その1
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homuhomu_tabetai
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めがほむ「ホムゥ・・・」タメイキ
最近うちのめがほむは、窓から外を眺めてばかりいる。
めがほむ「・・・・カナメサン、ミキサン」
野良である友達の事が気になって仕方ないのだろう。
以前は毎日のように遊びに来ていた彼女たちは、ここ一週間ほど姿を見せていない。
季節は冬である、温室で過ごしているめがほむは何ともないが、
通常、野生のほむ種なら冬篭りをしている時期である。
野良である彼女たちも、おそらくそれに近い状態だろう。
外の気温は氷点下に近い日もある。そう易々と外に出られる訳がないのだ。
めがほむ「・・・・・ホムム」
野良の世界は厳しい。
元野良だっためがほむは、それを恐ろしいほど知っている。
それが故に、姿を確認できない友達のことが心配なのだろう。
めがほむに友達が出来たのは一ヶ月ほど前、私がこのめがほむを拾って間もない頃であった。
家の庭でめがほむが日向ぼっこをしていると、その友達が現れたのである。
野良まどまど「マドー・・・マドン!?ホムラチャン!!」
野良さやさや「サヤ?・テンコーセー!?」
めがほむ「ホミャ?・・・」ダアレ?
食べ物を探す途中に、家の前をたまたま通りかかったようだ。
三匹は仲間思いなほむ種だけあってすぐに打ち解けた。
まどまど「マドーマドマドッ」ワイワイ
さやさや「サヤサーサヤァ」ガヤガヤ
めがほむ「ホムーホムホム」キャッキャッ
うちのめがほむは、拾ったときから足が不自由であった。
自分では外で遊べないめがほむを気遣ってくれたのか、毎日家に寄り、めがほむの話し相手になってくれていたのだ。
私はこのめがほむ一匹しかほむ種を飼っていない。淋しい思いをさせてしまっていたかもしれない。
私はめがほむが世話になっているお礼に甘栗をあげた。
まどまど「マド・・・マドォ?」クレルノ?
さやさや「サヤァ・・・サヤサァ」コンナニタクサン
「ああ、うちのめがほむが世話になってるお礼だよ。」
まどまど「マドォ、マドマドー」ペコペコ
さやさや「サヤサヤ、サヤァ」ペコペコ
あのときは二匹は何度も頭を下げてお礼を言った。
いくらほむ種でもここまで礼儀正しいものなのかとわたしは苦笑していた。
考えてみれば冬も始まった頃だ、大きな群れに属していない二匹は碌なものを食べていなかったかもしれない。
栗は貴重なご馳走だったのだろう。
(余談であるが、ここはあすなろ市である。見滝原ほど野良のほむ種は生息しておらず、群れも少ないのだ)
やはり友達が気になるのだろう。もう5時だというのに窓の外を眺めていた。
「・・・・」
めがほむ「ホムゥ・・・」
「大丈夫、春になったらまた会えるさ。」
めがほむ「ホム?」ホントニ?
「ああ、暖かくなったらみんな出てくる。それまでの辛抱だよ」
めがほむ「ホムー」
そう言うとめがほむは少し安心した表情を見せてくれた。
「さあ、そろそろご飯にしよう」
ほむほむ「ホムン」ウン
そういってめがほむを運ぶため、手に乗せようとした。
その時だった
マドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ
悲鳴が聞こえた、間違いなくまどまどの
慌てて外を見る
まどまど「マドッ、マドォォ」
仔まどさや「マリョォォォ、チャヤァァァァァァ」オカーサーン、コワイヨーー
必死で走るまどまどが居た。間違いない、友達のまどまどである。
子供がいたのか仔まどと仔さやもいる。
そして
野良猫「フシャーーーー」
さやさや「サヤッサヤッサヤアアアアアアアアアアア」ケンフリマワシ
家族を守るため、猫と戦っているさやさやが居た。
まどさや一家の冬篭りは順調に進んでいた。
雨風がしのげる土管が見つかり、捨てられていたマフラーも拾ってきた。
食料の蓄えは心許無かったが、一家が冬を越せるだけの栗を優しい人にもらえた。
仔さや「マリョマリョォン」アッタカアッタカ
仔まど「サヤサヤ」モグモグ
まどまど「マドォ、マドマ-ド」コレナラフユヲコセルネ
さやさや「サヤヤァ、サヤサヤ」ソトニデナクテモ クラセルヨ
もう何も怖くない
そう考えていた時だった