雨…
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homuhomu_tabetai
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作者:ArLgkdbt0
627 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2012/08/18(土) 17:27:18.12 ID:ArLgkdbt0
「…ホムー…」Zzz…
「…ホミュー…ン…」Zzz…
「うーん…幸せそうな顔で寝やがって///かわいいなぁ…///」
俺は水槽の中の寝床で眠っている親子のほむほむを見ている。仔ほむはしっかりとほむほむにしがみついて眠っている…。
こいつらを拾ってきた時の事を思い出す…あの時もこんな風にほむほむにしがみついていたな…。
この二匹を拾ったのは三日前…強い雨が降りしきる夕方の事だった…。
~~~~~~~~
「ホムゥゥゥゥ…」「ホミャァァァァ…」…ザー…ザー…
「…ん?…どうしたんだ?あんな道路の上にほむほむが居るなんて…」…ザー…ザー…
傘を差して帰り道を急ぐ俺の目に道路の上に居るほむほむが映った…大きさから見て恐らく親子だろう…。
クルマに潰される危険があるので…ほむほむ達は基本的に道路には近づかないのだがその親子は違っていた…寄り添ってなにかをやっている…。
「…あ!?危ない!!」
ブォーン…
「ホムァアァ…」「ホミュウゥ…」ゴロゴロー…
「…ふぅ…轢かれなかったか…ギリギリだったな…」…ザー…ザー…
親子の至近距離をクルマが通り二匹は風圧で後ろに飛ばされた…コロコロと転がったがすぐに立ち上がり…また道路に走り出る…。
「…また行くのか…なにをやってるんだ…?」…ザー…ザー…
…俺はそっと二匹に近づいた…。
「…ホムゥゥゥ…」ポロポロポロ… セッセセッセ…
「…ホミャァァァ…」エグエグ… ペタペタ…
二匹のほむほむは道路にしゃがみこんで何かを必死に小さな手で集めているようだ…よく見ると…ナニかをかき集めようとしている…。
「ホムゥゥゥ…マドカァ…」ポロポロポロ… セッセセッセ…
「ホミュゥン…ホミュミュー…」グスグス… グイグイ…
「…あ…この色…集めてるのってもしかして…まどまどの残骸…か?」…ザー…ザー…
…間違いないだろう…血や肉塊は雨でほとんど流されてしまっていたが、まどまど特有のピンクの髪が流されずにへばりついている…。
この二匹は、何らかの理由でクルマに轢かれたまどまどの遺骸を集めていたのだ…ほむほむは仲間や番をとても大切にする生き物だから…。
…まどまどが轢かれてかなりの時間が経っているのだろう…もうほとんどまどまどの形跡は流されてしまっていた…この大雨だ…仕方ない…。
それでも必死に這いつくばって集めている…二匹のそばには仔ほむの半分ぐらいの大きさの、小さな黒ずんだ塊が出来ていた…。
「…ホム…ホムー…」キョロキョロ… ポロポロポロ…
「…ホミュ…ミュ…」キョロキョロ… ポロポロポロ…
もう道路には、集めるべきまどまどの欠片が無くなってしまった…すると、二匹は集めた塊をこね始める…。
「…ホムー…マドカァ…」コネコネ… ポロポロポロ…
「…ホミャァ…」コネコネ… ポロポロポロ…
…泣きながらひたすらこねる…ほむほむ達が番や肉親を事故などで失った時に起こす行動だ…俺はじっと見ていた……その時!!
パッパァアアアー!!…ブオォォォー…
「うおっ!?…危ねー………俺が轢かれるとこだった……あ!?」…ザー…ザー…
…バシャーン…
「ホマァアアァァァーッ!?!?」「ホミャアアァァァーッ!?!?」バシャー… ゴロゴロゴロー…
…俺の横を走り抜けたクルマが水溜りの水を勢いよく跳ね上げた…その水はほむほむ達を襲い…二匹はまた吹っ飛ばされた…。
「…ホ…ホム…」ブルンブルン!! テテテ…
「…ホミャア…」プルンプルン!! トテテ…
…親子は被った水を身震いして落とし、またさっきの塊の所に戻ろうと走る…しかし…。
「ホムッ!?!?…ホムムッ!?!?」キョロキョロ…
「ホミャッ!?!?ホミャミャー…!?!?」キョロキョロ…
…まどまどだった塊は…水と一緒に流されてしまっていた…もう見つけることは出来ないだろう…。
「…ホムゥ…ホムホムゥ…」エグエグ…
「…ホミュラチャ…」グスグス…
…肩を落とし…抱き合って泣く二匹…俺は驚かせないようにゆっくりと近づいた…。
「…残念だったな…家族…だったのか?」…ザー…ザー…
「ホムッ!?!?…ホ…ホムー…」ビクッ!? …コクン…
「…ホミュ…ホミュゥ…」ビクビク…ギュッ…
ほむほむは、びくっとしたが特に逃げようともせず…頷いた…半ば放心状態だったのだろう…仔ほむがほむほむにしがみつき隠れるようにして俺を見上げる…。
…それを見て俺の中に…不思議な感覚が芽生えた…普段なら『じゃあな』で見捨てるのだが…口から出たのは別の言葉だった…。
「…こう雨が降ってたら…お前達も大変だろう?…よければ…俺の飼いほむにならないか?」
「ホッ!?!?」パチクリ
…突然の俺の申し入れにほむほむは戸惑う…仔ほむはまだ後ろで俺を怯えた目で見ている…。
「もちろん…お前達が良ければだけど…どうだ?」…ザザー…ザー…
「…ホムー…」チラッ… …ザザー…ザー…
雨がさらに強くなってきた…親子は今は俺の傘の中に居るので雨は当たらない…ほむほむは降りしきる雨を見る…そして…。
「…ホムホムー…」ナデナデ…
「…ホミャ?…ホミュ…」…コクン…
…仔ほむの頭を撫でながら声をかける…仔ほむは頷き…。
「ホムムン…ホムッ!!!…ホムホムー」ペコリ
「ホミュン!!!」ペコッ
二匹そろって俺に頭を下げた…話はついたらしい…。
「そうか、良かった…。んー…それじゃあ…ここに乗ってくれないか?」フワッ…
俺はポケットからハンカチを取り出して手に広げ親子に差し出す…ほむほむが先に上り心配ないことを確かめてから仔ほむに手を伸ばす…。
「ホムンッ!!!」グイッ!!
「ホミョッ…」ポテッ!! コロリン…
「転げちゃったな///そのままそのハンカチで濡れた身体も拭くといい…」…ホムー///…ホミャー///… コロコロ…フキフキ…
…俺は手に二匹を乗せて帰り道を急いだ…結構濡れてしまっていたので少し寒い…帰ったらこいつらと一緒にシャワーだな…。
「終わり」
- どこが残酷なんだ?
普通だろ?あと愛で寄りって書いとけよ