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封印解除作品

登録日:2026/09/23 Wed 16:03:44
更新日:2026/09/23 Wed 16:37:53NEW!
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封印解除作品とは、何らかの事情によって公開されなくなった封印作品の中から、その封印が解除された作品である。

+ 目次

■概要

封印作品は基本的に封印されたままのケースが多いため、封印解除作品はある意味特例とも言える。
問題のあった箇所の修正や、時代の変化によるほとぼりが冷める事によって封印が解除される例が多い。
また、当項目では、危うく封印される所だった作品についても扱う。


■一時期は封印されていた作品

ゲーム

  • 絶体絶命都市シリーズ
2011年のアイレム作品の一斉販売中止によってシリーズ全体が発売中止となっていたゲーム。
2014年12月に開発者の九条一馬を中心とするスタッフで設立されていたゲーム開発会社グランゼーラがアイレムより版権を獲得、4の開発再開や旧作の配信再開などが進行中である事がアナウンスされ、4はその後2018年11月に「4Plus」として無事に発売された。なお肝心のゲームの出来はというと……
R-TYPEもクラウドファンディングを経て、R-TYPE FINAL2として新作が発表された。バンピートロットなどの、ほぼ飼い殺し状態のタイトルの版権取得に対しても期待が持たれる。

  • サムライスピリッツ零SPECIAL
悠紀エンタープライズ開発の格闘ゲーム『サムライスピリッツ』シリーズの通算7作目、サムライスピリッツ零のアッパーバージョン。
2004年にアーケードで稼働を開始しシリーズ屈指の残虐度を誇る絶命奥義が話題を呼んだが、佐世保小6女児殺害事件の煽りを受け、ネオジオへの移植版で残虐描写が何の予告もなくカットされたため購入者の不満が爆発、署名運動にまで発展する騒動となった。
販売元のSNKプレイモアは残虐描写の削除に伴うバグの修正にこそ応じたものの、残虐描写を復活させる事はなかった。
バグ修正前のROMは改造により残虐描写を復活させる事が可能であり、修正前のROMの需要が急増しプレミア価格に。

そしてこの修正前ROMが海外の違法ROM配布サイトを通じてインターネット上に拡大し、実機でできないならPCのエミュレーターでプレイしようと違法入手する者が世界中で続出。
結果、ゲーマーやファンから世界一違法DLされたネオジオソフトという不名誉極まりない称号を得た事に加えて、本体やソフトへの対策セキュリティの限界がきていた事を理由に、本作をもってネオジオ本体の生産やネオジオソフト開発・移植を終了。自主規制が自社の看板ハードを潰してしまう事になった。
こうした経緯故か、シリーズで唯一オムニバスソフトに収録されないなど封印に近い扱いをされていたが、2016年になってPC移植が海外で配信され、2017年には日本でもPS4・PS Vitaで配信と、ようやく封印が解かれる事となった。

ちなみに「零SPECIAL完全版」という物も開発されていたが、こちらは卸売のビスコがプレイモアに無断で開発の悠紀に作らせた代物であり、それがプレイモアの逆鱗に触れたため今後表に出る事は皆無と言われていた(いわば権利元無許可で作った同人ゲームのような立場のため、基板が流出したら大問題になると2004年当時の公式プロブでも触れていた)。
……が、2020年6月12日配信の『サムライスピリッツ ネオジオコレクション』にまさかの収録が実現。更に2022年9月29日より、全国ゲームセンターでの稼働が開始された。

  • エイリアンVSプレデター
著作権を所有する20世紀フォックスの意向により長らく移植が行われなかったが、25年の歳月を経て『CAPCOM HOME ARCADE』に収録された。「ダークホースコミックス社との間で権利問題が発生した」という噂も流れているがデマであり、ゲーム版にダークホースコミックス社は関わっていない。
詳細はゲームに関する都市伝説を参照。

  • A
beatmaniaIIDXシリーズに収録されている楽曲。作曲者はD.J. Amuro
楽曲自体は3rd styleの頃に完成していたが、譜面が当時のユーザーの実力に対しあまりにも難しすぎると判断されたため封印。ユーザーのレベルアップを待って7th styleにて解禁となった。
曲の序盤は低速の同時押しラッシュ、中盤以降は高速の階段や乱打が続く体力譜面。今でこそ☆12入門用とか永遠の降格候補とか言われたりもするが、3rd時代の楽曲と比べると頭二つ程抜けた難易度の異次元譜面だったのである。だが5thの時点でAより難しい「V」が登場してしまったのは内緒だ

漫画

  • ちびくろサンボ
世界的に有名なトラを高速で回転させるとバターになると主張する非科学的な絵本。
かつて「黒人差別をなくす会」の手により黒人差別を助長するとされて出版社が封印していた時期がある。このせいで『ドラえもん』の「なぜか劇がメチャクチャに」に修正が入ったり、各種過去作品復刊時に「時代背景を考慮しての断り書き」がついたりした。
ちなみに封印されていた背景として、本作は著作権が不明瞭だったらしくアメリカで海賊版が多く出回り、日本に入ってきたものも本来の権利者と出版契約を結ばずにこれらの海賊版を翻訳・編集したものだった可能性があったらしい。
黒人差別についても、本来の舞台はトラの棲息するインドで黒人も出てこないのだが、権利の曖昧さから改変・アレンジが横行したのが一因。
現在ではオリジナルの挿絵を収録した灘本訳があるので、比較してみるのもいいだろう。

  • 私立極道高校
滋賀県に実在している学校名とその卒業生達の名前をアシスタントが無断で出したため封印。ちなみに本作のキャラ達は、作者の次作『激!極虎一家』に引っ越している。
単行本も長らく未収録話が4分の3を占めていたが、2012年に続編の連載に伴い全話収録の単行本が発行、解禁された。
そちらでは問題となった校名や卒業生名について黒塗り処理されている。

劇中に登場した台詞の一部が少年犯罪の犯行声名に使用されてしまったため、単行本の復刊が取りやめられたが、現在はサード・ラインによる自費出版の電子書籍で復刻されている。
なお、瑪羅門三兄弟自体は同著者の『極!!男塾』に登場している。

  • ジャングル黒べえ
藤子・F・不二雄による、南の島から日本へやって来た黒べえが魔法を使ってちょっとした騒動を巻き起こすというコメディ漫画。
後述の「国際オバケ連合」の煽りを受け、黒べえの容姿が黒人差別に繋がると判断された結果、アニメ・漫画共に自主的に絶版、封印されてしまった。
だが藤子・F・不二雄大全集で漫画は奇跡の復刊を遂げ、アニメ版もDVD-BOXで復活を果たした。

  • オバケのQ太郎『国際オバケ連合』
ウラネシア代表のバケ食いオバケ・ボンガの描写が黒人差別として「黒人差別をなくす会」から抗議が入り、単行本が回収された。作品自体も著作権絡みで原作・アニメ共に封印状態に。
その後、原作が藤子・F・不二雄大全集で完全復刊した際には本エピソードも収録、「人食い人種」のセリフには修正が入っていたが無事解禁され、2015年にはてんとう虫コミックス版が復刊された。

  • シンジュク村大虐殺/五百億円の鼡
藤子不二雄Ⓐのブラックユーモアシリーズ。A先生、著名作品含めてアナーキー作品が多すぎるよ
「シンジュク村大虐殺」はぼったくりバーに引っかかった米兵が腹いせにバーの店員を皆殺しにした後、通行人を次々に射殺していくというもの。
「五百億円の鼡」の内容は、沖縄の返還に伴い必要になる500億円を輸送する船に爆弾が仕掛けられた事を巡る陰謀劇。
両方とも米軍を侮蔑するような作品(かつ前者は実際の戦争犯罪が元ネタ)のため長らく単行本未収録だったが、2013年刊行の『藤子不二雄Ⓐ ビッグ作家 究極の短篇集』に収録された。

