ほむら「ほむほむ…って何かしら」 その3

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homuhomu_tabetai

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シャルロッテ「ただいま、今日も沢山ほむほむ連れてきたで」

「わーい!ほむほむ!ほむほむ!」

シャルロッテ「紹介するで。この子は私の娘で、名前はシャルロッテ。私も同じ名前でシャルロッテや」

以下シャルロッテ(外見)をシャルロッテとし、シャルロッテ(中身)を恵方巻きとする

シャルロッテ「うわあ、かわいいな!チーズいる?」

ほむほむ「ほむっ!」モグモグ

シャルロッテ「美味しそうに食べるなあ。チーズ美味しいもんね」モグモグ

恵方巻き「ほむほむかわいいのになあ。虐めたり食べたりする人間の気持ちがわからんわ」

ほむら「どうなっているの…?」



ほむほむ「ほむぅっ!ほむほむほむ」ノシノシ

シャルロッテ「ほむほむ沢山乗りすぎだよぉ!潰れちゃうよ!」

ほむほむ「ほむ…」シュン

シャルロッテ「別に怒ってないよ。ほむほむ!」

ほむほむ8「シャルロッテ!」クッツキ

シャルロッテ「ティヒヒヒ」

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恵方巻き「今日は楽しかったわあ。みんな暇なときに来てな」

シャルロッテ「また来てね!ほむほむ」

ほむほむ達「ほむ!」バイバイ



恵方巻き「おや、アンタは帰らないのかい?自分の家があるんやろ?」

ほむら「…」

恵方巻き「どうしたん?人間が怖いんやったら私がお家まで連れて行ってあげるで」

ほむら「その必要はないわ」

恵方巻き「へ…?」

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シャルロッテ「Zzz...」

恵方巻き「へぇ、じゃああんた別の世界から来た人間で、ほむほむじゃないんか」

ほむら「ええ、そうよ」

恵方巻き「そりゃあ酷な話やな。この世界じゃあんたそっくりの生き物が酷い扱いをうけとる」

ほむら「身を持って体験したわ。それよりあなた達は何者なの?私が居た世界の魔女って存在に近いんだけれど」

恵方巻き「私たちも魔女や。人間とは違う生き物なんやけど…」

恵方巻き「あんたのいた世界とは違う存在やな。まあ深くは聞かんでほしい」



ほむら「今日はいろいろとありがとう。命を救ってくれた上にご馳走までしてもらって」

ほむら(夕食が乳製品だけってのは変だったけど)

ほむら「何かお礼がしたいんだけど…この姿じゃ」

恵方巻き「あー、これ頼んでもいかやえな」

恵方巻き「ほむらちゃん、ここで暮らさないかい?」

恵方巻き「うち、母子家庭だし私が居やなきは娘が寂しがんねん」

ほむら「…」

恵方巻き「嫌なら断ったかてええよ!思いつきやから!」

ほむら「暮らさせてもらうわ。あなた達と」

恵方巻き「おおきに、ほむらちゃん」



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恵方巻き「ほなおかんパート行てくるから、ほむらちゃんと帰てくるまで遊んでーや」

