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その2

最終更新:

homuhomu_tabetai

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そうやって一週間ほどを共に過ごし――若ほむ、若白まどに育った二匹は、そうなるのが当然のように、群の新たな番となったのだった。

そして更に一週間後――

若ほむ「ホヒュー……! マドカァ!! マドカァァァァァァーーーーーー!!!!」

ポトッ ポトポトポト……

仔ほむs「ホミャァァァァァーーーーー!!! ホミャァァァァァーーーーー!!!」

若白まど「マドッ! ホムラチャン!」スゴイヨ!ホムホム!
若ほむ「ホムホムゥ! マドカァ!!」マドマドノオカゲダヨ!

仔ほむs「ホミィ♪ホミャミャー♪」オカーサン♪

若白まど「マドマドォー ///」コドモタチ///
若ほむ「ホムホムー ///」カワイイネ///

見事初産を終え、歓喜に震えるほむほむは、番のまどまどと、愛しい我が仔たちを抱く。
その中に――

仔りぼほむ「ホミャァァァァァーーーー!!」

一匹だけ、可愛らしい仔りぼほむがいた。
まるで、出会った頃の、天使のような仔白まどに瓜二つの仔りぼほむ……若ほむは、一週間前の告白を思い出していた。



どうして自分にここまで尽くしてくれるのか。
かねてからの疑問に、若白まどは観念したように口を開いた。

若白まど「マド、マドマドォー……」ポロポロ

かつて、人間の下で飼育されていた時には、仔りぼほむの妹が居たこと。
その妹は、人間から逃げ出す際に、命を落としてしまったこと。
出会った頃の若ほむの姿に、幼くして命を儚くした妹を重ねてしまったということ。
全てを告白した若白まどは、うなだれたまま、今は若ほむ自身を好いていることを静かに付け加えた。

若ほむは後悔した。
若白まどの献身を一瞬でも疑ったことを詫びて、しっかりと抱き合う。

若ほむ「マドカァ……♪ ///」スリスリ
若白まど「ホムラチャン……♪ ///」スリスリ

発情期を迎えていた若い二匹の心は、愛情を火種に燃え上がっていく。

若ほむ「マドカァ/// マドカァァァーーーーーー///」ハァハァ スカートペロン
若白まど「ホムラチャン/// ホムラチャァァァーーーーン///」ハァハァ ギンギン

ズチュズチュ カクカク パコパコ ドピュドピュ


――この日、晴れて二匹は番となったのだった。



番である若白まど、その愛の証である仔ほむたち、運命的な誕生をした仔りぼほむ。
まるで全てに祝福されているかのような幸福感の中、若ほむは思った。
もう何も恐くない――と。



仔が生まれ、一家となったほむほむたちの居住区は騒がしい。
子育てに忙しい親ほむは勿論のこと、親白まども餌を探して引っ切り無しに飛び回ることになった。
だが、仔ほむの手も借りたいほど忙しい毎日も、愛すべき家族に囲まれていれば幸せな日々である。

この日も、親白まどは人里に餌を探しに飛んでいき、親ほむは子供たちとお留守番。
じゃれついてくる仔ほむたちのの遊び相手をしている時に、それは起こった。

仔ほむs「ホミャミャァ♪ホミャ……ホ?」

親ほむ「ホム?……ホムホッ! ホッ! ホッホ!」ケホッケホッ

煙だ。
何かが燃え出したのか、薄白い煙が、凄まじい勢いで巣の中に充満していく。

ほむほむs「ホムホッ! ホムホッ!」ゴホッ! ゴホッ!
ほむほむs「ホムゲェッ! ホッ! ホゴフッ!」ゴホッ! ニゲロォー!

火はもちろん、繊細なほむ種にとっては少量の煙も大敵だ。
思考を落ち着かせる余裕もなく、半ばパニックに陥りながら、仔ほむたちを抱え、必死に巣の中から逃げ出していく、群のほむほむ。
そうして我先にと巣から飛び出す、ほむほむたち。
それらを――

男1「はい、ごあんな~い!」ヒョイッ
男2「オーライオーライ! よしキャッチ」ポイッ

ほむほむs「ホッ!? ホビャァァ!!」

薄汚れた作業着の男たちが、無造作に、それでいて手慣れたような正確さで、ケージに放り込んでいく。

男3「大漁大漁っと。煙で燻り出すだけでいいなんて、楽なもんだな」
男4「あんまり気ィ抜いて逃がすなよ? 余計な傷もつけねーよーにな」

ほむほむs「ホムッ!? ホアァァァァ!?」

男2「分かってるって。結構多いな、何匹いるんだ?」

ほむほむs「ホビャァァァ! ホビャアア!!」

事態に気付いて、ケージの中で暴れだすほむほむたちだが、もはや逃れることは叶わない。

男1「まさかこんなに居るなんてな。希少種を泳がせておいた甲斐があったってもんだぜ」

やがて、いくつものケージに分けて全てのほむほむたちを収納し終えた男たちは、輸送用のトラックに詰め込んでいき、この場を後にしたのだった。



輸送を終えたほむほむたちが放されたのが、この、人間たちが『控え室』などと呼んでいる巨大なケージだった。
天井こそ開けているものの、壁は高く、頑丈な造りで微動だにしない、さながら猛獣の檻である。

詰め込まれたほむほむたちは、しきりに騒ぎ、暴れ、壁を登ろうとするもの、愚かにも壁に体当たりを繰り返すもの、様々だった。

ほむほむ17「ホムッ! ホムァァァァァアアア!!!」
ほむほむ48「ホムゥゥゥ!」バタバタ
ほむほむ125「ホッ ホッ ホビャァァァァ!!」ヨジヨジ ヒュー ビタンッ
ほむほむ221「ホムホッ! ホギィィィィィ!!」テテテッ ベチンッ

猛獣に比べれば、それのなんと可愛らしいことか。

そして、その檻の中には、あの親ほむの姿もあった。

親ほむ「ホム、ホムゥ……ホムホ」
仔ほむs「ホミャァ♪ ホミャ?」
仔りぼほむ「ホミィ……?」

どうやら、仔ほむの数を数えていたらしい。
仔ほむたちが全員揃っていたのは、果たして幸運といえるのか……




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