  • マーダーライセンス牙 第14話『罪の清算』
ドーベルマン刑事』『ブラックエンジェルズ』などで知られる平松伸二の作品。
連載当時発生した東アジア反日武装戦線モチーフのテロリストを「死刑廃止論グループに偽装」と描写したため、流石にその手の筋から抗議を受けてしまい、単行本未収録に。
後年発売した作者の短編集『地上最強の男』、並びにコンビニコミック版にて収録が実現している。後者ではタイトルを『死刑制度』に改題した。

  • 白竜レジェンド
「週刊漫画ゴラク」連載のヤのつく漫画。整備不良や作業員の被曝などの原発利権に絡んだシノギを書いている最中、福島第1原発の事故が起きたため、その章は途中で中止された。
2013年に中止になった時点から連載が再開された。そして当該エピソード最終話では大地震→シノギの舞台となった原発を襲う大津波コンボでエピソードを終わらせた

  • サザエさん『ひょうりゅう記』
番外編『別冊サザエさん』と同じ非4コマ式の作品で、『サザエさん』のエピソードの中でもとりわけ異質なもの。姉妹社版単行本の事実上の最終巻である第68巻の番外編として収録されていた。
サザエさんの都市伝説が生まれた原型というべき作品ではあるが、作中に出てきた「人喰い人種(黒人軍団)」が人種差別的かつ倫理的にもまずく、他社から出た『サザエさん』の単行本及び『長谷川町子全集』には長らく収録されなかったが、2021年11月に朝日新聞出版より刊行された復刻版第68巻にて無事収録された。
また、2018年には通常連載での未収録回の一部を復刻した『おたからサザエさん』(全6巻)も発売されている。

  • サザエさん 1952年12月8日掲載作品
男が徹夜の為だけに覚醒剤を買うトンデモない内容(オチは間違えて睡眠薬を売られてしまい、寝落ちするというもの)。
こんな滅茶苦茶な話が描かれた裏には当時の時代背景があり、戦時中には強壮剤として「ヒロポン」と呼ばれる覚醒剤が普通に流通しており、法規制されるまで普通に薬局で買える状態にあった。同時期に描かれた『似たもの一家』で伊佐坂先生がヒロポンを服用していたというのは、ファンの間では有名な話である(こちらは普通に単行本収録されている)。
だが実は、この回が掲載される1年前には既に法規制されており、作者はうっかりそれを知らずに書いてしまったのである(逆に言うと、戦後6年にも渡り覚醒剤の販売が合法的に行われていたことでもある)。掲載直後の朝日新聞にはこの事を指摘する投書も寄せられ、単行本にこの回は未収録となった。
『サザエさん』には単行本未収録作品が非常に多く存在しており大半は作者の意向によるものだが、この回は収録自体が困難であったと考えられる。
2018年に入り、サザエさんの単行本未収録作品集『おたからサザエさん』第2巻に収録され、日の目を見る事となった。

近親相姦について描いた漫画で、成人指定されてもおかしくない程性描写が苛烈な事で問題視され、東京都からは1巻と3巻が「有害図書」に指定された。
連載されていた秋田書店に通達が来た事により「都条例が施行される前に」連載終了が決定。結局最終巻である第6巻の初版が出された直後に事実上の絶版が確定した。作者の糸杉柾宏は朝日新聞からの取材を受けた際に「事実上の死刑宣告です」と落胆を露わにしていた。
糸杉はこの後も独特のアンニュイな雰囲気のある耽美系漫画を沢山手がけているが、それらが特に波紋を読んだ事は無く、中には実写映画化された作品まで存在するので、やはり近親相姦ネタはまずかったのだろう。
連載から10年経過した2018年にマンガ図書館Zに収録され、さらに電子書籍版が公式に配信(商業展開)され、封印解除となった。

  • 混血児リカ
米兵と日本人女性の間に生まれた主人公リカが裏社会の悪を成敗する、東宝で実写化もされた凡天太郎の漫画。
混血児(ハーフ)の差別的な描写を始め、過激な描写が多い事から漫画・映画共に封印されていたが、2012年から2022年3月31日にかけて漫画版がマンガ図書館Zで公開された他、詳しい時期は不明だがAmazonプライム・ビデオで映画版3作品が配信された。

  • 男一匹ガキ大将(ジャンプコミックス版の第12〜21巻)
1968~73年に少年ジャンプに掲載。漫画家・本宮ひろ志の言わずもがな名も知れた出世作。創生期ジャンプの部数拡大に大いに貢献したレジェンド的作品である。
本宮は連載中より編集部と読者からのプレッシャーに悩んでおり*1、富士裾野の大決戦のエピソードを描き切った後に一旦連載を終了した。
その直後、心機一転とばかりに時代物を描いたが大コケ打ち切り。当初より人気があった本作を無理矢理再開せざるを得ない状況に追い込まれた。
結果、あまりに展開が投げやりとなったせいか、後年単行本は「日本一のガキ大将編」まで収録の11巻まで刊行とし、作品後半部分を丸ごと封印した。
文庫版あとがきで「どうしても続きが読みたいなら、古本屋を探してくれ(意訳)」とぶちまけており、無理矢理描いた後半部分は見るに耐えないと公言している。
だか2018年、連載50年を機に自費出版の電子書籍版限定で、後半部分の第12巻以降が配信され解禁。媒体は限定だがようやく完結まで読めるようになった。
ただし、紙媒体での刊行はこれ以降も実施されていない(コンビニ販売JUMPリミックス版も同様)。

上記の号に掲載された5話分のエピソードが単行本未収録。内容は「オカルト超常現象研究会の手によりヒロインの思考がメス犬そのものと化してしまう」というもの。
商業ベースでの解禁は未だになされていないが、2021年3月には作者本人が一連のエピソードを同人誌として頒布する事で封印解除した。後に封印理由を、同時期に発生した監禁事件*2と内容が被っていたためと明かした。

今は亡きコミックボンボンにて連載されていた、円谷プロのウルトラシリーズを題材とした御童カズヒコのギャグ漫画。
連載当時にリリースされたコミックスは未収録のエピソードも多かった(単純に長寿作品であったのが大きいのだろう)が、紆余曲折を経てebookjapanにて2015年より全てのエピソードを網羅した完全版が電子書籍版としてリリースされた。
……のだが、2018年になって円谷プロが同配信サイトとの契約を打ち切ったため、配信終了してしまう。著者の意向だけではどうにもならない問題らしく、御童は作品が実質的な封印状態に陥ってしまった事に無念の意を示していたが、2024年に電子書籍で再配信された。

  • 餓狼伝説2(漫画・細井雄二) 第14話『わが拳は牙!!!』
俗に「ボンボン餓狼」として知られるコミカライズ。テリー達が覇王丸ら『サムライスピリッツ』の登場人物達と共演するという外伝的な回だったが、単行本未収録。
この事で読者間では「SNKが当時クロスオーバーを嫌う傾向があり、それに触れてしまったのでは?」と噂されていたが、後に当時コミックボンボンで活動していた作家へのインタビュー漫画『突撃ボンボン』の細井先生の回における証言で理由が明かされる。それによればその頃の担当がSNKに無許可で通した企画だったらしく、当然ながらSNKに怒られてしまったのが原因との事。
2025年に発売された電子書籍版では、現在のSNKから改めて許可を得て収録されている。

やらないかというニコ動の伝説を生み出した「くそみそテクニック」の作者である山川が、正確な素性も分からないまま1988年頃に薔薇族を抜けてから今もその後の消息も不明な人物であるため、著作孤児物として長らくの間再販が出来ない状態になっていた。
その後、サイゾーが前述の裁定制度を利用し権利を得た事で再販。
また2024年11月にヴィヴァルディ・インクに版権管理業務が移管され、今は同社により『薔薇族』で発表され、かつ原稿が残っていた全作品の権利が管理されている。

  • はぐれアイドル地獄変外伝 プリンセス・セーラ 第4話
主人公がイルカと性行為を行う描写が問題視され、単行本化の際に「成人コミックならともかく、年齢指定のない作品では規制対象になる」と編集から言われ、謝罪文と共に収録を中止した旨が記されている。
もっとも、第5話ではイルカとの性行為の件が台詞にて言及されておりこちらはそのまま。
連載終了から4年後の2019年に作者のpixivアカウントで公開された。

