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作詞：葵木ゴウ
作曲：葵木ゴウ
編曲：葵木ゴウ
絵：涼夜ちも（Twitter）
唄：羽累

曲紹介

曲名：『羽化』（うか）

歌詞

（動画概要欄より転載）

あらゆることに競争意識は付いて回り
僕らは飽きもせず心を擦り減らしている
それが牙を研ぐようなものであればいざ知らず
鈍らは鈍ら然としてこの胸に居座る
勉学、芸術、職や地位の優劣
健常、障がい、心身のコンプレックス
「僕として産まれた以上、こうなることは決まっていた」
って思考を貪る諦観の蛹が羽化していく

体内を巡る負の感情が凝固して顕現したこの羽を

「綺麗だ」と言ってくれ
もう立ち返らねぇ僕らと過去への餞
自らを脱ぎ捨てて諦めに擬態した決別の意思
されど始まり

同接数百のライブカメラ配信
聖夜の渋谷は芋洗い
性衝動の傀儡どもと
そいつらをあてにビルの高層階でボトルを空ける富裕層
流行りのMVを映す大型ビジョンと
はす向かいで下手糞な歌とギターを披露する痴れ者
煌々と満室を知らせるラブホテルの掲示板と
湧き出る嫉妬や唾液にかつての恋人の味を覚えるやつら
下衆な獣

この街を鮮やかに彩るイルミネーションは
高層ビルとして屹立する欲望に穿たれた星空の返り血だ

どこに属してるかによって
物の見え方の差は雲泥
この世は欺瞞の掃き溜め
喜びも悲しみも出所は同じだ
たかが心に惑わされてる

保身のためだった
決別の決断は
鬱屈の矛先が自分なだけマシだよな
六畳間は虫かご
麻縄を止まり木にして朝を待ってる
冬の夜は長すぎる

欠落と諦念
両羽、結わえて
飛び立て
飛び立て
ここではない何処かへ

白々しい朝焼け
もう立ち返れねぇ僕らと過去への餞
憧れを患って羽ばたく灯蛾の群れ
最初で最後の泡沫の夢

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