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その2

最終更新:

homuhomu_tabetai

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トテテテテ・・・
外で物音が聞こえた

野良生活の長い親まどさやはすぐに理解した。すぐそこに自分たちより大きい動物がいる。
そして人気のない空き地に来る生き物である、それは自分たちに友好的な「人間」という動物ではない。おそらく犬か猫。
もしかして自分たちの持っている甘栗の匂いで釣られて来たのかもしれない。そうなるとここに動物が来るのは時間の問題である。
仔達も、親の発する緊張から非常事態であることを読み取っていた。


まどまど「マドォ・・・」ドウシヨウ・・・
さやさや「サヤァ・・・サヤサヤッ」トニカク・・・ヒナンシヨウ

もっと大きな群れであれば応戦という選択肢もあったかもしれない。
しかしこの一家は大人のまどさやが一匹ずつ、あとは子供である。
逃げるしかない。

まどまど「マドマド、マドン?」コドモタチ ジュンビハイイ?
仔まどさや「マリョッ、チャヤァ」ウン
さやさや「サヤサヤ・・・サヤァッ」ソレジャア、イクヨッ

一家は土管を飛び出し一斉に走り出した。



一家は土管のあった空き地を一気に走りぬけた。
しかし不幸なことに外に居た動物「野良猫」は、栗などに見向きもしない。
走り抜けていったまどさや一家に興味を示したのである。
野良猫がまどさや一家に向かって走り出した。


必死に逃げるまどさや達とそれを追いかける野良猫。
しかし体の小さな彼女らが大きな猫から逃げ切れるはずもない。
空き地から出てすぐに距離を詰められ、ついに

仔まど「ミャロッッ!?」

一家で一番足の遅い仔まどが猫に押し倒されてしまった。

まどまど「マドオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ」

目前の事態にまどまどが悲鳴を上げる。

さやさや「サヤアアアアアアアアアアアアアア」ケンツキサシ
野良猫「ニャッ!?」

すぐさまさやさやが野良猫に剣で立ち向かった。
さやさやにもよく分かっている、敵うはずもない相手であると。
しかし仔供を見捨てられるはずがない。

野良猫「フシャーーーー」
さやさや「サヤッサヤッサヤアアアアアアアアアアア」ケンフリマワシ

さやさやは必死に剣を振り回した。
勝てるはずはない。けど、自分は剣を持っている。
これまで精々虫程度しか倒したことはない。あんなに大きな動物を斬れるか分からない。
それでも当たれば痛いはずだ。
運が良ければ猫が怯んで逃げるかも知れない・・・


野良猫「ニャッッッ」ネコパーンチ
さやさや「サギャッ!!」


しかし、さやさやはあっさり突き飛ばされてしまう。
やはり大きさが違いすぎるのである。
ボクシングでも体重が5キロ違えば試合にはならない。それは公開処刑となる。
10%程の体重の違いでそれであるのに、さやさやと猫の体重差は10倍はあるかもしれない。
既に武器でどうにか出来る範囲を超えているのだ。

まどまど「マドオオオオオ、サヤカチャアアアン」サヤサヤアアアアア
仔まどさや「マリョオオオ、チャヤアアアア」オカーサーン

まどまどと子供達が叫ぶ

さやさや「サ・・・サヤッ」

剣を杖にしてフラフラになりながらも立ち上がるさやさや。

さやさや「マドカァッ、サヤサァッ」マドマドッ、コドモタチトニゲテ

せめて家族が逃げる時間だけでも稼げれば・・・

野良猫「マァーオ」

じりじりと猫が近づいてくる




「ティロ・フィナーレッッッ」

ねこさやまどちゃやまりょ「!!?」



突然響いた野太い大声に皆がそちらを向いた。塀の上だ

そこにはあのめがほむの飼い主が居た。



猫という生き物は、自分より高いところにいるものに対しては弱い。


先ほどの野太い掛け声「ティロ・フィナーレ」

そして太い首、厚い胸板、逞しい腕、大木の様な脚、

セーターとジーンズの上からでも分かる強靭な肉体

格闘技とウエイトトレーニングによって作り上げた自慢の肉体で

塀の上での仁王立ちである

野良で生きてきた猫が、気付かぬ筈がなかった

「自分の敵わぬ相手である」と



悟った野良猫は、すぐさま踵を返し、走り去っていった


ティロ・フィナーレ(仁王立ち)完了である



猫が去った。自分達は助かったのだ。

さやさや「サ・・・・サヤァァァァ・・」ヘナヘナヘナ

そう思うとさやさやは一気に力が抜けたようだ。
まどまどと仔達がさやさやに駆け寄る。

まどまど「マドッ、サヤカチャーン?」サヤサヤッ ダイジョウブ?
仔まど「マリョォォォォン」ウェーーン
仔さや「チャヤァァァァ」コワカッタヨー


そしてもう一匹・・・

めがほむ「カナメサン、ミキサン、ホムーー」

うちのめがほむである。
部屋に置いてきてしまっていたが、どうやら自分でほむ用玄関から出てきたようである。
不自由な足を引きずりながら、友達のもとへ歩いていく。
久しぶりに会えた、無事でよかった、助かってよかった
そんな気持ちでごっちゃになっているのだろう。

めがほむ「ホビャァァァァァァァァァァァン」ウェーーーーーーーン

なんか仔まどさやより激しく泣いている気がする・・・・

その後、しばらくめがほむ達は再会を喜び、生まれた仔達を紹介したり、いろいろと話していたようだ。
一週間。人間には短くてもほむ種には長過ぎる時間だ、積もる話もあるのだろう。




しばらくするとめがほむが私のもとへ近づいてきた。

めがほむ「ホムム、ホムホムゥ・・・」ゴシュジンサマ、アノネ・・・



めがほむの頼みを聞いた後、私達はみんなで家に入った。

明日は帰りに仔供用のほむほむフード買ってこなきゃ・・・

そんな事を考えながらいつもより騒がしくなったコタツの中に入った。

めがほむ「ホムムン」ワタシタチ
まどまど「マドマード」モウトモダチジャナクテ
さやさや「サヤァ、サヤサヤ」カゾクナンダネ
仔まどさや「マリョリョォ、チャヤヤ」コタツヌクヌク





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