アニメ

個別項目を参照。

  • アパッチ野球軍(アニメ版)
ダム建設推進派と反対派の抗争真っ最中の山村で甲子園を目指すという、史上有数の殺伐とした野球漫画のアニメ版。
差別的表現等が多々見られ、復刻は困難とされていたが、2002年に初回限定版DVDボックスとして解禁された。

  • ルパン8世
東京ムービー新社(現・トムス・エンタテインメント)とフランスとの合作により企画された、「ルパン三世」の子孫であるルパン8世が活躍するSFアニメ。
主人公のルパンは怪盗ではなく私立探偵である。『探偵泥棒エドガー』(※仏語版『ルパン三世』タイトル)かよ。
まぁ遡れば大本の元ネタであるルパン自体、ジム・バーネットとして探偵していた話も結構あるので、そこをネタ元にしたのかもしれない。
当時のアニメ雑誌でも紹介され、フィルムも6話まで制作されていたが、著作権の問題により途中で制作中止に。予定していた放映も中止となり、長らく幻の作品となっていた。
後に2012年発売の『ルパン三世 Master File』にて、パイロット版の全編と現存5話のダイジェストとして収録され日の目を見ている。
漫画版は双葉社から全1巻が過去に刊行されたが、この手の作品の宿命か現在プレミア化。

  • 美味しんぼの一部回
ご存じグルメ漫画の金字塔で、アニメ版は1988年~1992年に日本テレビ系列で放送。
一部回が2000年代以降再放送で欠番扱いとなっており、原作は問題なく出版されているが、関係団体や機関などから抗議が来る可能性が高い描写や社会情勢の変化、(アニメとしての)表現に問題がある等、視聴者の一般常識に近い厳しめの基準で判断された模様。
その後、2016年に発売されたデジタルリマスター版BD・DVDでは全話収録されたが、配信や再放送では原則欠番状態が続いている*3
この他、理由は不明だが再放送時に前期OPも後期のものに差し替えられていた。こちらはデジタルリマスター版以降復活している。

2015年に高部が薬物所持の容疑で逮捕され、所属事務所を解雇されたのに伴い、各動画サイトで配信停止などの措置が取られた。映像ソフトを購入していた人はまだよかったが、DL版を購入していた人は消去される羽目に……
その後、2017年度にAmazonプライム・ビデオで『キルミーベイベー』が配信開始。他作品の封印解除にも期待がかかる事となった。また、原作者本人もアニメの続編を期待していると発言している。
なお、同時期に『きららファンタジア』にも『キルミーベイベー』のキャラが登場したが、そちらは該当キャラのみ担当声優が変更されている。

  • On Your Mark
スタジオジブリの短編アニメで、CHAGE and ASKA同名楽曲の所謂PVとして製作された作品。
2014年にASKAが薬物所持容疑で逮捕され、本作を収録していたDVD『ジブリがいっぱいSpecial ショートショート』が廃盤、同年発売の「宮崎駿監督作品集」への収録も取りやめられてしまった。
一応、後者については購入者限定で希望者に対してのソフト送付サービスが1年間実施されていた。
後に2019年7月にリリースされたBlu-ray/DVD『ジブリがいっぱいSPECIALショートショート 1992-2016』にて本作も無事収録され、封印解除となった。

  • Oswald the Lucky Rabbit(しあわせウサギのオズワルド)
ウォルト・ディズニーがユニバーサル・ピクチャーズで制作していた短編アニメーションシリーズ。1920年代に人気を博したが、権利とスタッフをユニバーサル側に奪われてしまう。
こうした逆境の中から誕生したのが後に世界一有名なネズミとなるミッキーマウスであり、ウォルト不在で作られたオズワルドは凋落し、いつしか忘れ去られたキャラクターとなった。
ウォルトの死から40年後の2006年、ディズニーは人気アナウンサーの移籍と引き換えに死蔵されていたオズワルドの権利を奪還。オズワルドは再びディズニーのキャラクターとして再出発を遂げる。
2010年に発売されたゲーム『エピックミッキー』では、オズワルドは「自分が得るはずだった栄光を簒奪した者としてミッキーにルサンチマンを抱いている」という史実を反映した強烈なキャラクターで登場している。

  • ソニックX(第2期)
日本語版の収録こそされたものの第2期が地上波では未放送。理由は“何らかの理由”としか公表されず、現在も正確な理由は判明してしていないが、主な説としては以下の通り。
●第2期の過激な表現や鬱展開が局の放送コードに接触したため*4。地方によっては第1期を平日のゴールデンタイムに放送していた事もあり、当時の厳しいテレ東の検閲*5に引っかかった。現状はこちらが有力視されている。
●配給元と放送局だったテレビ東京との間で視聴率等を理由に揉め事が起きたため。しかしこちらは2022年にソニックの実写映画のノーカット版をテレビ東京で放映しているため、事実上否定されている。

現在はdアニメストア等で第2期含めた全話が視聴可能となり、2020年にはソニックの映画公開に伴い全話がキッズステーションでも放送された。

2023年作の新作アニメ版の放送に合わせて各種配信サイトで配信が終了し封印状態となっていたが、2025年12月20日より配信が再開された。
作者がアニメの出来に不満があったからという説もあるが詳細不明。
再開は権利関係の整理が終わったおかげとされている。

テレビドラマ

  • セクシーボイスアンドロボ(ドラマ版)第7話『ハンバーグさん。』
放送される前に起こった立てこもり事件の煽りを受け、第2話の再放送に差し替えられたが、ソフト化で解禁。

  • ギフト
1997年放送の、木村拓哉主演の水9ドラマ。小道具として出てきたバタフライナイフが、翌1998年1月の殺人事件に使われたために作品そのものがお蔵入りに。
しかし2018年9月、長きにわたる封印を解かれめでたくソフト化が決定。翌2019年1月に無事発売され現在は配信もされている。

  • 金田一少年の事件簿(亀梨和也版)
日本テレビ系で2005年に放送された。主な登場人物の設定・性格は大幅に変更されており、歴代シリーズで唯一単発ドラマのみで連続ドラマ版が制作されなかった。
1度再放送されているが、以降は亀梨がジャニーズ事務所に所属している事や、2017年5月24日に出演者の1人が薬物使用の疑いで逮捕された(後に不起訴処分になった)のもあり、長らく封印状態が続いていた。
が、2022年に再編集版として配信、Blu-ray/DVDも発売された。問題のシーンはカットされ、一部シーンの入れ替えと本放送時冒頭で説明されていた一と美雪がペンションに向かった理由をテロップで説明するカットが新たに追加されている。

  • とんぼ
主題歌が巨人軍の清原和博の入場曲にも使用された、長渕剛主演のドラマ。放送終了後に長渕とTBSの関係が悪化し、一度もソフト化されていなかった(2006年にDVD化が予告されるも中止)。表向きには「過度に暴力的な内容だから」という事になっている。
しかし2019年6月にDVD・Blu-rayの発売を発表、同年9月に無事発売された。

日本テレビ系列にて放送された草彅剛主演の大食いドラマ。深夜特急死闘編の放送直後に中学校で大食いによる死亡事故が起きた事に加え、いしだ壱成や羽賀研二といったメイン脇役が逮捕された事などが原因で、大ヒット作にもかかわらず続編の制作はおろかソフト化すら行われなかった。
2009年には桜井幸子が芸能界を引退、2016年にはSMAPが解散し草彅もジャニーズ事務所を退社したため二次利用は不可能とされていたが、2026年にHuluでの配信が発表された。

  • 救命病棟24時(第1シリーズ)並びに同作品第4話「妻への贈り物」
足掛け15年5シリーズにわたり制作されたものの、1999年放送の第1シリーズは「ER 救急治療室」に内容が類似しているという指摘がある他、第4話にて認知症の患者に「早く死ね」の様な発言があったため当事者から抗議を受けた。
この事から現在に至るまでソフト化はなされておらず、再放送も2000年を最後に長らく行われず、また4話についてもこの再放送では実質欠番となっていた。
その後、2024年に久々に再放送が第4話を含めて実施された(さすがに抗議を受けた発言はカット)。

