熊
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homuhomu_tabetai
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作者:GI57fEBYo
773 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします(愛知県)[sage] 投稿日:2012/01/31(火) 00:39:19.62 ID:GI57fEBYo
これは食物連鎖の底辺に位置しているほむほむたちの、
長年による虐待、殺戮の経験から生存への知識を得たあるほむほむとまどまどの番いの物語である
このほむまどの番いはかつて住んでいた何万もの野良ほむほむたちの住むコロニーをある少女に襲撃され、その後の数匹の生き残りのものの子孫だった
命からがら運良く生き延びた少数のほむほむたちは一目散に逃げ、街はずれの林の中に落ち着き、
現在のほむまどの二匹を残したのだ
ほむほむ「ホムッ!ホム!」ゴハンダヨ!
まどまど「マド!」アリガト グテー
どうやらこのまどまどは新たな生命を授かっているようだ
このままいけばこの安穏の地でまたほむほむたちのコロニーを展開していけるのかもしれない
お腹の張り具合からすると3日目ほどだろう
お腹の中にいる仔ほむと仔まどたちが時々元気そうに動いていて
もうすぐ生まれてきそうだ
まどまど「マドドン…」サスサス
ほむほむ「ホムムン、ホム!」モウスグウマレソウダネ!
―――――――ガサガサ!
そんな中に突如、ほむほむとまどまどの目の前に一匹の熊が現れた!
ほむほむ「ホムゥーーーーーー!!!?」アタフタ
まどまど「マ、マドドッ!!!」オチツイテ!
初めての動物との遭遇に半狂乱になったほむほむ
だがまどまどはそんなほむほむとは正反対に冷静だった
そう、まどまどたちは先日を生き延びてきた親ほむから生存の極意を教えてもらっていたのである!
ほむほむ「ホ、ホムッ!ホムゥ……」バタッ
まどまど「マド……」バタリ
冷静なまどまどに気づいたほむほむはその極意を思い出し、ほむまどの番いはそれを実行した
ほむほむ「……ホム」シーン
まどまど「……マド」シーン
そう、ほむほむたちはいわゆる『死んだふり』をしたのだ!
利己的、傲慢、我が身良かれのまさに無能のほむほむたちの生物の生存競争に対抗しうる
擬態能力をついに会得した瞬間であった!
ほむほむ「…ム?」
まどまど「…マド?」
完璧な死んだふりをしているほむほむたち
これでこの場は何の害もなく逃れられる、そう考えていたのであろう
が!
野生の熊は歩みを止める気配はまったく無い!
ほむほむ「ホ、ホム……」オカシイ
まどまど「マデョ!」シー!
予想もしない状況に焦りを感じ始めるほむほむたち
それでも自分たちの擬態は完璧だと信じて、無防備な姿を餌を求めやってきた熊に晒し続ける
そしてほむほむたちの目の前に来た熊はそのままほむほむたちを鋭い爪で切りつけた!
ほむまど「ホビャアアアアアアアアア!!!!??!?」「マギャアアアアアアアアア!!!!??!?」ザシュウウ!!
無惨に切りつけられたほむまどの番い
当たり前だ、熊に死んだふりが効かないなど今時幼稚園児でもわかるだろう
仔ほむたちを身籠っていたまどまどは腹を綺麗に裂かれ、
中の仔ほむたちは急激な温度の変化に襲われてしまう
仔ほむ「……ホ、ホミュ…」ブルブル
仔まど「マデョ…」コヒューコヒュー
まどまど「マ、マギャ……ァ……」オナカガ…
ほむほむ「ホ…ホビャ……」コドモタチ…
熊による一撃で瀕死の状態に陥ったほむまどの番いと仔ほむ、仔まどモドキ
だが野生の熊は威嚇をやめようとしない
最も、ほむほむたちにとっては生命に関わるほどの威力なのだが
ほむほむ「ホギャァァァアアアァァォアアア!!!!?!?!?」ザシュゥウウ!! アシガァアアーーーー!!!?
まどまど「マッギャァァァアア!!!!?!?」グシュッ!!
仔まど「マギャッ!?」ズシュッ!!
仔ほむ「ホミャッ!!」ブシュッ!!
仔ほむまど「「……」」グテッ
まどまど「マ………マドォーーーーー!!!!!」コドモタチーー!!
ほむほむ「ホ……ホヒ…」ドウシテ…
今の熊の一撃はまどまどの腹の中の仔ほむほむたちに直撃、
当然仔ほむと仔まどはそれによって絶命した
ほむほむは足と胴体が切り離され、
まどまどは腹が今にも千切れんばかりなほど肉を抉られている
ほむほむ「ホ……ホ…」ピクピク モウダメ…
まどまど「マ、マド……ド…」ドクドク コドモタチ…
子供を失ったほむまどの番いは
絶望と身の引き裂かれるような
いや、実際に肉体を引き裂かれた激痛により確実に憔悴していき
やがて野生の熊に喰われて死んだ
こうして一つのコロニー内のほむほむたちが惨殺され、決死の覚悟で得た唯一の希望
それはわずか5分ほどの時間で無駄となったのであった
おわり
- 素晴らしいね
この呆気なさ
人が虐待しなくてもこういう話は面白い