから、
歪んでさえいれば良いのさ。
無力という名の操縦者は、
沙羅双樹に未練を吐いて、
眠らないで、
眠らないで!
煌めきの群れを解する藍の字と、
枝に沿う潮目に溺れた藍の字と。
詰る艶めかしさ、知足を踏み絵にして、
威も虚しく切り落とす。
泥濘でも意思を輝かすか、
雲払いも一夜なら血潮に見えるのか。
劣位を透かして端に寄せたエピゴーネンも、
萬為すコトバの鎌を立てているの。
罪の意識から拯われるまで、
全てあなたの所以です。
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最終更新:2024年08月21日 09:39