  • 武蔵 MUSASHI
2003年のNHK大河ドラマ。一部のシーンに『七人の侍』からの盗作疑惑が出て裁判沙汰になった。これは大河ドラマの版権元であるNHKの勝訴*6となったが、それとは別にNHKは原告側に謝罪している。
また、主役の市川新之助(現:十三代目市川團十郎)が隠し子騒動を起こすなどキャストの不祥事が頻発。
そのため長らく封印扱いだったが、2019年12月から番組公開ライブラリーで総集編が公開され、その後2023年に完全版・総集編のDVDソフトが発売された。
ちなみに先の裁判の判決文では、「『武蔵』には『七人の侍』のような高邁な人間的テーマや高い芸術的要素はうかがえない」とボロクソに評されている。

  • キイハンター
1960年代末~1970年代初頭にかけて大ヒットした和製スパイ・アクション・ドラマ。全262話中、9話が一時期欠番となっていたが、近年の再放送や配信では解禁されている。

バラエティ・ドキュメンタリー等

北海道テレビ放送の人気番組内で2000年に放送された企画。
中身自体はその名の通り「原付バイクで西日本を走る」という穏当なもので、実際に長年問題視されずに再放送され続けていたが、2007年頃に特定シーンが法的に指摘され(放映から発覚まで時間が経っていたのもあり、厳重注意処分に留まった)、本企画は再放送のラインナップから外され封印扱いになった。
6年後の2013年にDVD化され封印解除となったものの、問題になった部分はカットされている。
しかしそれ以降の再編集版等は封印の対応が異なる等かなり有耶無耶になっており、これ以外にも再放送がされていない企画もあるが、詳細は個別項目を参照。

ナショナルジオグラフィックチャンネルで放送中の航空機事故を取り扱ったドキュメンタリー番組で、この回はマレーシア航空370便墜落事故に関するエピソード。 事故の詳細はWikipediaを参照。
これまで日本が関係する事故はもちろん、原因があんまりにもアレな事故まで様々なエピソードの日本語吹き替え版が製作されたが、この回だけ吹き替え版が作られず、日本で放送されなかった。
証拠のほとんどが見つからないなど謎の多い事故ではあるが、事故の内容や原語版の描写に日本人の視聴者にとって問題となりそうな点が特に見当たらず、なぜ製作・放送されなかったのか一切不明。
後に総集編として2018年に放送された第3シリーズ第6話「コックピットの殺人者」(原題:KILLER IN THE COCKPIT?)で、クルーが自殺のために引き起こしたと結論付けられた他の事故とセットでこのエピソードが紹介されており、部分的ながら封印解除となった。

  • 第9回ホリプロタレントスカウトキャラバンにおける井森美幸のダンス映像
1985年にホリプロから歌手としてデビューし、現在も元祖バラドルとして多くの番組に出演している井森美幸のオーディション時の映像。
「ジャズダンス」と自称する相撲の鉄砲の様な奇妙な動きが話題となり、有名人の古い写真ネタとして「ハリセンボン近藤春菜の成人式」「体重120kg時代の見取り図盛山」などと並んで高い知名度を誇る事に。一時期は井森がゲスト出演する度にこの映像が流され、本人が恥ずかしがるという流れが定番化していた。
しかし2014年に「ザ!世界仰天ニュース」で例の如く流そうとしたところ、なぜか「事務所NG」で放送できなかった。このため「イメージ悪化を恐れて封印したのでは?」といった噂が流れた。
翌年「水曜日のダウンタウン」でこの噂を検証すべくホリプロに問い合わせたところ「あまりに流しすぎてしまうと、飽きられて面白くなくなってしまうのではないか、という懸念から一時的に寝かせている」と噂とは真逆の理由で封印されていた事が判明。ホリプロとしてはあの映像を「すごく大事なコンテンツ」と考えているそう。どんだけだ
なお、2次的な利用は認めており前述の「水曜日のダウンタウン」では本物をCGで忠実に再現した映像が流れた他、ガリットチュウの福島善成が自身のSNSで井森を再現した画像を投稿した事がある。
その後、2023年5月に放送された『アメトーーク』の「井森美幸大好き芸人」で久々に放送されている。

収録後の2007年7月に、キングオブコメディの高橋健一が痴漢容疑で逮捕されコンビで活動自粛となったため、この回のネタはオンエア順位に達していながらオフエア行きに(代わりに「ノンスモーキン」が繰り上げオンエア)。
その後高橋が不起訴処分となり活動を再開した事で、2010年に発売されたDVD『爆笑オンエアバトル キングオブコメディ』に他のオフエア回3つと共に収録され封印解除となった。
ただオフエア行きから8年後の2015年、高橋が制服窃盗の罪で逮捕された上常習犯と判明し契約解除・コンビ解散になってしまい、高橋に関する映像全般が扱いづらくなってしまった……

ミュージックビデオ

  • American LifeのMV
女王ことマドンナのアルバム『American Life』のタイトル曲。曲とMVが発表されたのは2003年春。丁度イラク戦争が開戦したさなかの事だったのだが、内容は反戦を強く訴えるもの。
舞台はファッションショー。軍服を着た兵士達がランウェイを歩くシーンから始まるが次第に銃を抱えた子供達や戦争の犠牲者などが現れ、マドンナがランウェイに突入。血まみれの人や足を失った人、火だるまの人が出てきても笑顔で拍手を続ける観客に向かってマドンナが手榴弾を投げつけるという皮肉たっぷりの内容になっており、これが特にアメリカ国内でバッシングされた。
結果このMVは放送禁止扱いになり、マドンナが国旗を背景に歌うだけの無難なものが修正版とされ、元のMVは封印された。
しかし20年後の2023年、マドンナの公式のYouTubeチャンネルで遂に解禁となった……が、ブッシュ大統領を模した人が手榴弾型ライターでタバコを付ける場面は差し替えられた。

ちなみにマドンナのMVにはまぁまぁ過激なものが多いからか、MTVで放送禁止になったり子供が寝る深夜の時間帯のみ放送を許可されたりしたものもあるが、20年越しに解禁されたとはいえ封印までされたのは後にも先にもAmerican Lifeだけ。
それだけ当時のアメリカではデリケートな問題だった事がうかがえ、当時のアメリカではマドンナの曲を流すのをいくつものラジオ局が拒否する事態にもなっている。

映画

  • 怪猫トルコ風呂
風俗店に対する「トルコ風呂」というネーミングに在日トルコ人が抗議し「ソープランド」に改称した煽りを受けて封印されていたが、2019年に東映チャンネルで再放送された(これに伴い、映倫で再審査を受けている)。
本作に限らず、「トルコ風呂」と名のつくポルノ映画は片っ端から封印状態にある。

  • 夜叉ヶ池
坂東玉三郎主演の時代劇映画。映画ファンからの評判は高いが、民放で一度オンエアされたのみ。
興行面の失敗やキャストからの不満の為ソフト化は難しいとされていたが、2021年4月になって4Kデジタルリマスター版のBlu-ray発売が発表され、同年7月14日に無事リリース。
42年の時を経て封印解除となった。

  • フランケンウィニー(オリジナル版)
ティム・バートンがディズニーにアニメーターとして在籍していた時代に監督した実写短編映画。
彼がプロの俳優達と本格的に仕事をする事になる最初の作品であり、長編デビュー作『ピーウィーの大冒険』を撮るきっかけにもなったキャリア的にも非常に重要な作品。
しかし当初『ピノキオ』のリバイバル上映時に併映される予定だったのが、PG指定(保護者同伴が望ましいという意味)を受けた事から封印されていた。
後にバートンが監督として大成功を収めると徐々に日の目を見る様になっていき、現在では『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のVHS・DVDの特典映像やDisney+での配信にて容易に視聴できる様になっている。更に2012年にはリメイク版も公開された。

スタンリー・キューブリック監督のハートマン軍曹でお馴染みの戦争映画。
映画公開の時点で日本語吹き替え版の制作を実施していたが実際には使用されず、その後1991年に「水曜ロードショー」(TBSテレビ)での放送も予定されていたが、結局こちらも中止となった。公開が見送られていたのは、キューブリック作品の吹替を担当した原田眞人によるとあまりにセリフ回しが汚く、放送コード等に抵触するのが理由だったとされる。
その後吹替え版のマスターテープが発掘され、2017年にソフト版が発売されている。

