曲紹介
ずるいな
曲名:『君ならどうしたっけ』(きみならどうしたっけ)
歌詞
果て無く遠い憧憬は水面を辿って、
畦道、僕の頬を刺した。
思い出せなくなるような幼い約束が、
揺れて、揺れて、底へ落ちていく。
ここから出て、何処へ向かう?
君ならどうしたっけ。
もう覚えてないけど。
言葉にして、後悔して、
大人になるって知った。
望んでもないのに。
不幸、不条理が神様のせいというなら、
この目で見つけて文句でも言う?
間違えていない。異常じゃない。
言い聞かせている。
ここにある本心に
きっと君だけ気付いていた。
こんな僕を見て、
どんなふうに笑う?
どうやったって消えない
生温さに縋っている。
表情に出せたら、
きっと苦労なんてしない。
つま先が痛い。
背伸びばかりしていたせいで。
俯いてばっかの僕には
空なんて泥濘の波間。
見渡せば鏡面で、海の紛い物。
温い風。
凪なんて立派なものじゃない。
夏なんて嬉しいものじゃない。
くり抜いた光景は、
誰かのものみたい。
見様見真似で笑う。
ひどい顔して泣く。
幼くってしょうがない自分が嫌になる。
好きだったのはいつまで?
習い事や放課後。
ここにない本心に
きっと君だけ気付いている。
高架下。
新幹線が通った。
この町に駅はなくって、
見せつけられてるみたいで。
公園の灯りは点滅していて、
できたばかりのマンションが
一番眩しくって、虚しかった。
『送電線を線路にして…、』
空想めいた逃避行ね。
そんなふうに僕はきっと、
想像できない。
「良いと思うよ。」
つまらない返事をした。
呆れるくらいに身勝手。
それが嫌に羨ましくて、
与えられた場所で育って、
僕と同じ筈なのにな。
ずるいな。
畦道がやけに広く思えた。
一人じゃ歩幅も分からなかった。
纏わりつく虫もこの季節も、
許せる頃には時間が経った。
思い出したくないような記憶も、
見ないふりしてた未来でさえも、
これからはどう誤魔化してこうか。
君ならどうしたっけ。
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最終更新:2026年07月21日 00:52