その5

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homuhomu_tabetai

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この後、吹雪は三日三晩つづいた。

男はほむほむ達を非常食として飢えを凌ぎ、時に燃料として暖をとることで、
何とか命をつなぐことができた。

一方ほむほむ達は。

次は自分が殺されるかもしれないという恐怖。
家族と仲間が目の前で殺されても何もできない絶望。

手足をつぶされ逃げることのできない彼女達は、
恐怖と絶望の中で、自分が殺されるその時が来ることをただ震えながら待つことしかできなかった。

ほむs「「ホ、ホ、ホホホホムホムホムホムホムホム」」ガタガタブルブル
まどs「「マドーン… マドマドォ… ホムラチャァン…」」シクシク ポロポロ

そして三日後の朝。
三日三晩続いた吹雪もおさまり、外はそれまでの荒れようが嘘のように晴れ渡っていた。

三日前までは、山小屋の中で、何も知らずに、平和に慎ましく暮らしていたほむほむ達。
しかし、今となっては、生き残ったものは残りわずかとなっていた。

残ほむ「ホムゥーン…」ナカマガ…
残まど「マドォ…」コドモタチガ…
残めが「ホミィー ホミィー」タクサン コロサレタ

親ほむ「……ゥ……ゥァ…」ナミダモ カレハテタ
親まど「ウェヒヒwww ウェヒウェヒwww ウェヒヒヒヒィーヒヒヒヒッヒッヒィーィーヒヒwww」ゲッソリ



「…zzz……zzz…」

……ィ…………………ォーィ…………………

「…z…………ん…?」

……イ…………………ナイノカー………………

「!!!!」ガバッ
「人の声だ!!!」

……オーイ………………ヘンジシテクレー…………

「救助が来たんだ!!! 助かったぞ!!!」ガバッ

タッタッタッ ガチャッ

「あ… そうだ…」

思い出したように、男はほむほむ達の方に向き直る。
そして、男はこの山小屋の小さな住人達に、別れと礼を告げる。

「お前達のおかげでなんとか生き残ることができたよ」
「お前達には本当に感謝してるよ… 礼も何もできないのが心苦しくはあるが…」

残ほむ「ホムホムゥ…」ソンナコト…
残まど「マド! マドマドォ!」カンシャサレテモ
残めが「ホミィ! ホミュミュゥ!」ウレシクナイヨ!

親ほむ「ホムホムァ! ホムホムホムッ! ホムホムゥ…」コドモタチヲカエシテ! ポロポロ
親まど「ウェーヒッヒッヒヒィwww ホムラチャーンwww ホムホームホムラチャーンwww」

遭難者「お前達のことは忘れないよ… 達者でな…」

親ほむ「ホビャァァァァァァ!!!」マッテ!

スタスタ

親ほむ「ホムムーーーーーーン!!!」コドモタチヲ!

ガチャッ ギィー

親ほむ「ホムァァァァァァァァ!!!」カエシテ!

バタンッ

親ほむ「ホム、ホム、ホムゥーーーーーーーーーーーーン」ポロポロ






オーーーイ! オーイ! コッチダ! イタゾ! ブジデヨカッタ!






こうして、男は無事救助された。

残されたほむほむ達は、手足を潰されていたため、動くこともできず、
また、それ以上に、仲間を、家族を殺された絶望から生きる気力を失ってしまい、
そのまま、一匹、また一匹と衰弱していき、死んでいった。

残ほむ死骸s「「」」

親ほむ「ホム…ホムホムゥ…」ワタシノ イッショウハ
親ほむ「ホムムーン…」ナンダッタノ…?
親ほむ「ホム、ホムァ…」ネエ オシエテヨ…
親ほむ「マドカァ…」ポロポロ

親まど「ウェ……w…ウェヒ……ヒヒッ…ww…」ピクピク
親まど「ホム…ww……ラ……w…チャーンww…ウェヒ」クタッ

親まど死骸「」

親ほむ「マドカァ?」
親ほむ「マドカァー マドカァー」ポロポロ
親ほむ「マドガア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
親ほむ「ア゙」クタッ

親ほむ死骸「」

こうして、小さな住人達は全滅し、
役目を失ったこの山小屋は、再び、忘れ去られた存在となったのだった。


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