  • アミューズメント・パーク
年齢差別や高齢者虐待をテーマに1973年に制作された教育映画……だが、監督はゾンビ映画の巨匠ジョージ・ロメロ。あまりのグロテスクな内容にルーテル教会が封印を決定していたが、2001年にロメロ展で使用されたフィルムが遺族の元に送られ、そのままリマスター化。2019年にピッツバーグ映画祭で上映され、2021年には配信が開始された。

  • GONIN/GONIN2
1995年公開の日本映画。佐藤浩市主演のバイオレンス・アクション映画。
竹中直人の発案で、ぶんか社経由で石井隆を監督として、松竹制作で公開された。興行的にはパッとしなかったもののVHSレンタルで絶大な人気を誇り、1996年には女版の「GONIN2」が制作されるなど、シリーズ化される予定だった。
ところが1998年1月、製作総指揮を担当した松竹専務だった奥山和由と、父で松竹社長であった奥山融の社内政治体制から社内で遺恨が勃発。松竹の創業家である大谷家が半ばクーデターを起こすように奥山親子を追放する事態に発展してしまった。よって松竹内部で「奥山プロデュース作品」と言うレッテルが貼られる事になってしまい、VHSも絶版になった事で事実上の封印作品となってしまう。
ただし作品が長年支持されて来た事により、2007年に両作ともにDVD販売が解禁された事で晴れて封印解除された。
余談だが、2015年には松竹と奥山を一切介さずにKADOKAWA制作で、続編の「GONIN サーガ」が公開された。

音楽

ポンキッキ史上最恐の歌。詳細は当該項目を参照。
完全な「封印」まではしていないだけでポンキッキシリーズ公式見解としては割と無かった事にしているらしく、ガチャピンは本曲の放映打ち切り以降、今に至るまでほとんどこの曲について言及した事はない。

  • 府中捕物控
  • 明日からよその人
両曲とも山本正之が1975年に「ALFIE」(現:THE ALFEE)に提供した楽曲。
『府中』は発売元の「ビクター」の判断により「題材が『3億円事件』なんて良識に合わないからダメ」と発売寸前にお蔵入りにされた。歌詞の中で(当時時効寸前だった)事件の犯人を「昭和の義賊」呼ばわりしたり、盗んだ3億円を皆で分けようと言ったりしているため、お蔵入りも仕方ない。
憤慨した「ALFIE」はビクターから離脱、後に「ALFEE」として再出発した。この一件でTHE ALFEEは「流されるままに歌っていてはだめだ」「バンドにはオリジナリティが必要だ」と自覚し、以後は外部からの提供曲がほぼ無くなっている。
なお封印されていたのはビクター所蔵のオリジナル音源のみで、山本は1994・2010年にセルフカバー版を発売、THE ALFEEもメジャーになった後何回かライブで披露しており、2014年には武道館でも歌われライブアルバムに収録。そして封印されていたオリジナル音源も2014年発売の『青春の記憶[+2]』(ビクター時代唯一のアルバム)にボーナストラックとして収録され、完全に封印解除された。

その際の巻き添えで封印されたのが『明日から~』。本来は府中捕物控のB面としてリリースされる予定だった。内容は山本の姉が結婚した時の実体験に基づくもので、発売に支障をきたす物ではなかったが、何故か府中捕物控よりも長く世に出なかった。
1995年に作詞・作曲をした山本のセルフカバーとして発売されたがALFIEに提供したものと歌詞が一部異なり、完全な封印の解除は前述した『青春の記憶[+2]』発売まで待つ事となる。

  • the Fourth Avenue Cafe
るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-』(平成アニメ版)のEDテーマだったL'Arc~en~Cielの楽曲。シングルとして発売する予定だったのだが当時のドラマーが覚醒剤所持により逮捕されてしまい、発売中止になった上にラルクは一時活動中止を余儀なくされ、るろ剣ではEDテーマがたった4話で別の曲に差し替えられてしまった。
EDのアニメ映像の演出が楽曲に合わせた「緋村剣心神谷薫の別離」を描いた気合の入ったものだったため、曲だけ差し変わってポカンとした視聴者も多かったと思われる。
ただ、既にアルバムに収録されており、特にこちらは封印されなかったため楽曲そのものは問題なく視聴でき、るろ剣側もソフト化や配信の際には差し替えせずにこちらの楽曲を使用している。
この件が不本意だったのか、ラルクの活動再開直後に劇場版のOPに再開後初シングルの「虹」が採用され、るろ剣とラルクは改めてタイアップした。
その後、2006年にラルク15周年を記念した企画で本曲のシングル化封印が解除された。その数か月前からるろ剣は完全版の発売が開始しており、タイミングを合わせたかの様な封印解除になった
2011年に発売された、るろ剣の主題歌集にも問題なく収録されている。

  • 要注意歌謡曲指定制度による作品
かつて日本の放送局では「要注意歌謡曲指定制度」なるものが存在した。これは放送不可のAランク、旋律だけ使用可のBランク、問題のある箇所を改変や削除すれば使用可のCランク、及び時間帯や視聴者層に配慮すれば使用可という種別で、具体的には名誉毀損、障害者関係、暴力やヤクザ、性描写を理由としたものが多い。
例としてはつボイノリオ『金太の大冒険』がAランク、101ストリングス『恋はみずいろ』がBランク、ピンク・レディー『S・O・S』がCランク(モールス信号でsosを打電しているイントロが「虚偽の救難信号通報」になりかねないため)など。1983年に改訂されたのを最後に、1988年には廃止となった。
ただ、これはあくまでもガイドライン・目安に過ぎず、放送するかは現場の判断による事にしたつもりが指定された通りに扱わなければならないと思い込まれ、制度が消滅してからもそれは周知されなかった。
運用されていた当時から制度の曖昧さなどに疑問があり、楽曲の使用については放送局によって判断が分かれていた。

  • Most beautiful girl to the world
殿下ことプリンスのアルバム『The Gold Experience』からのシングルカット。メロディーの一部がRaynard. Jというアーティストの『Takin' Me to Paradise』という曲と類似しており、約8年にわたる裁判の末プリンス側が敗訴し、アルバムから削除された。
しかし2022年に再版される予定のプレスにこの曲が含まれる事が判明しており、晴れて封印解除となった。

  • おふくろさん
森進一の楽曲。作詞者の川内康範に無断で前奏パートを追加した事で2007年に川内が激怒し、著作権の侵害を訴えた結果、森はこの楽曲を封印。
結局最後まで両者は和解する事がないまま2008年に川内は死去した。
その後2009年に川内の長男と合意が成立し「オリジナルの歌詞のみを歌う」条件で封印解除された。

  • 風吹く丘で
青山ミチの楽曲。作曲は当時フジテレビを退社してフリーになったばかりのすぎやまこういち、作詞はすぎやまの弟子の橋本淳。発売直前でお蔵入りになったが、原因は青山の覚醒剤所持が発覚したためとされる。
ただ、その「お蔵入り」の翌月には別のレコード会社から青山の新曲がリリースされており、レーベル移籍に絡んでの契約上の問題であって事件は関係ないのではという意見もある。なにぶん1966年という古い時代の話なので情報が錯綜しており、「発売直後に事件が発生して絶版回収になった」とされる事もある。
一旦発売されているならもっと出回っていても良さそうなので信憑性は低いが、後述の封印解除よりも前にネットに音源が投稿されているので、フラゲか何かで入手した人はいたらしい。
青山は「中1で歌手デビュー、少女離れした歌唱力と容姿で一躍スターとなるが、薬物や万引きなどの事件を繰り返して芸能界から姿を消した」という波乱の人生を送った歌手なので、話に尾ひれがついてしまうのが避けられない面はある。
お蔵入りを惜しんだすぎやま・橋本は、騒動の2年後、ヴィレッジ・シンガーズに改めてこの曲を提供。詞・曲は同じだがタイトルは変更され、『亜麻色の髪の乙女』となった。
2011年に青山のベストアルバムが発売された際に「風吹く丘で」も収録され、封印解除となった。

