曲紹介
曲名:『セイ』
歌詞
錆びかけた戸口の上、録り逃した輪唱の下、
阿弥陀籤を硯に浸す、契は未だ現れず。
柔らかい雨の雫が、値札に兆しを見出した、
言い掛かりに手足が生えて、
巽の刻が止まる。
中指を切り落として、
恐れの味を憶えたら。
渡りに諱を撫でた、
屍を駆けては、また交差する。
無性生殖を飼い慣らして、
上げた左手は阿諛の機射しでしょうか?
誤解でしょうか?
絵葉書の目が凍り、
贄に終わる、
あなたのセイで。
暁に聴く妙法が、
咎で靡いている。
「畏怖をした昏い日など、長い夢から覚めて消えた。」
「災いは表面張力で、囀も右に傾くだけ。」
「アエない蝿取り草や、地に這い付くビットレートに、
擬えた花の束にさえ、
天は振り向かぬのです。」
芽吹きは又双叒叕として、
同じ穴に歌を挿す。
連濁の名が曲がったまま、
枝を継いだ、
咲いた、
見えて、
殺した。
恩賜は所為の依怙贔屓で、
狡猾の磔も根絶やしでしょうか?
悪意でしょうか?
誤謬でしょうか?
鋳型の耳も凍り、
貘を屠る、
誰かのセイで。
禍時に説く遺言が、
今も響いている。
次の行先はどこにしよう。
「不思議の言葉狩りから、寵愛の末路を書き入れる、
憂き身を窶す咎人らが、不気味に尋ねてくるのです。」
涸れた鵯の声も、宵の枷に堕ちていった、
密雲不雨の已む頃ですが、
訪いは見つかりましたか?
絵葉書の目が凍り、
贄に終わる、
あなたのセイで。
暁に聴く妙法が、
咎で靡いている。
鋳型の耳も凍り、
貘を屠る、
誰かのセイで。
禍時に説く遺言が、
今も響いている。
酔える水面も、
「言う」も「言わぬ」も。
全てあなたの所以です。
コメント
コメントを書き込む際の注意
コメント欄は匿名で使用できる性質上、荒れやすいので、
以下の条件に該当するようなコメントは削除されることがあります。
コメントする際は、絶対に目を通してください。
- 暴力的、または卑猥な表現・差別用語(Wiki利用者に著しく不快感を与えるような表現)
- 特定の個人・団体の宣伝または批判
- (曲紹介ページにおいて)歌詞の独自解釈を展開するコメント、いわゆる“解釈コメ”
- 長すぎるコメント
- 『歌ってみた』系動画や、歌い手に関する話題
- 「カラオケで歌えた」「学校で流れた」などの曲に直接関係しない、本来日記に書くようなコメント
- カラオケ化、カラオケ配信等の話題
- 同一人物によると判断される連続・大量コメント
Wikiの保守管理は有志によって行われています。
Wikiを気持ちよく利用するためにも、上記の注意事項は守って頂くようにお願いします。
最終更新:2025年04月06日 13:34