シャルロッテ「はーい!」

シャルロッテ「ほむらちゃんはほむほむじゃないんだって?でも外見は一緒なんだね」

ほむら「ええ。私はほむほむ好きの味方で、ほむほむを殺す馬鹿の敵」

シャルロッテ「何それ、ほむらちゃん面白いなあ」ケタケタ

ほむら「あなた達は人間と違ってほむほむを食べたり、殺したりしないのね」

ほむら「いままで見てきた人間は皆そうしてたのに」

シャルロッテ「同情…かな。ほら、私たちって人間じゃないじゃん」

シャルロッテ「つい最近まで、魔女はペット扱いされてたり、食べられたり、酷い時には生きたまま」

シャルロッテ「燃やされたりもした。人間と同等の権利を貰えたのはつい最近なんだ」

シャルロッテ「まあ単純に可愛いからってのもあるけどね」

ほむら「…」



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ほむら「ほむほむ達来ないわね…」

シャルロッテ「今日は雨の日だからかな。ほむほむにとって雨粒は爆弾みたいなものだし」

シャルロッテ「TVでも見ようか」

『次のニュースです。14歳の少年と交際していたとして、見滝原中学校に在籍している』

『魔女のオクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ容疑者が昨日未明逮捕されました』

『魔女にだって人間と交際する権利があるでしょう、ひどいよ!』

『剣を下ろしなさい』

『恭介を返してよ!』

『魔女と人間の恋愛は禁止されている。剣を降ろしなさい』

『オクタヴィアちゃんが何したってんだよ!逮捕するなら僕を逮捕しろ!』

『君、下がりなさい!』



『最近魔女の犯罪が増えてますねえ』

『魔女の方々は就職、学校、その他色々な所で差別されてるって言うけどさ、本人にも問題あるんじゃないかね』

『人間と体の作りが全然違うんだから、一緒にしろったって無理でしょ』

シャルロッテ「…」ポチッ

『はい、ほむほむの踊り食い!』

『うお~美味そうだな。さっそく…』

『ほむー!ほむー!』

『いっちゃいましょうか!』バクッ

『ほむー!ほ…』

『うん、この歯ごたえと風味。流石は人間に懐くように育てるという』

『手間とコストのかかる方法で育ててるだけありますね。最高級ほむほむ!』

シャルロッテ「…」ポチッ



『大丈夫。未来の後輩に、あんまり格好悪いところ見せられないものね』

『ガオオオオオッ』

『フィロ・フィナーレ!』

『ギャアアアアアアアア』

『ふぅ、これで魔女は片付いたわ』

『マメさんかっこいー!流石魔女ハンター!』

シャルロッテ「…TVはいいや」パチッ

ほむら「そうね、私が本を読んであげるわ」



ほむら「ブロッケン山に魔女が来る。刈株は黄色、早苗は緑」

ほむら「わんさと集まってきた。悪魔の大将ウリアン様は上座にござる」

ほむら「木の根、岩の根そのまた上だ。魔女は屁をひる、牡山羊はくさい」

ほむら「なあにこれ、変な歌ね」

シャルロッテ「ワルプルギスの夜っていう魔女のお祭りの歌だよ」

シャルロッテ「昔の魔女は初夏が訪れるとドイツのブロッケン山に集まってお祭りをしたの」

シャルロッテ「魔女だけじゃなくて、魔物、堕落した人間、はてまては幽霊や悪魔まで来たって話だよ」

ほむら「へぇ、随分と怖いわね」



シャルロッテ「全然怖くないよ!そりゃ人間の価値観で見ると怖いだろうけど…」

シャルロッテ「みんなで踊ったり、歌ったり、人間のお祭りとやる事は変わらないよ」

シャルロッテ「でも今は魔女がブロッケン山に集まるのは禁止されちゃった」

シャルロッテ「何か悪い企てをするんじゃないかってね」

ほむら「そうなの…」

ガチャ

シャルロッテ「あ、お母さん帰ってきた!」



恵方巻き「帰てきたわよ。今日もほんまにしんどかったよ~」

シャルロッテ「お疲れ様、お母さん」

恵方巻き「ほむちゃんと仲良く出来たか?」

シャルロッテ「もちろんだよ!ねえほむらちゃん」

ほむら「ええ、シャルロッテ」

恵方巻き「そりゃ良かったなあ。今日は豆腐ハンバーグやで。楽しみにしとき」

シャルロッテ「豆腐ハンバーグ?やったあ!」



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恵方巻き「私の娘、今日どんな様子だった?」

ほむら「とても嬉しそうだったわ。でも…」

恵方巻き「でも?」

ほむら「魔女であることにコンプレックスを感じている。そんな感じがした」

恵方巻き「ふぅむ、あの子普段はそんな様子見せんかったのに」

恵方巻き「あの子な、ずっと一人ぼっちやったねん」

恵方巻き「ほむほむと遊んだり、休日は私と遊んだりしたけど」

恵方巻き「同年代の子のツレが欲しかったねんね。アンタがここに住むって聞いたときは」

恵方巻き「めっちゃ嬉しかっただろうね」

ほむら「人間の友達は…」

恵方巻き「そんやの無理に決まてんかとちがか。連中はわたし達をいまだに化け物と思てんから」

ほむら「…」

恵方巻き「やさかいな、ほむちゃんには感謝してんか」
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