  • Get Wild(globe版)/Spicy Girls、Self Control(globe版)
1990年代後半に人気を博した3人組ユニット「globe」が2008年に発売予定だったシングル。リーダー小室哲哉のもう一つのユニットTM NETWORK25周年に合わせ、TMの代表曲カバーと新曲をカップリングしたCDになるはずで、2008年秋の『CDTV』『オールスター感謝祭』でglobe版Get Wildが先行披露されるも、同年11月に小室が詐欺容疑で逮捕された事であえなくシングルは発売中止。
その後小室が活動を再開した2010年に、globeの15周年ベスト『15YEARS』に「Get Wild」と「Spicy Girls」、2011年のDVD-BOX『15YEARS CHRONICLE~ON-AIR&OFF-AIR~+UNRELEASED TRACKS』の特典CDと2016年のアルバム『Remode2』に「Self Control」が収録され封印解除となった。
ちなみに小室の逮捕では他に周年合わせのTM NETWORKベストアルバム『THE SINGLES 2』も一時発売中止になったが、こちらは翌2009年に改めて発売されている。

小説・文学作品

  • 我が闘争
封印された理由は語るまでもないであろう作品。実際にこの本を読んだイギリス人2人が殺人事件を起こしている(ムーアズ殺人事件)。現在でもロシア、中国、オーストリアでは発売する事ができない。
しかし近年では「陰謀論に免疫を付ける」という目的で注目を集めており、2016年にドイツで「反面教師として教材利用するか否か」の議論が巻き起こった。日本語版も存在し読む事が出来るが、著者に批判的な注釈がボロクソに付け加えられている。逆に言えば、日本でもそこまでしないと発売できないのだ。

  • チャタレイ夫人の恋人
1928年に発表されたイギリスの小説家によって書かれたドエロ小説。艦これ好きな人には、イギリスで「飢えた狼」と言われた重巡洋艦足柄がその帰りにこの本を買い、帰路の中で新聞記者がクルーと共に読みふけったいう逸話で有名である。買ったのはあくまでも新聞記者であってクルーではないし、足柄さんは行き遅れの飢えた狼でもない
1951年に日本で発売された時、翻訳者と出版社社長が裁判にかけられ、有罪判決を受けてしまう。
「わいせつ文書に対する規制(刑法175条)は、日本国憲法第21条で保障する表現の自由に反しないか」「表現の自由は、公共の福祉によって制限できるか」という論点から行われた裁判「チャタレー事件」とも称される一連の騒動は、以降の国外での裁判にも先例として持ち出される事となる。
しかし時代の変遷によってこれらは許容される事となり、1973年に講談社から羽矢無修正版が発刊、1996年には新潮社から削除部分を補った「完訳」版が発行された。

  • 風流夢譚
雑誌「中央公論」1960年12月号に発表された深沢七郎の短編小説。主人公が見た「夢」の話と前置きされ、内容もシュールで支離滅裂なものだが、革命が起きた事が暗示される中、天皇や皇太子を「左慾」(原文ママ)が処刑したり、皇太后を主人公が羽交い締めにしたりといった表現が物議を醸した。
60年安保の挫折直後という当時の世相を皮肉ったものでもあり、右にも左にもかなり挑発的。案の定、皇室への不敬・名誉毀損と見做され、宮内庁が抗議声明を出すわ掲載誌版元の中央公論社には連日右翼団体が押しかけるわの大騒動を巻き起こす。
同社は「表現の自由」を守る姿勢を取りつつ、遺憾の意の表明や掲載誌の編集部入れ替えを行うなど妥協策に出たが、遂には右翼構成員が同社の嶋中社長邸を襲撃し、家政婦を殺害する事件(嶋中事件)まで起きてしまった。
一連の出来事を受けて謝罪会見を開き、しばらく作家活動の自粛と放浪生活を強いられた深沢は「未来永劫封印する」として復刻を拒否。そのため単行本や全集への収録はされていない。
一時期はあちこちで海賊版が出回ったが、2012年に遺族の許諾を得て志木電子書籍から電子版が刊行。ようやく正規の手段で読める様になった。

余談だが、この後に長きに渡って続く中央公論社の労使闘争や業績低迷*7の契機に、本事件と作家や編集部を守りきれなかった同社の一連の対応が挙げられる事もある。

  • ザ・ゴール
機械メーカーの業務改善プロセスを主題にした小説。著者はイスラエルの物理学者エリヤフ・ゴールドラット。今では「ビジネス書といえばこれ」とも言える名著の中の名著だが、発売当時日本では発売許可が下りなかった。
というのも、当時は日本がバブル景気であり、日本以外の国の競争力を上げて貿易不均衡を解消する必要があると考えた著者が日本語翻訳を許可しなかったため。
しかし、誠に不服ながら2001年に日本語訳の許可が下り、日本語版が出版される事となる。今なら内容が分かり易く漫画で学べるザ・ゴール(漫画版)を手に取る事をお勧めする。

  • 夜明け前のひととき
イギリスの小説家サマセット・モームによる短編小説。戦意高揚のプロパガンダとして書かれたため本人の意志により生前は絶版となっていたが、1992年にリーベル出版により発売。
これ以外にもサマセット・モームは数多くの作品を封印していたが、一部出版社が断片的に刊行しており、モーム協会の手によりほとんどの作品が電子書籍化された。

CM

  • リッタースポーツ
橘高株式会社より発売されていたドイツのチョコレート「リッタースポーツ」のCM。
内容は桂三枝(現:六代目桂文枝)が某ドイツの独裁者っぽく扮して「リッター食ったーうまかったー!」などと叫ぶという明らかにアウトな物で、案の定苦情が殺到して数日で打ち切られた。
しかし後にTBSの「テレビ探偵団」に三枝がゲスト出演した際にCMの映像が流れ、10数年ぶりに日の目を見る事となった。もしこの時に放送されていなかったら永久に出てくる事はなかっただろう。

  • MCハマーのペプシコーラ
ライブ中のMCハマーがコカ・コーラを飲んだところ、ノリノリの雰囲気の中でバラードを歌い出し、会場が興ざめになってしまうという内容がペプシではよくある露骨な比較広告だとクレームが寄せられたため。
その後、2024年にNHKで放送された『世界サブカルチャー史 欲望の系譜4』のヒップホップの歴史を紹介する回にてこのCMがフルサイズで流されている。

  • マドンナのペプシコーラ
マドンナが出演した1989年のCM。それ自体には問題は無かったものの、CMソングに使われていた「Like A Prayer」のミュージックビデオが十字架を燃やす内容だったため大問題になりクレームが殺到、CMの放送中止を決定しお蔵入り。放送されたのはたった2回だけだった。
しかし2023年、ペプシ誕生125周年とマドンナ40周年の記念の一環として34年ぶりに解禁、テレビ放送された。


■番外編

危うく封印される所だった例

  • タモリ3 戦後日本歌謡史
終戦直後から1980年までの日本のヒット曲をパロディしたタモリのアルバム。
歌手はもちろん、当時の放送番組や一般人・文化人へのインタビュー風音声まで全てタモリ一人が担当するという、「密室芸」の極致ともいえる作品。
その内容から発売前にレコード会社から待ったがかかったが、パロディ元でもこれに賛同する人がいた事、企画のアルファレコードがプロジェクトの続行を決めた事、タモリが「オールナイトニッポン」等で楽曲を流すなどの発売実現に奔走し、最終的には新星堂限定で発売されたが初版プレスのみで販売終了となり、その後再販は一切されていない。
後年、『笑っていいとも』のテレフォンゲストに森山未來が登場した際、トーク内でこのアルバムの話題を振っており、タモリは「あれで著作権法が改正された」とかなり自虐的なコメントを残している。

