ほむほむスイッチ
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homuhomu_tabetai
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作者:Ajm1BD4r0
665 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2012/06/08(金) 00:44:58.46 ID:Ajm1BD4r0
自宅。それは、退屈な日々の勤務から開放されるための俺の大切な場所。
今日もやっとくだらない仕事から解放された。
明日は待ち遠しかった休みだ。せっかくだし昼過ぎまで寝るか。
そしてピタ○ラスイッチのDVDでも見ながら酒でも飲んでいよう。
そんな我ながら小さな幸せを考えながら、部屋の鍵をあける。
男「ただいまー」
誰の返事もあるわけがないと知っていながら、声をかける。
????「ホムホムー♪」オカエリー♪
ん?
俺はほむほむを飼ってなどいないはずだ。
だとしたらどこから声がした?
答えは、リビングにいた。
ほむほむ「ホムー?ホムホムー?」ゴハンニスル?オフロニスル?
野良のほむほむが部屋に忍び込んできやがっていた。
ほむほむ「ホムホムッ……」ソレトモ……
部屋の窓が開いていたことに気づく。
小窓だから泥棒は入らないだろうと油断していたが、まさかほむほむが入ってくるとは……
ほむほむ「ホ・ム・ッ?///」ワ・タ・シ?
何をいっちょまえに顔を赤らめてやがる。お前は俺の嫁でもなければ飼いほむでもないのに。
ほむほむ「ホムッホムホムゥ……?」ドウシタノ……?
見れば、カーペットの上は土で汚れ、生ごみが散らかっている。
元からきれいだったとは言えないが、それでもここまで酷くはない。
ほむほむ「マ・ド・カァ?」ア・ナ・タ?
ぶちっ。
勝手に家に忍び込まれて散らかされた上、俺のことを番扱いときた。
確かに彼女もいないが、それでもこんな畜生なんか願い下げである。
ほむほむ「ホムー?ホムホムホムゥ?」ドウシタノ?ゴハンサメチャウヨ?
ご飯とはそこらに転がっている生ごみのことなのだろうか。
1ヶ月前に特売だったキャベツの葉が変色したまま転がっている。ごめんなさいキャベツ農家のおじさん。
ほむほむ「マドカァー?ホムホムッ?」アナター?キイテルノ?
また番扱いか。
もう辛抱ならないので潰すことにしよう。
だが、普通に潰すのも面白くない。
何か、画期的な方法は……
そうだ。ピタ○ラスイッチがあるじゃないか。
都合のいいことに、あの装置は身近なもので作られている。再現もしやすいはずだ。
そうと決まれば明日は早起きして作業しよう。そして、このうざったいほむほむを潰してやろう。
ほむほむ「ホムッ!ホムホム、マドカァ!?」モウ!キイテルノ、アナタ!?
喧しいほむほむを持ち上げて、背の高い花瓶に入れておく。これで脱出はできない。
ヒューーードスッ
ほむほむ「ホムゥーーーホムッ!?」オトサレタ
死なないようにキャベツだけ入れておこう。1枚だけだが、1日だけなら死なないはずだ。
ほむほむ「ホムホムッーマドカァー」ダシテヨーアナター
だから番じゃないって。
ほむほむはいつまでも泣き喚いてるが、無視して寝床に着く。
いつもより気持ちよく眠れる気がする。
―翌日・朝―
会社へ行く時より早く目が覚めてしまった。
しかも目覚めが心地いい。朝日ってこんなにいいものだったのか……。
ほむほむ「ホムホムゥ……マドカァ……」ダシテヨゥ……アナタァ……
ほむほむは泣き疲れたのか、すやすやと眠っている。
そっちのほうが静かでいいな。一番いいのはいないことなんだが。
さて、作業を始めよう。今回は簡単な構造でいいか。
