花になった仔ほむ
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homuhomu_tabetai
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作者:qWj23uzIO
805 名前:VIPにかわりましてNIPPERがお送りします[sage saga] 投稿日:2012/07/11(水) 04:02:35.86 ID:qWj23uzIO
おやおや、仔ほむが穴を掘って何かを埋めていますね。
「ホッミュ ホミュミュ ホッミュ ホミュミュ」 ホジホジ ポイ ペタペタ
何を埋めたのか気になりますね。ちょっと掘り起こして見てみましょうか。
おっと、先程の仔ほむが戻ってきてしまいましたね。何かを抱えているようですが……
「ホムムムムゥ」 ヨチヨチ
「ホーミュホーミュ」 チョロチョロ
木の実の殻に汲んできた水を先程の場所に掛けているようですね。
ふむ、何かの種を蒔いたという事でしょうか。
「ホミュホーミュ」 ナデナデ
地面を撫でていますね。「早く大きくな~れ」とでも言っているのでしょう。
しかし外敵に見つかり難くする為に選んだと思われるこの様な陽の当たらない場所は育成環境としては不適切な気が……
仔ほむが抱えられる水の量もたかがしれていますし。
ふむ、これも何かの縁。頃合いを見計らって挿し芽をしてあげましょう。
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「ホミャァ」 ワクワク
困りましたね。こう何度も何度も種のチェックに来られては挿し芽をする隙がありません。
定期的な水やりだけにしてくれるとありがたいのですが、それ程楽しみにしているという事でしょう。
ふぅ、明日は休みですし、深夜にでも植えるとしますか。
ふぁ~、久しぶりの夜更かしが仔ほむの為とは、我ながら物好きですね。
埋められていた種とは違う種類になってしまいましたが、きっと喜んでくれるでしょう。
━━ 朝
「ホッ!! ホミャミャ!!」
「ホッミュミュ~ン♪」 ピョンピョン
おやおや、あんなに飛び跳ねて。ここまで喜ばれると何だか申し訳なくなってしまいますね。
ここから先は干渉せずに、仔ほむ自身の手で育てさせる事にしましょう。
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「ホ、ホビャァ…」
あららら、やはり枯れてしまいましたか。
しかしこれも貴重な体験です。仔ほむも一つ大人になったことでしょう。
「ホミェェエェエェェン!! ホビェェェエエェェン!!!」 ゴロゴロ
とは言えここまで泣かれると……
仕方がない、乗りかかった船です。代わりを植えてやりましょう。
今回はある程度育った苗を植えて、しっかりと肥料もあげたので大丈夫でしょう。ついでにミズゴケも。
仔ほむが諦めずに明日も見に来てくれると良いのですが。
━━━ 朝
「ホミュゥ… ホミャ!?」 トボトボ
「ホミャミャミャ????」 パチクリ
「ホッホビャァァァアアアァァァァアァ!!!! ホォミャァァアアアァァアアァァァ!!!!」 ゴロゴロ
おぉ、コロコロと表情が変わって面白いですね。しかし何故絶叫しながら転がっているのでしょうか。
「ホミュミュゥ♪」 チョロチョロ
早速水をやってますね。元気が出た様で何よりです。
しかし肥料の上を転がったせいでかなり汚れているので、巣に帰ってからイジメに遭わなければよいのですが。
仔ほむに上を転がられたミズゴケが大丈夫な様でしたらもう一種類挿し芽をしておきましょう。
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「ホミュミュ… 」 クンクン
「ホミャミャア」 ナデナデ
あの様子からするとやはり巣で何か言われたようですね。
この苗を支えに頑張るのですよ。そして綺麗な花を咲かせて巣の仲間を見返してやりなさい。
さて、臭いの少ない肥料を探しますか。
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━
「ホミャミャ」 ツンツン
「ホミャ~♪」
ふむ、添え木としては十分に育ちましたね。
あまり陽が当たらないのが気掛かりですが、そろそろ挿し木をしましょう。
湿度を保つために定期的に散霧しないといけませんね。
あとはこの特別な肥料を信じましょう。
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━
「ホミャア? 」
「ホミュミュ」 チョロチョロ
おぉ、挿し木をしたとはいえ、もう蔦の先に袋ができているとは。さすがはQB印の特別な肥料といったところでしょうか。
見慣れない植物にも分け隔てなく水をやる仔ほむの素直さにも感謝しなければなりませんね。
仔ほむが帰ったら葉の間引きをしておきましょう。
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━
「ホムム?」 ツンツン
「ホムホーム」 ナデナデ
見慣れない壺状の葉も気にはなるようですが、綻び始めた蕾の方により興味が向いているようですね。
種を埋めた時にはまだ幼い仔ほむだったのに、もう立派なほむほむになっているのはあの肥料の影響でしょうか。
苗に変化がある度に絶叫しながら転がっていましたから、摂取していたのかもしれませんね。
この様子なら明日には花が開いている事でしょう。ここまでよく頑張りましたねほむほむ。
━━━━
おや、ほむほむがいませんね。
花を見せる為に巣の仲間を呼びに行っているのでしょうか。少し待つとしましょう。
遅いですね。普段なら3回目のチェックが終わる頃の時間だというのに。
今のうちに昼食を済ませてしまいましょう。
「ホ… ム…… 」
━━━━
結局昨日はほむほむは来ませんでしたね。
あれだけ花が咲くのを楽しみにしていたというのに、どうしたのでしょうか。
「ホ… 」
ん?今何か聞こえた様な……
まさか……
「」
あぁ、もう大部分が溶けてしまっていますね。ほむほむなら大丈夫だろうと思っていたのですが……
蛙や小鳥が発見された例もあるくらいですから、ほむほむが嵌る事も十分に有り得る事でしたね。
う~ん、育てておいて言う事ではありませんが、中にボウフラが湧かれると厄介なので処分してしまいましょう。
ワシントン条約が規制している対象は野生種なので、庭の片隅で育てたこれをどうしようと問題ないですよね。
しかし、ほむほむが文字通り一所懸命に育てた花を捨てるというのも気が引けますね。巣の仲間にも見せたかったでしょうし。
ふむ、あれだけ頻繁に通ってこれたという事は恐らく巣はこの近くにあるという事でしょう。巣を探してそこに植えてあげますかね。
ネペンテスは根が弱いので慎重に扱わなければ。我ながらお人好しですね。
―――花を愛したほむほむは花になった。そしていつまでも巣の仲間達を見守り続ける事だろう。