2001~2002年放送の、ウルトラシリーズの一作。第49話放送後、主演の杉浦太陽が恐喝・傷害容疑により逮捕されてしまい、以後の放送が出来なくなってしまった。
後に、事件に虚偽が判明した事などにより不起訴・起訴猶予処分となったため番組が再開され、尺不足により一部の回が地上波で放送できなくなったものの無事に最終話まで放送された。上記で抜けた回も、CS再放送およびソフトには収録され、一部の回は1度だけ地上波で放送された。
コスモスが「ムサシが急に番組に出られなくなった」大人の事情をやんわりと説明する場面は有名。
なお、『コスモス』休止中は映画や総集編などで繋いでおり、OV作品の『ウルトラマンネオス』も数話放送されている。こちらは局によって対応がまちまちだった。

  • 神酒ノ尊―ミキノミコト― アニメーションプロジェクト及び越乃寒梅
実在する(ry日本酒キャラプロジェクトであり、2020年からYouTubeでアニメ化も予定されていたが、2020年に前述の越乃寒梅役の石川界人の降板に加え新型コロナウイルスの流行もあり、一時アニメプロジェクトはおろか(もちろんキャラとしての)越乃寒梅の存続自体が危ぶまれていた。
前者は2021年に無事に公開され、後者も酒造元がキャラクターの利用終了を要望しなかった事もあり、当該キャラクターは声優交代のみに留まった。
上記の通りこういったプロジェクトは内部の不祥事等でキャラクター利用を終了せざるを得なかったケースもあるため*8、そこは酒造元に感謝しよう。

  • アニメポケットモンスター 第8シリーズ(テレビ初回放送版)
もし現実になっていたら、上記の東リべと同じく特定キャストのボイスのみ封印という特殊な対応が取られていた可能性が高いケースとなる。
フリード役で出演している八代拓が第28話の放送(11月10日)直前の9日に「車検切れの車を運転し、八代本人の不注意で停車中のバスに衝突」という前科が付きかねないレベルの事故(赤切符)を起こしてしまい、一時は良くて延期、最悪の場合声優交代か作品自体封印されるとも言われていた。
しかしリコロイ編自体子供を完全にターゲットにした作品ではない事や*9、事務側も部分的な謹慎(一時的な生放送番組の出演自粛)に留めたため、第28話以降も放送を継続し今日に至る。

  • るろうに剣心シリーズ
2017年11月に作者の和月が児童ポルノの単純所持で書類送検されたため一時休載されたが、本人に常習性が無かったのか初犯だったのかは不明ながら2018年6月より連載再開。
やらかしの内容が内容なだけに打ち切られる可能性もなくはなかったので、そこはジャンプに感謝しよう。

2010年公開のビートたけしによるバイオレンス映画。
当初、主要人物の1人に俳優の押尾学が起用される予定があったという(結局は不採用に)。
しかし製作中の2009年、押尾は合成麻薬所持により逮捕。たけしはこの事件を受け「もしも(押尾を)採用していたら作品がお蔵入りになって、他の出演者への賠償がとんでもない事になっていた」とコメント。
ちなみに不採用の理由は、純粋に登場人物のイメージと合わなかったかららしい。

なお、2019年に本作の続編2作に出演している俳優が相次いで不祥事を起こした。
というか、『アウトレイジ』『アウトレイジ ビヨンド』『アウトレイジ 最終章』のシリーズ3作品は、全ての作品から1人以上逮捕者が出ているという、ある意味すごい状態となっている。
内容が内容である事も含めて、「アウトレイジシリーズは創作ではなくドキュメンタリーだった」などと言われる事も。
後にたけしも、天皇陛下即位30年を祝う式典の祝辞にて「両陛下がご覧になった映画が、不届き者を2人も出した『アウトレイジ3』でないという事を祈るばかりです」と自らネタにしている。

  • 下町ロケット(TBS版)
近年TBS日曜劇場の定番となっている池井戸潤作品で、2015年に放送。
当初、ラスボスに元野球選手の清原和博を起用する予定があったといわれており、作品のプロットに合わせ、大きな夢を実現させたアスリートとして白羽の矢が立った模様。
しかしスケジュールの関係で清原の都合が合わず、この案は没に。
その後、オファー断念直後に清原の薬物所持疑惑が発覚。上層部からは「大丈夫か!?」との声がかかり不安視される。
放送終了後、疑惑は事実だった事が判明。もしも起用していれば、名作にもかかわらずソフト化困難という憂き目に遭っていた事だろう。この後、スタッフは「出演者の身辺調査はしっかりやれ」とこっぴどく叱られたとか。
ちなみに、アスリートを出演させる案は同じ原作・スタッフの次回作『陸王』にて松岡修造を起用する事で実現した。
めでたし、めでたし……となるはずが放送終了から2年近く後の2019年3月、今度は「陸王」にレギュラー出演していたピエール瀧がコカインの所持で逮捕されてしまう。紙一重で封印を切り抜けた矢先にこの顛末とは、如何なものであろうか。何とも皮肉である。
その後、ドラマは瀧の一連の処分が終わってからソフト化と配信が実施されたため、今回こそ危うく封印作品になりかけたと言えるだろう。

  • 麻雀放浪記2020
阿佐田哲也の小説『麻雀放浪記』の映画化作品。1984年以来2度目の映画化となる。
公開直前に出演していたピエール瀧が逮捕され、それに伴うテレビ番組・映画の打ち切りや延期などドタバタしていた中で、東映が予定通り公開する事を発表した。
異例の対応だが、主演の斎藤工は「1つの特殊なケースかもしれないんですけど、その答えが映像に関わる人達の希望になれば」と初日の囲み取材でコメントしている。
これ以降、映画界では「出演者の不祥事と作品の公開は無関係」という共通認識が得られ、後年に吉永小百合の主演作品においても、出演していた伊勢谷友介が公開前に不祥事を起こし逮捕されたものの当該作品は予定通り公開されている。
余談だが、本作は1945年から2020年にタイムスリップした主人公が麻雀で戦うというものだが、その世界では開催予定だった東京オリンピックが中止になっているという設定。現実世界でもお蔵入りになりかけたのは皆さんご承知の通り。

  • 泣き虫しょったんの奇跡
将棋棋士の瀬川昌司による自伝小説が原作のヒューマンドラマ映画。2018年9月公開。
2019年3月にDVDが発売予定だったが、出演者の1人である新井浩文が不祥事で逮捕された事で急遽延期され、さらに監督の豊田利晃も不祥事で逮捕された事で発売中止かと思いきや、ようやく同年11月27日に無事に発売された。

  • 東方見聞録(1992年の映画)
撮影中に死亡事故が発生し、劇場公開が中止。作品自体は完成しビデオソフトとして発売された。

亜久津仁役の清水良太郎が公演終了後の2017年に覚せい剤取締法違反で逮捕され、更には違法カジノの出入りが発覚して謹慎処分を喰らっていたが、初犯だったため実刑にはならず封印はされなかった。
もしこれも封印されていれば、前述の甲斐裕次郎の件を含めて4代目青学の出演シーンが全部封印される事になっていた。

  • 『タンタン ソビエトへ』&『タンタンのコンゴ探険』
小学校の図書室で読んだ方も多いのではないだろうか?新聞記者タンタンと愛犬スノーウィの活躍を描いた、ベルギー生まれの冒険漫画シリーズの第1作目と第2作目。
『タンタン ソビエトへ』の方は1930年に出たシリーズ1作目で人気が出て単行本もよく売れたのだがその後なかなか再版されず、1930年代のモノクロ作品を作者が描き直してカラー化再販される様になっても対象外になり、その後やっと1969年に「海賊版の横行を見かねてモノクロ状態のまま」という、いかにも渋々なやり方で再販された。
『タンタンのコンゴ探険』は前作のヒットを受けて制作され、1946年にカラー再販もされたが、20世紀後半頃から本国のベルギーなどを筆頭に再販が行われなくなっている。