床からテーブルの上に向かってタコ糸を引っ張り、その先にミニカーを吊り下げる。
テーブルの上には、ライターやらマッチ箱やらをドミノ状に並べる。
その先にスーパーボールを置き、机から落ちるようにする。
落下地点には紙コップをつけたシーソーを置いておき、反対側に重しを乗せタコ糸を結ぶ。
タコ糸は照明を滑車がわりにして、反対側に読み終わった雑誌を吊るす。
雑誌の落ちる場所は最初のタコ糸が床についている場所。
こうすれば、最初のタコ糸を切れば、ミニカーが滑り落ちてドミノを倒し、スーパーボールがシーソーを傾けて、雑誌がその場に落ちてくる。
手の込んだ自殺道具みたいなものだ。ほむほむスイッチ、とでも名づけようか。
それでは早速、この装置の史上初の被験者となるほむほむにご登場願うことにしよう。
花瓶を傾け、転がってきたほむほむを落とさないよう捕まえる。
ほむほむ「ホムッ……ホムホムゥ、マドカァ♪」ウワァッ……オハヨウ、アナタ♪
男「おはようほむほむ。さて、君は勝手に僕の家に入ってきたんだけど、そのことで何か謝ることはないかな?」
ほむほむ「ホムゥ?ホムホームホムゥ、マドカァ」ナンデ?ダッテワタシトアナタノイエジャナイ
やはり低脳か……害虫なら仕方ないか。
男「そうだね。でも、僕と君はまだ人間界の結納の儀式をしていないじゃないか。」
ほむほむ「ホムゥ?」ギシキ?
男「そう、儀式だ。それをしなくちゃ人間同士でも夫婦と認められないんだ。もうその準備はできているけど、やるかい?」
ほむほむ「ホムッ!」ヤルッ!
男「いい返事だ。じゃあ連れて行くね。」
何の疑いもなく、俺の適当な嘘に応える。人間の女もこれくらい純真ならいいのになぁ。
装置を倒さないように慎重に進み、そっとスタート地点にほむほむを置く。
男「じゃあ儀式の説明をするね。まずほむほむにはこのタコ糸を切ってもらう。そうするとテーブルの上で機械が動いて、上にある雑誌から花吹雪が降ってくる。そうすれば儀式は終わり、僕と君は晴れて夫婦になれるんだ。」
我ながらよくもまぁこんな嘘が堂々とつけるものだ。
ほむほむ「ホムッ!」ワカッタ!
簡単に信じてるし。
男「じゃあこれでこの糸を切ってくれ。あと、機械の関係で1分くらい時間かかるから、それまでそこで待っててくれないか?」
ほむほむ「ホムゥ」ウン
男「それじゃあ、切って!」
俺の声が早いか切るのが早いか、迷いなくタコ糸を切るほむほむ。そんなに俺と番になりたいか。気持ち悪い。
切れたタコ糸に繋がれたミニカーは、順調にドミノを倒していく。ちなみにこの様子はほむほむには見えていない。テーブルの上だからね。
ほむほむ「ホムゥホムゥ」ドキドキシテル
ドミノがスーパーボールを押す。スーパーボールがテーブルから落ちる。
シーソーが傾き、最後のタコ糸が取れる!
ほむほむ「ホムゥホム『グチャァ!!』ホビッ!?」
やった!成功だ!
計画通り、雑誌はほむほむの上に落ちた。どきどきして上を見ていなかったほむほむは、何が起きたかわからなかっただろう。
雑誌をどけると、まるで駆除に成功したゴキブリのようにつぶれているほむほむの身体があった。
ほむほむ「」
息があるかわからないが、汚らしいのでゴミ箱に投げ込む。こういう時のコントロールって素晴らしいよな。
さて、ほむほむ潰しが終わって部屋を見直すと、やっぱりどこも汚い。
ほむほむに汚される前からのごみも相当たまっている。
男「よし、今日は一日中掃除でもするか!」
この日、俺はとても上機嫌で部屋をきれいにすることができた。
ありがとう、ほむほむ。君のおかげで掃除する気になれたよ。
―ゴミ箱の中―
ほむほむ「ホ……ホムゥ……マドカァ」ド……ドウシテ……アナタガクッ
おわり
- 結局この野良はどういった理由でこんな言動をしたんだろう?