曲紹介
曲名:『世界終末、電灯には騒音、粼の向こうから静寂と断末魔、水面に22センチの靴、天秤座は11位、手折れた俺にはスノードロップ。』(せかいしゅうまつ、でんとうにはそうおん、せせらぎのむこうからせいじゃくとだんまつま、すいめんに22センチのくつ、てんびんざは11い、たおれたおれにはスノードロップ。)
歌詞
(動画概要欄より転載)
救いのない、11位の朝
君がいなくなった、8月の終わりのこと
切れかけの電灯と、捨て猫の鳴き声
僕が捨てた記憶
擦りむいた膝の痛みが
どうでもよくなるくらい
息の苦しさに溺れていた
”昔昔、あれは20XX年、8月末のこと。
17番の部屋から響く悲鳴は、
誰かの歌声で掻き消された。
鳴りやまない不通音、
流れ着いた靴、
心のない音で紡ぐ人間賛歌。
音楽が何もかもを救ってくれるなんて幻想にまだ、
縋り付いている。”
世界はまだ嘘つきばかりで
僕達は許しを請いている
かつてあの日丘に咲いていた
花の色も思い出せぬまま
もし僕だけが君の隙間を
埋められる器であったなら!
あの時願った言葉こそが
正しかったのかもしれないね。
”あの日からずっと吐き気がする。
私はずっと沈み続けていて、
水面の向こうから今も笑い声がする。
喉元まで出かかっている毒が零れてしまわぬように、
口元を抑え続けて。
そんなことをしなくたってこの海はすっかり汚れているのに。”
救いのない、11位の朝
頭の後ろにへばりついたままの呪い
叶わない、ないはずだった願い
”君と違う身体なら”
粼の向こうからあの子の断末魔
「良かれと思って救ってあげたのに!」
“未来は今も腐り落ちていくのに
過去ばかりが美しく化わっていく。
傷ついているときに限って、
傷つこうとしてしまうのだって。
最早ルーツも思い出せない記憶に、
不純物をかき混ぜ酒に変えて酔う私たちは、
心のない彼らと一体何が違うというのだろう?”
世界には涙が満ちていて
僕達は息を分け合っている
一秒ごとに進む時計の
結末を見ることもないまま
もしもこの心がもう少し
正直でいられ続けてたら
あの時笑っていた意味すら
知らなかったのかもしれないね。
”傷口にかさぶたが全然できなくて、
しょうがないからおひさまの絵を描いてみたの。
すぐに波に攫われちゃって、
私は海を眺めるだけの人になってしまった。
救われたいと口遊みながら、
ただオリジナルの地獄であれと願い、
そしてそれが癒えない傷になりませんようにと、
怯えている。”
世界はなんにも変わらなくて
僕達は手を握り続けてる
はじまりのことも思い出せない
手負いの命を抱えたまま
「もしもこの心がもう少し、
君のことを許せてたのなら」
あの時に泣いていた僕達は
幸せだったのかもしれないね。
”結局彼女は最後まで、
私の言葉を一度も否定しなかったのだ。
その末に私が酷く苦しむことになるだろうと、
わかっていたのか、もうわからない。
音楽が何もかもを救ってくれるなんて幻想だ。
だってあの日、
あの時
紛れもなく
音楽こそが
彼女を
。”
世界の呼吸は止まっていて
僕達は嘘に縋っている
あの日口にした子守歌の
結末みたいに落ちていくまま
「もしもこの心があと少し、
誰かを愛し続けられたら」
あの日終わる世界のことなど、
知らなかったのかもしれないね。
「もしもこの心がまだ少しでも
世界に期待できたなら、」
あの時笑っていた彼女は
死ななかったのかもしれないね。
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最終更新:2026年03月22日 06:12