それぞれの封印理由は作者のコメントもあってかなりわかり易く、『ソビエトへ』はソ連政府をテロリストの元締め*10として出してしまった事、『コンゴ探検』は植民地支配にありがちな上から目線やステレオタイプな未開人として描かれたアフリカ黒人、そして動物虐待の謗りを免れないシーンなどがあったため。
日本においてはこの2冊は冒頭に「注釈」をつけた上で刊行された。初期の作品なのに刊行がシリーズ21・22番目と遅れたのもこうした背景あっての事だろう。
一応補足しておくと、今作が最初に発表されたのは1930年代であり、当時革命や内戦のごたごたが続くソ連政府やこうした革命を起こした共産主義者を良く思わない見方や、ベルギーの植民地だったコンゴの人々の描かれ方も時代の趨勢に沿ったものだった(ちなみに『コンゴ探検』カラー版では一部こうした場面が修正されている)。共産主義者や黒人の方々にしてみれば憤懣やるかたないだろうが、作者のエルジェも当時の価値観からは自由になれなかったのだ。

ちなみに当時の大日本帝国がもろに悪役になっている『青い蓮』は『ソビエトへ』と違って政府主導の犯罪ではなかったためか、問題なく発行されている。

  • ツユが作曲した曲全て
YouTubeを中心に人気を集め、アニメやゲームへの楽曲提供も行っていた音楽ユニット「ツユ」。
そのリーダー・ぷすが殺人未遂の容疑で逮捕された事に伴い2024年6月12日に発売予定だったピアノソロアルバム「TUYU Piano Collection」が急遽発売中止となり、予定していたツユの5周年記念ライブイベント等も全て中止に。
これを受けツユとしての活動は完全に困難になってしまい、同年6月16日をもって活動終了。5周年間近の突然の終了という何とも後味の悪い結末となってしまった。
そして作曲した曲も全て2024年12月31日をもって完全削除するはずだったが、その日にXにて削除すべきか否かのアンケートを行った結果、「削除すべきではない」派が圧倒的多数だった事を受け撤回された。
なお、例のアルバムはピアノ担当であったmiroの自宅内の段ボール箱に山程溜まっている模様。このCDの今後の扱いについては現時点で不明。
ちなみにシングル内に『どんな結末がお望みだい?』という楽曲が存在する。上記の出来事からすると何とも皮肉すぎるタイトルである*11

  • Chinese Democracy
ガンズ・アンド・ローゼズの4枚目のアルバム。
2008年にリリースされたが、制作発表自体は1994年に行っていた。つまりこのアルバム、制作に14年*12も費やしている。製作費も1300万ドル(リリース当時の為替で約14億3000万円)まで膨れ上がった。
長いことリリースの噂が出ては消えてを繰り返し、ライブではアルバム収録曲を普通に披露するわ、アクセル・ローズも「もう完成している」「製作は終わった」と宿題を忘れてきた言い訳のような発言を事ある毎にするわで、もはや多くのファンが「出す出す詐欺」「どうせ出ないだろ」という認識をしていた。
あまりにも長期間リリースされないので、ドクターペッパーは2008年に「もし同年内にアルバムが出たらアメリカ国民全員にドクペを1缶を無料配布する」というキャンペーンまで行う始末。
なお、実際に同年内に発売されたため、ドクペは公式サイトで無料クーポンを配布。ドクペ副社長はこの時のインタビューで「本当に発売されると思わなかった」と発言している。
「ボーカル収録は9年前に完了済み」「数多くの没曲があった」「リリース直前に収録曲がリークされる」、アクセルに至っては「アルバム発売を妨害したとしてマネージャーを起訴」「アルバム制作を邪魔する負の力を感じ超能力者に相談」等々、制作でのおかしなエピソードには事欠かない。悪い意味で話題の待ちに待たされたガンズのアルバムという事もあり、セールス自体は世界中で高い記録を出した。
しかしオリジナルメンバーがアクセルのみで、これまでとは大きく異なる路線もあり、総じて「良い曲もあるが掛けた時間の割には……」という感想に落ち着いており、アルバムとしての評価は賛否分かれる怪作となっている。まあそれだけ時間掛けていいものなんてそりゃできないよ

テレビ朝日で放送されていたテレビドラマの映画化。当初2022年に公開予定だったが、安倍元総理の襲撃事件があり*13翌年の6月に公開が延期され、5月15日に試写会も行われたが、その3日後メインゲストの内閣総理大臣役として出演していた市川猿之助が、よりによって自殺幇助で逮捕されてしまうという一大事によって再度公開が延期に。
この手の逮捕では「作品と演者の不祥事は無関係」という合意が形成されつつあったが、本件は容疑が重罪でフィクションと割り切れないとの判断が下されて撮り直しが決定。代役を石丸幹二が務めて製作が再開され、2025年12月に無事公開された*14
ちなみに、当初の公開前日(2023年6月)にはテレビスペシャルも放送予定だったが、こちらはゲストの永山絢人が大麻取締法違反で逮捕された影響でお蔵入りとなってしまい、未だにそのままである。

当該動画は本来「伊集院VS土砂崩れ。羅威神も巻き込まれる!」というタイトルで8月3日に公開予定だった。
しかし本動画の内容に令和8年熊本地震を想起させる箇所*15があり、今のタイミングでの投稿はよろしくないとヒューマンバグ大学公式の判断*16により延期となり、その日は別シリーズの動画が公開された。
約3週間後の8月24日に投稿されたが、まだ熊本地震への影響が大きいことを受けてか当初予定していたタイトル名から、「拷問ソムリエ…消えた。」というタイトル名に変更され公開された。

  • くら寿司×ちいかわ
2026年にちいかわとくら寿司とコラボキャンペーンが開催され、テレビCMが作成された。
しかしよりによってくら寿司の従業員がコラボ商品を横流しフリマサイトに転売という不祥事が発覚してしまう。
結局キャンペーンは中止となったが、コラボCM自体は最後まで放送された。 





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最終更新:2026年09月23日 16:37

*1 主人公の万吉が竹槍で腹を貫かれ、次ページに黒ベタ一色白抜き文字で“完”と描いた原稿を渡し無理矢理終了させようとした。だが編集長が“完”の部分に修正液をぶちまけ無理矢理消し、連載続行となった。

*2 恐らく北海道・東京連続少女監禁事件で、犯人が被害者の女性にペット用の首輪を付けさせるなどしていたとされる。

*3 一部の回に限り公式YouTubeで配信された事がある他、「激闘鯨合戦」については横浜市にある放送ライブラリーに収蔵されており、こちらは利用手続きを踏めば誰でも視聴可能である。

*4 前提として、本来第2期は海外で好評だったからこそ続編が制作された背景があり、海外向けにシリアス展開が多く、当初は日本でも放送予定だったのか2クール分制作されていた。

*5 1990年代後半から2000年代初頭はポケモンショックの影響もあり、特に検閲が厳しめだった。

*6 アイデアが似ていても著作権侵害に当たらない具体例として紹介される事が多い。

*7 最終的に会社は清算され、読売新聞系列の「中央公論新社」として再出発した。

*8 事実、同作品には休業や契約の都合でキャラクター利用を終了したキャラも一定数いる。

*9 前提として完全子供向け作品として作られたサトシの旅シリーズでは不祥事により、声優交代や作品自体封印させられたケースがある。

*10 ソ連工作員が外国に爆弾テロを計画し、タンタンがこれを阻止する展開。

*11 この曲はスマホゲーム『プロジェクトセカイ』への提供楽曲でもあり、こちらのゲーム内からもぷすの人気曲『アサガオの散る頃に』のカバーと共に楽曲削除・配信停止の憂き目に遭っている。

*12 アクセルがアルバム制作を発言した辺りからリリースまでの期間なので資料によってこの年数に結構な差がある。概ね13~15年としているものが多いが、中には17年という記述もある。

*13 劇中に「首相が襲撃される事件」があった事から公開延期となったとされる。

*14 なお、猿之助はアマプラ版『痛快なりゆき番組 風雲!たけし城』にも出演しているが、こちらは逮捕後も配信が続けられている。

*15 内容は、とある避暑地へ訪れた伊集院と、アシスタントの流川が、一時の休暇を楽しもうとしたが、結局休暇最終日まで雨はやまず、休息を取ろうとしたのだが、連続的な大雨で地盤が崩れて土砂崩れが起きるという内容。

*16 本作はフィクションではあるが、救助シーンが含まれており、懸命な救助活動が行われている最中の後悔は適切ではないと判断された。